第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 くじらの魔法はオリジナルです。


氷柱戦の続き

「く!やっぱ簡単にはいかないか!!」

 千代田は自身の氷柱を見てそう呟いた。

 前回はこれで・・・負けてしまったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 去年

 「勝者第十魔法科高校!!」

 審判の言葉を聞いて当時の千代田は呆然と立ち尽くしてしまっていた。

 何せ相手は十校、負けるはずがないと言うよりも自身の得意分野でもある

この競技で負けるはずがないと自負していたのに負けてしまったのだ。

 然も相手の氷は後1本を残すのみであったのにいつの間に

ここ迄のと思っている中でくじらが千代田に向けてこう言った。

 「手前はアタシらが下だと見縊っていた。それが敗因だ。」

 「!!」

 「こんなのが今年の新入生だって言うんだから三巨頭がいなくなったら

第一なんて高が知れているな。」

 「ぐう!!」

 千代田はそれを聞いて怒り心頭であったがくじらはこう続けた。

 「まあ、そう言われたくなけりゃあ自分の価値観を

もう一度見つめ直す事だな。」

 無理だと思うけどなと徹底的にプライドをズタズタにされ、屈辱と

土の味という物を覚えさせられ尚且つ現一年生の価値を見くびられた。

 然も他の試合においても新人戦、本戦問わずに十校が視界に入り始め何とか

総合的には勝てたものの新人戦においては屈辱の2位であった。

 十校は総合6位であったが新人戦においては4位と厄介であったが

当時の一校の新人たちにすれば・・・屈辱でしかなかった。

 本来の3冠とは全くかけ離れていただけではなく幾つか敗北してしまった。

 然もそれが十校からだとすれば最低の一言に尽きていたようだ。 

 だからこそ彼らはトレーニングを積み、今日ここに立ったのだ。

 今度こそはと言う思いを、失ったプライドを取り戻すためにと

プライドの高い現2年生はそう思っていたが・・・千代田だけは違っていた。

 あの時の言葉を激励だと解釈すれば今よりも自分が強くなるにはと

工夫を施した。

 自分の魔法が『地雷原』と言われるならそれに多彩な状況を作れないかと

そう考えたのだ。

 無論そんなのが一朝一夕ではうまくいくはずもなくだがそれでもとがむしゃらに研鑽を積み直した。

 全ては・・・あの時失ったプライドを取り戻して今度こそはと言う思いで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして現在。

 「(あの時失ったものを取り戻す為にはまず貴方に勝つ)!」

 千代田はそう心の中で呟きながら魔法を繰り出そうとしたその時に・・・氷柱が破壊された。

 「そんな!まだそんなに・・・!!」

 千代田はまさかと思いくじらに目を向けるとくじらはこう説明した。

 「そうだ、手前が努力しているって言うならこっちはそれ以上に研鑽を

積めばいいだけの事だ。あの時手前が壊した氷柱を水に変えて放った時

俺は予め熱で熱していた水をぶつけた。その後にその水を内部に溶かして

凝結した氷の中に同化させた後に水素と酸素に戻した。そうしたら中に入っている酸素が熱で膨張して内部爆発したって事だ。」

 「つまりあなたは」

 「そう、アンタが壊せば壊すほど自分の首を絞めるって事だ。」

 それを聞いてクソっと思っている千代田であったがくじらはこう続けた。

 「だが・・・何時までもアンタの攻撃を待っているほど暇じゃねえ。」

 そう言った瞬間にくじらは更に風を噴き荒らしてそれを使って・・・

氷柱を移動させた。

 「?」

 いったい何故とそう思ったその時に・・・それが理解した。

 先ほど砕いた氷がすぐ近くにありそれらが氷柱に合わさった次の瞬間・・・

氷柱が砕かれた。

 「まさか!!」

 千代田はまさかとそう思っているとくじらがこう説明した。

 「ご名答だ。ぶっ壊した氷にはアタシが魔法で溶かした水が未だ残っているからそれを利用すれば浸食してさっきの通りってな。」

 それを聞いて千代田は遂に進退窮まったと確信した。

 今までの魔法を繋ぎ合わせて戦略を広げている。

 相手も前とは比べ物にならない程強くなっていると確信してしまったのだ。

 それを感じてくじらが千代田に向けてこう言った。

 「悪い事は言わねえからリタイアしな。もうアンタに勝ち目なんてねえだろ?」

 そう言うと千代田は俯いていた顔を上げると・・・ニヤリと笑ってこう言った。

 「ああ、もうやめだやめだ。考えるなんて私らしくないから・・・

いつも通りに!!」

 千代田は何か吹っ切れた感じで魔法を発動して今度は・・・

くじらの氷柱その物に『地雷原』を発動させた。

 するとくじらの氷柱が破壊されたのに畜生と思いながら顔を庇うと欠片の一つがくじらの頭を掠って・・・包帯の一部が落ちた。

 「!!」

 「どうよ!あたしだってこの位はやれるわ!!

これで私の反則負けになるかもしれないけどそんなの知った事じゃないわ!!

アンタのその包帯をぶんどって正体明かしてやるわ!!」

 千代田がくじらに向けて指さしてそう言った。

 千代田の言ったとおりに何やら審判が連絡しているようであるがくじらが

こう言った。

 「審判、結界は言わなくて良いから続けるぞ。それにしてもアタシの顔が

見たいだけでここまでするんだ・・・それ相応には答えねえとはな。」

 そう言うとくじらが顔の包帯を取り始めた。

 客席にいる全員(善吉は除く)が固唾を飲んでみていた。

 すると達也がこう聞いた。

 「そういえばくじら先輩の顔ってどんなんだ?」

 そう言うとレオンがこう答えた。

 「凄いブス?」

 幹比古

 「それとも絶世の美人?」

 エリカ

 「顔に傷があるとか?」

 美月

 「意外に普通でしょうか?」

 栞

 「まさか・・・顔が機械?」

 「いや、それはねえよ。」

 栞の言葉を聞いて善吉がそう答えた次の瞬間に・・・

カメラがくじらの顔を映した。

 『『『『『!!』』』』』

 全員がカメラを注視すると出てきたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『え・・・美人じゃん。』』』』』

 絶世とまではいかないが目つきが鋭いクール系な美少女がそこに立っていた。

 すると善吉がこう説明した。

 「くじらちゃん、昔からあの顔でいろんな男性から声をかけられていたから

嫌で嫌でしょうがなかったからあの包帯を巻いていたんだけど・・・

ちょっとな。」

 「「「「「「?」」」」」」

 達也達は善吉の言葉を聞いて何だろうと思っていると千代田がこう言った。

 「へえ・・・結構美人じゃないの!さあ!!勝負再会・・・・?」

 千代田は何やらくじらの状況が変だなとそう思っているとこう聞いた。

 「ねえ、どうしたの?・・・何か言ったら??」

 そう言ってカメラを見てみるとくじらの表情が見て取れた。

 何せ今の彼女は・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「/////////////////」

 顔が真っ赤だからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くじらちゃんって俺以外の人前に出ると上がっちまうんだ。だからああやって包帯で隠してたんだって。」

 視覚を狭まらせるためでと言って達也達は揃ってこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「「え、それじゃあ今魔法使うの無理じゃね?」」」」」」

 そう言う言葉であった。




 次回はくじらの状態と包帯を使っているもう一つの理由。
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