第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 事故を起こすことはしてはいけない事だ。


事故が起きた。

3日目。

 男女ピラーズ・ブレイクとバトル・ボードの決勝戦が行われることとなった。

 第十魔法科高校では男子はいないがくじらがいる女子ピラーズ・ブレイクと壬生が参加するバトル・ボードがあった。

 まあ、大体とはいえ主力は全員集結していると思えば中々の功績である。

 そんな中で達也達は壬生が参加する準決勝を見に行っていた。

 ピラーズ・ブレイクの方は善吉辺りに押し付けよと酷い事を考えている。

 そんな中でエリカはある選手を見つけてしまった。

 その相手とは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「げ、アイツじゃん。」

 摩利であった。

 既に準備しており壬生の隣であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「久しぶりね、渡辺さん。」

 「ああ、2年ぶりと言った処だな。」

 如何やら壬生と渡辺とは顔なじみの様であった。

 「そう言えば昔ですけど貴方は何故私と稽古するのをやめたんです。」

 「ああ・・・それはな。」

 「まあどうせですが剣の使い方が完全に違うから稽古をしなかったんでしょ?」

 「・・・そうだ、私の剣術は魔法と身体の組み合わせだから

純粋な剣道を極めているお前に敵わないと分かっているからな。」

 「だからって理由もなしに断るのもどうかと思いますけどね。あの時私貴方から下に見られたんだって思っていたんですから。」

 「な!それは違うぞ私は!」

 「まあ、もう良いんですけどね。けど・・・

私からしたら貴方と同じ土俵で戦えるんですから白黒はっきり付けましょ?」

 「・・・ああ、そうだな。」

 壬生と渡辺はお互いに言いあった後に準備した。

 そして暫くして・・・スタートが告げられた。

 

 

 

 

 

 

 戦闘に躍り出たのは摩利だがその後ろには七校、そして壬生であった。

 「流石『海の七校』だな。」

 「正に『水を得た魚』ね。」

 その光景を見て達也とエリカがお互いにそう述べた。

 七校は海に面しており主に水系の魔法に秀でている。

 だからかもしれない、かなりの速度である。

 然しそんな相手にも関わらず壬生は相手の隙を伺い渡辺に近づこうと虎視眈々と狙っていた。

 「壬生先輩、相手の隙を伺っているな。」

 「あの女に勝とうって考えているからそれくらいしないと困るわよ。」

 「エリカって本当にあの人の事嫌いだよねえ。」

 幹比古がエリカに向けて苦笑いでそう言っているとレオンが

大型ディスプレイに映っている光景を見てある事に気づいた。

 「おい、あれってあのスピードだとぶつかるぞ!?」

 「「「「!!!!」」」」

 それを聞いて達也達が映像の方を見てみると達也が大声でこう言った。

 「オーバースピード!」

 「あのままではフェンスに!!」

 「それだけじゃないわよ!!」

 エリカがそう言って七校の選手の進路方向にいる・・・渡辺を見つけた。

 如何やら減速を終えて次の加速を始めようとしていたのであろう

止まっていたのだ。

 すると渡辺はフェンスを背にしながらそれを見てすぐさまに行動に移した。

 前方への加速をキャンセルして水平方向の回転加速+水路壁から反射してくる

波をも利用して魔法と体裁きを生かしてボードを反転させた。

 そしてそこから渡辺は更に二つの魔法を使用した。

 突っ込んでくるボードを弾き飛ばすための移動魔法と相手を受け止めた際に

その衝撃で自分がフェンスへと飛ばされない様にするために

加重系・慣性中和魔法を使用した。

 これならばと曹思っていると・・・ある変化が起こった。

 不意に水面が沈み込んだのだ。

 ただでさえ180度ターンと言う高等技術を駆使した後なのだ。

 その優れた魔法・体術複合能力によって無理やり体勢変更したために

突然浮力が失われ、大きく崩れてしまったのだ。

 その所為で魔法の発動が狂ってしまったのだ。

 ボードは弾き飛ばせたが足場を失った七校の選手が慣性中和魔法を

発動するよりも早く 衝突したのだ。

 『『『『『キャアアアアアアアア!‼!!!』』』』』

 フェンスから弾き飛ばされた2人を見て観客席から悲鳴が響き渡った。

 それと同時にレース中断の旗が振られると壬生が渡辺向けて走り出した。

 「渡辺さん!渡辺さん!!しっかりして!?渡辺さん!渡辺さん!!」

 壬生は涙目で渡辺に向けて大声でそう聞いていた。

 然し応答がなくモシカシテとそう思っていると医療班が駆けつけてきた。

 その日の試合は・・・十校の不戦勝となったが本人の意志と

先生たちの配慮に伴い棄権となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「後で聞いたんだけど渡辺さん、未だ意識が戻らないって。戻るのは

多分今夜くらいじゃないかって先生が。」

 「そうか。」

 とある一室で善吉とくじらが壬生の話を聞いていた。

 3人は同じ生徒会メンバーとも相まって話しやすい相手なのだ。

 しんとした様子で壬生が暗い顔をしていると・・・くじらがこう呟いた。

 「あれって・・・事故なのか?」

 「「??」」

 「だってよ、この試合に来る・・・然も準決勝に進むほどの奴が

そんなミスするのかよ?」

 「くじらさん・・・まさか貴方!!」

 「ああ・・・この十校戦を邪魔しているナニカがいるって所だな。」

 「となると一校だけじゃなくて他の生徒達にも警告」

 「したとしてもそれは仮定だ。聞いてくれはしねえだろ。」

 くじらは善吉の言葉を聞いて否定しこう続けた。

 「兎に角アタシらも気を付けておくようにしねえとな。技術スタッフには

上級生が護衛するって事で。」

 「なら俺は先生たちに報告を。」

 「私はあの試合の映像から何が起こったのかを見極めるわ。」

 生徒会年生組はそう言って善吉の言葉で・・・動き出した。

 「それじゃあ第十魔法科高校生徒会執行部・・・行動開始だ!!」

 「「おおお!」」




次回は映像を見ている達也達のサイドです。
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