第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 前回の続きです。


ミラージ・バット②

その夜。

 ミラージ・バットの新人戦決勝が行われた。

 陽はすっかりと落ちて空には星が輝き始めていた。

 それとは反面に湖からは照明の光で輝いていた。

 そしてもう一つ写っているのは・・・6人の少女達が空を舞っていた。

 そんな中である選手が・・・慌てていた。

 「あわわわ。」

 ・・・ほのかである。

 彼女は光井、つまり光のエレメントの家系である為光波から出てくる

僅かなエイドスを感知できるため予選等ではこれで勝ち進めていたのだが・・・

相手が悪かった。

 「ほい、こっちね。」

 「ええ!何で分かるんですかァ!?」

 「自分で考えてねえ。」

 「そんなーー!!」

 エリカがほのかよりも先に光球を取っているために一足遅くなっているのだ。

 何で反応したのは自分なのに先に取れるのかと考え乍ら次に向かおうと考えるが

種は・・・これだ。

 「(甘いねえ、アンタの戦い方はチェック済みで如何言う能力なのかを

把握しているのよ。)」

 簡単な話、予選の試合での映像を基に達也達が対策を講じたのだ。

 それにエリカは反射神経に問題は無い事と獲物を持ったエリカの強さは

既に知っていることから対応はエリカに任せているのだ。

 そんな中、各校のエンジニアや観戦している選手たちが

歯や唇を嚙みしめていた。

 上限ギリギリと言う間違いなく自分たちと同じ土俵なのになぜ勝てないんだと

感じているからだ。

 そんな中一人のエンジニアがこう言った。

 「あれって空を・・・まさか飛行魔法を!?」

 それを聞いて他のエンジニア達もこう言った。

 「馬鹿な!あれは失敗した魔法だぞ!」

 「じゃあれって何なんだよ!あれは間違いなく飛んでいるぞ!!」

 「一体何がどうなっているんだよ!!?」

 「それよりも何であんな小さい起動式であそこ迄複雑な運動が出来るんだよ!」

 それを聞いて同じように見ている真紅郎がこう呟いた。

 「やっぱりあれは飛行魔法・・・これは間違いなく荒れるぞって

それどころか魔法社会にとんでもない嵐を引き起こしているね。」

 「ああ、恐らくは・・・アイツだな。」

 「モノリス・コードでも使うかな?」

 「多分な・・・その時の対策を考えなきゃな。」

 「うん、今回の事で分かったけど彼は恐らく既存のCADを2~3世代先の進化を

今行っていると思う。」

 「だったら俺達は・・・その先を行くしかないな。」

 「そうだな。」

 真紅郎と将輝はそう呟いて試合を見ていると・・・将輝がこう呟いた。

 「『千葉』か・・・凄いな。」

 「あれ?もしかして将輝ってああいう子が?」

 「余計なお世話だって何でそうなるんだジョージ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あーちゃん、あれって間違いない?」

 「はい、会長。あれは間違いなく飛行魔法の可能性が」

 「・・・・・。」

 七草はあずさの言葉を聞いて呆然自失となっていた。

 何せ未だ成功例が上げられていない魔法が成功している光景を目撃したからだ。

 するとあずさが名簿を見てこう言った。

 「それとやはり彼が担当でした。一応バックアップと書かれていますが

恐らく彼が。」

 「もう最悪よ~。どんだけこの子頭が良いの~~・・・・。」

 魔法理論に関しては確かに自分もそれなりと思っていたが上には上・・・

然も間違いなく頭3つ分超えているほどの天才が今目の前で壁となって

立ちふさがっている。

 その光景はまさに想像通りであろう。

 すると同じく同席している・・・十文字がこう言った。

 「然しこの男の知識は最早一生徒程度では測れないぞ。森崎にも勝てた男だ。

このままいけば十師族も黙ってはいないだろうな。」

 「・・・そう思う?」

 「何だ七草?その言い含みは?」

 十文字は何だと聞くと七草はこう答えた。

 「今までね、十師族とか師補とか千家とかにはね十校の出身が結構いるんだけどその人たちの殆どが・・・自分たちの上層部とかや下手したら当主ですら

倒せた人たちがいるって知っているわよね?」

 「・・・ああ、俺の家にも同じ人間がいて当主を倒した奴がいたが。」

 「その人たちが勝った時後を継いだ?」

 「・・いや、こう言っていたな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『俺は当主になるために強くなった訳じゃない。

俺が俺として強くなったのを見せつけたかっただけだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「他の家も同じようでねえ・・・一般会社に就職したり研究員になったり

軍や警察に行ったり中には国家の内部や独立して

会社を運営していたりする人たちがいるのよねえ。」

 「そう言えば『十神』の家・・・さっき言っていた奴だが

仲間と共同で会社を作る計画をしているんだ。」

 「へえ・・・どんな計画?」

 「詳しくは聞いていないが彼曰く『俺みたいに魔法力が少ないとかって理由で

弾かれている奴らが世界中に何万人もいるんだ。だからそう言う奴らを

少しでも救いあげて自分に自信を付けさせたいんだ!‼』っと言っていたな。」

 今は資金集めと言って仲間達とバイトしているようだがなとそう言うと

七草はこう呟いた。

 「凄いのねえ・・・その人たちって。」

 「ああ・・・俺達みたいに協会が認定しただけで選ばれた人間だと

言っている馬鹿どもに聞かせてやりたいほどだ。」

 十文字はそう言うがこう続けた。

 「だが今はそれどころじゃない。今後の対策を考えて」

 「失礼します!」

 「何だ。」

 十文字は突如現れた生徒に向けてそう聞くと生徒は息も絶え絶えであったが

こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「森崎達が・・・負傷しました!!」 

 「何だと!!」




 事故の後。
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