第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 閣下との会話は色んな意味で命がけ


九島老人との会話

「何やら相談事かと見て取れるが一校に三校、十校。学校の垣根を

超える程となると相当厄介な事だと見て取れるが一体何事かね?」

 九島老人は全員に向けてそう聞くと達也が言おうとした瞬間に将輝がこう言った。

 「待て、ここは十師族の俺が言ったほうが対応が早いし閣下なら話を

聞いてくれるはずだ。」

 そう言って達也は分かったと言うと将輝が代表に立ってこう説明した。

 「実は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後

 「成程な、これまでの事故・・・ふむ、そのCADを見せてくれないかね?」

 九島老人がそう聞くと達也はそのCADを渡すと九島老人はそれを手に取った瞬間にこう言った。

 「これは見覚えがあるぞ。私が未だ現役時代に東シナ海諸島部戦域で広東軍が

使っておった『電子金蚕』だな。」

 「『電子金蚕』ですか・・・初めて聞きました。」

 「僕もだよ。」

 達也と真紅郎が九島老人の言葉を聞いて互いにそう言うと九島老人はこう答えた。

 「まあ知らない事だ、何せ半世紀近く前の事だからね。

こいつは有線回線を通して電子機器に侵入して高度技術兵器を無効化させる

SB魔法だ。」

 「SB・・・だから精霊が見える柴田さんに見えたのか!」

 「ほう、精霊が見えるとは本当かね?」

 九島老人は美月に向けてそう聞くと美月は慌ててこう答えた。

 「ああ、はい!私重度の方なのでこのメガネがないと見え過ぎて・・・。」

 「それはそれは、精進したまえよ。その力はこれから多くの古式魔法師に

狙われる可能性が高いから護身術も鍛えておきなさい。」

 「ハイ。」

 「うむ、分かってくれたなら宜しい。話の続きだがこいつの厄介な所は

プログラムではなく出力される電気信号に干渉して改竄するからOSの種類や

アンチウィルスプログラムに関係なく電子機器の動作を狂わせる遅延式発動術式。我が軍も正体が分かるまでこいつには苦渋を舐めさせられたものだが

これは誰の時にやったのか覚えているかい?」

 「ええと・・・順番でしたら覚えています。」

 「ならば着いてきてくれたまえ。正体が分からなければ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「其れなら吾輩も同行してもらいたいのだが?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「スネイプ教頭先生!」

 達也はスネイプを見て驚いていると後ろから・・・七草と十文字も現れた。

 「会長!十文字先輩!!」

 あずさは2人を見て驚くと七草がこう切り出した。

 「はあい、あーちゃん。」

 「あーちゃんは止めてくださいって!!」

 「あらあら御免なさいね。さっき近くを通りかかった生徒がね、

あーちゃんが十校と三校の人達に連れて行かれたって聞いて駆けつけていると

三校の生徒会長が大急ぎでこっちに来ているのを見て追いかけてきたら

このお方が隣のテントに案内してくれて一連のことを聞いたの。」

 「・・・すみません会長。」

 「え!?・・・何であーちゃんが謝る」

 「私が・・・本来なら私が・・・気づかなくちゃ・・・いけないのに・・・

気づかなかった・・・から・・・渡辺・・・先輩が・・・森崎・・・君・・・

小早川・・・さんに・・・それに・・・三冠・・・出来なきゅって・・・・。」

 あずさはそう呟きながら涙を流して泣き始めていると七草はこう答えた。

 「そうじゃないわ。ここ迄連続で起きているとなると

本来なら私が委員会に調査を願わなければいけなかったのに

摩利の事もあって色々とギリギリで考えていなかった私にも非があるわ、

本当にごめんなさい。」

 「七草だけじゃない。俺にも・・・いや、俺達実行選手全員にも責任がある。

スキャンする係員の中にそんな事考えた奴がいるなんて

考えも付かなかったからな。お前が責任を感じる事など一つもない。」

 そう言うがそれでもあずさは責任を感じていると九島老人がこう言った。

 「責任と言うなら我々にも責任がある。委員会に不正を行うものがいるなど

これまで考えていなかったのだ、謝るならこちらだ。本当に申し訳ない。」

 そう言いながら九島老人が頭を下げるや否や十師族の関係者全員がこう言った。

 「頭を上げて下さい閣下!」

 「今回の件は私達がもう少し真剣に考えなければいけなかった事です!」

 「それにこれは人の集まり、邪な人間が入る事も考えておかなければ

いけなかった我々の不備です!貴方が頭を下げる必要は」

 「いや、ある。この大会は若い君たちがどれだけ魔法に真剣に取り組み

己を鍛え上げそして多くの人間に魔法の素晴らしさと危険性を教えさせることで

後世の若者たちが魔法と言う存在について考える場所なのだ。

それを大人の汚いやり方で怪我してしまった事に対して我々大人が責任を

取るべきだと思っているのだ。これはその一環だ」

 将輝達の制止を振り切って九島老人が頭を下げるのを見てどうしたものかと

思っていると達也がこう聞いた。

 「閣下、一つ宜しいでしょうか?」

 「・・・何だね?」

 「今回使用された『電子金蚕』と言う術式ですが

これは誰でも使えるものなのですか?」

 それを聞いて九島老人は頭を上げるや否やこう答えた。

 「いや、これが出来るのはSB魔法使いで精霊に精通していなければ

使えないはずだが」

 「ですが使える奴がいてそれを使った。然も製造元が広東となると

今回の出来事は正直なところ個人ではない気がします。」

 「・・・まさか!?」

 九島老人はそれを聞いて目を見開くと達也はこう答えた。

 「ええ・・・恐らくは大東亜連合かその関係がバックにいる可能性が

あります。」




 次回は達也の考察から。
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