第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 ミラージ・バット決勝戦です。


それぞれの視点

決勝戦は満天の星空が見える夜空。

 正直なところ幾らアドバンテージがあってもこれでは光球を見分けることが

出来ないのだ。

 そんな中で待機している壬生が全員に向けてこう言った。

 「それじゃあ皆・・・行ってきます。」

 「幸運を祈っています。三校の『エクレール』がいますからこっちは最初から

全力で行かないと負けますよ。」

 「分かっているわよ達也君。・・・勝たないとね。」

 そう言うと壬生は飛び去った。

 

 

 

 

 

 

 「それにしても今回は全校一人ずつね。」

 「ああ、間違いなく結果次第では十校が三位以内は確実であろうな。」

 病院で試合を見ている七草と渡辺がそう言うとこう続けた。

 「それにしても委員会は酷い事するな。自分たちの失態の責任に対して

他校が制作した魔法をリークさせようとするとはな。」

 「ええ、本当に。あの後九島閣下に報告したらすぐ様に彼らを呼びつけて

今後の話し合いをしようか?って睨まれたらしいわよ。」

 「それはそうだな、この国であの方に歯向かう人間はいない。」

 渡辺がそう言うとこう続けた。

 「それにしても敵の背後に大東亜連合とはな・・・全くこの国の体制は

どうなっているのやら?」

 「そうね、今回の事も考えてエンジニアの育成を重点に

置かなければいけないわね。」

 「それならば藤原だっけ?奴に講師としてこっちに迎え入れると言うのは?」

 「其れも考えたけどあちらがどういうのかよね?只でさえ彼らの事を

『劣等生』って言って下に見る子達が多いからどうしようかと

思ってるのよねえ。」

 「だからって熟練の人間を呼べるほど業界は甘くないか。」

 「そう・・・だから何とかしないと。」

 そう言って今後の事を話し合っている両名であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして試合会場では、既に壬生対愛梨と言う構図で決勝が彩られていた。

 「速い!」

 「立て直しが早いわね!!」

 愛梨と壬生は互いにそう言いながら光球を弾いていた。

 だが点数的には既に十校が有利に立っていた。

 これは間違いなく飛行魔法における彼女の特訓と実力によるものであろう。

 だが愛梨も負けてはいなかった。

 愛梨が得意とするのは移動魔法。

 跳躍をしながら攻撃するためこの魔法に於いては俊敏性の高い彼女が

うってつけなのだ。

 互いに一進一退で点数が並んだりばらついたりと色々と遭ったが数分して・・・全てが終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『勝者!第十魔法科高校!‼』

 レフェリーの言葉で全てが終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「終わっちまったな。」

 「うん、明日はモノリス・コードの決勝トーナメント。内容次第では

僕たちの勝ちかそれとも・・・。」

 「確かにな。先輩たちからすればここが勝負時だって言ってもう寝てるし。」

 「・・・来年こそは僕たちが。」

 「ああ、リベンジだぜ相棒!」

 将輝の言葉を聞いて真紅郎もそうだねと答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして某所。

 「どうぞお入りください閣下。」

 そう言われて九島老人が入るとそこにいたのは軍人であった。

 「久しぶりだな風間。」

 「はい。」

 彼の名前は『風間 玄信』

 日本軍魔法戦闘部隊陸軍101旅団・独立魔装大隊隊長の少佐である。

 そして部下が九島老人に対して飲み物を置いた後に部屋から離れると九島老人がこう言った。

 「済まないな。何せこの様な案件に君を使いたくなかったのだが。」

 「いえ、閣下の指令ならば向かうのが当たり前です・・・

それで要件と言うのは?」

 そう聞くと九島老人がこう言った。

 「ああ、横浜にいる今回の十校戦にちゃちゃ入れてきた輩どもを少し懲らしめておきたくてね。」

 「矢張りあれは。」

 「ああ、委員会に妨害する人間を派遣させるとはこちらも我慢の限界でね。

『忍術使い』でもある君の手を借りたいのだが宜しいかね?」

 「・・・・。」

 「人材、武器、その他諸々は私が九島の名で用意させよう。」

 「閣下、一つ宜しいでしょうか?」

 「何だね?」

 「閣下はどうしてそこ迄十校戦に肩を持つので?」

 所詮は遊びの延長にしか思えないのですがとそう聞くと九島老人はこう答えた。

 「確かに軍人でもある君がそう言うほど彼らは中途半端ではない、今回の試合を思い出したまえ。今まで成し遂げれなかった『飛行魔法』を十校が成功し、

インデックスにも記載されるほどの魔法を作る事に成功した。若者には我々老人や戦場を選んだ君たち今の世界を作った大人では考えようもしなかったやり方で

未来を作り、切り開いてゆくものだ。だがそれを邪な事で邪魔をしただけでは

飽き足らず若い魔法師達の芽を潰している。私にはそれが我慢ならないのだよ。」

 そう語る九島老人を見て風間は震えあがった。

 嘗て戦争を生き残った男性から放たれる殺気が風間の本能を恐怖で

塗り固められたのだから。

 オットと言って九島老人が殺気を収めるとこう続けた。

 「引き受けてくれないかね?勿論嫌なら私の直属を使うが」

 「いいえ、受けましょう。閣下からの任務でしたら喜んで向かう

部下が多いので。」

 そうかと言うと九島老人は風間に向けてこう聞いた。

 「そう言えば今回の試合だが十校の藤原と言う青年はどう見る?」

 そう聞くと風間はニヤリと笑ってこう答えた。

 「それでは私見ながら私の感想を言いますがお気を悪くするのでしたら

聞かなくても。」

 構わないさと九島老人がそう答えると笑顔でこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『ざまあみろ十師族』と心の中で彼に拍手を送りましたよ。」




 次回は最終日。
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