第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

67 / 85
 等々ここまで来れた。


勝つしか道がない

そして次の日。

 「いよいよ決勝トーナメントか、一校と当たるのは決勝戦。その間に俺達は

向こうさんの魔法の情報収集だ。」

 「それにしても一校の応援が凄まじいね。」

 「当たり前だろう?委員会の人間がインチキでやった事が自分たちの現状に

なっちまっているからな。三連覇っつう偉業が水の泡になっちまった以上

ここで巻き返さないと下になるのが目に見えているからな。」

 「おまけに委員会の口約束が適わなかったから猶更ぶつけているのよ。」

 「ここで三校が勝てば余裕で一位ですが負ければ私達の評価次第で逆転。」

 「そうなったら総得点では私達は二位に浮上出来ますし一位は九校ですが

それはそれ。新人戦はこちらの優勝です。」

 達也君がそう言いながら試合を見ていた。 

 そして一校が戦っているのが九校なのだがこれがどうも・・・九校が哀れで

ならなかった。

 何せ最初っから十文字が全力で防御魔法を使って突進してきただけではなく

服部と言う選手も敵陣に猛スピードで突っ込んできたのだ。

 そしてその儘服部は魔法を使用した。

 魔法は七草が使った魔法の原型『ドライ・ブリザード』

 然し九校も只ではやられないぞと言わんばかりに仮想障壁を展開して防ぐが・・・それだけではなかった。

 立ちこまれた霧を九校が吹き飛ばそうとしたその時に八高の新人選手が使った技を精度よく使用したのだ。

 それにより霧の水分が核となってまるで蛇のようにのたうち回りながら九校選手を襲った。

 コンビネーション魔法『這い寄る雷蛇(スリザリン・サンダース)』

 コンビネーション魔法とは複数の魔法が生み出す現象を組み合わせることで

その威力を2,3倍に跳ね上げさせる方法である。

 九校は何とか対応しようとするも服部の複合魔法と十文字の防御魔法に

成すすべなく敗北した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おいおい、圧倒的だなおい。」

 達也はそう呟きながらデータを見ていた。

 「攻撃するあの服部っていう男性は多分完全対応型だと思うよ。

あれ程の複合技を難なく出来るって事は相当の知識が無ければできないと

思うよ。」

 「っつうか十文字だっけ?あの防御魔法はやばいぞ?幾ら何でも

装甲車相手に自転車で立ち向かえって言ってるようなもんだぜ?」

 レオンがそう言って試合の感想を述べていると達也がこう言った。

 「それでも情報は手に入れられたんだ。これで対策を練るしかない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「成程な、前のデータよりも速度が速くなっていると仮定して戦ったほうが

良いな。」

 そう言うのはリーダーの司であった。

 メンバーは善吉ともう一人が・・・そこにいた。

 寝暗そうに見え、髪を後ろで一纏めにした男性『宗像 形』である。

 今年三年で卒業するのだがあまりにも魔法師からぬ戦闘能力から軍に就職するために防衛大学を受けると言っているので恐らく通常部隊に入るのが間違いないと

自分でもそう言っていた。

 「相手は防御・攻撃のエキスパート。だったらどうやって倒すか・・・」

 何やらそう呟きながら『小通連』をからって作戦を立案していた。

 善吉もCADと一緒に服の調整やレオン達が使っていたローブをベースにくじらが制作した奴をチェックしていた。

 今全員はこれまで新人戦で達也が使っていた魔法用CADに加えて

自分たちの獲物も調整して考えていた。

 すると司が札を持ってこう言った。

 「兎に角、ここ迄来てしまった以上は・・・楽しんで来るさ。」

 司はそう言って作戦に向けたフォーメーションの指示を出していた。

 すると達也は映像に映っている砂嵐を見てこう呟いた。

 「多分これも魔法だな。最初っから・・・いや、その場に応じて魔法を

変えるとなると内容次第では」

 「へえ・・・もう幾つか考えているよこの子。」

 壬生は達也を見てそう呟いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、一校では。

 「場所は『渓谷ステージ』か。相手は十校、最早相手を軽視すると言う

愚行を犯すものなどここにはいるか?」 

 「「・・・・」」

 それを聞いて服部達は黙って顔を下に俯かせた。

 「特に服部は今回の相手に自分が負けた相手がいる。ここでまた負けたら

最悪の展開だ。来年苦労する。」

 「はい。」

 「うむ、それでは昼飯を終え次第ここに集合。最終チェックを怠らない様に。」

 「「ハイ!」」

 そう言って2人が部屋から出て行くと入れ違いに・・・七草が入ってきて

こう言った。

 「ねえ十文字君。良いかしら今?」

 「・・・ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「最終相手が十校。まさにここが正念場ね」

 「ああ、ここで俺迄負けたら間違いなく来年度が厳しくなる。」

 「十師族は大慌てよ。藤原君が何処の家の生まれであったのかどうか

何度も調べているんだって。」

 「だが見つけられなかった。・・・実は九島閣下が昨日俺の前に現れたんだ。」

 「・・・何て?」

 「『十師族であろうがなかろうがあれが彼の本当の強さだとするなら

最早魔法師は血縁程度で強さが決まる時代ではなくなったのだよ』と

俺が藤原が十師族の一員であったならと言ってそう言われたよ。」

 「閣下が。」

 「結局魔法は俺達の持ちよう一つで変われるって事だ。十校はそれを

分かっているからこそ全寮制にして結束力を高めているようだと

俺はそう思っている。」

 ま、俺の予測だがなとそう呟くと七草がこう返した。

 「ねえ、十文字君・・・勝てると思う?」

 そう聞くと十文字はこう返した。

 「勝てるか否かではない・・・勝つしかないのだ。」




 次回は一校対十校。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。