第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 因縁に決着を。


十校対一校

 モノリス・コード決勝戦が始まった。

 相手は十校対一校。

 十校はここで勝っても負けても三位以内は確実なのに対して一校は

最早後が無いのだ。

 もしここで負けでもしたら来年度の試合に支障をきたす可能性が出ているうえに

相手も少々ながら厄介な相手。

 最早勝てると言う思考は捨てると言うほど追い付められているのだ。

 そんな中で試合が始まったが初っ端から十文字が前に出て自身の防御魔法で

進軍していると宗像が突出して『小通連』を十文字目掛けて放つが矢張り

効かなかった。

 それどころか刀身が弾かれて跳んでしまったが宗像は小言でこう言った。

 「あれの防御は矢張り強い。なら・・・これだ。」

 そう言いながらローブの中から銃型CADを取り出すとそれを放った。

 無系統である為効かない様に見えるが突如・・・十文字が片膝をついた。

 「・・・うぐ。」

 「十文字会頭!」

 服部が十文字に向かって行こうとすると眼前に司が立ち塞がってこう言った。

 「悪いがここからは通せんぼだ。」

 「ええい!」

 服部は畜生と思いながらも前の試合と同じように氷の礫を放つが

司はそれを・・・ローブで防いだ。

 「硬化魔法!だがこの程度!」

 そう言いながら今度は砂を巻き上げながら電流捜査を企てると・・・

霧がどんどんと濃くなり始めた。

 「!!何故これ程の・・・!!」

 服部はまさかと思った瞬間に司が霧の向こうに消えていった。

 「何処だ!!」

 服部はそう言いながら探すと・・・藪からガサガサと音がした。

 「そこか!!」

 そう言って電撃を放つが・・・何も反応がなかった。

 「くそ!一体何処に隠れたんだ!?」

 服部はそう言いながら渓谷ステージにある水上に向かった。

 服部は水辺の縁を進んでいると・・・そこに司がいたように見えた。

 「そこか!!」

 そう言って電流を放つその瞬間に、水が突如爆発した。

 「!!」

 服部は何故と思いながらも水を被ってしまうと又もや姿を晦ました。

 「いい加減に姿を見せろ!!」

 そう言いながらさらに上流に進んでいくと渓谷ステージの端に着くや否や

司が姿を現した。

 「よく現れたな・・・お前が本物だろ!!」

 「・・・・」

 「言わないなら・・・言わすまで!!」

 そう言って今度こそと言わんばかりに今度は焔を出そうとしたその時に・・・

足元が光り輝いた。

 「!!」

 「俺が只逃げているだけと思うなら・・・出直してこい。」

 司が服部に向けてそう言った瞬間に・・・雷が服部に襲い掛かった。

 『雷童子』。

 幹比古が使った魔法の一つで精霊魔法である為先祖返りしている司が得意とする魔法である。

 無論本家でもある吉田家に比べれば威力はそうないように見えるが・・・相手はそうはいかない。

 「がアアアアアアアア!!」

 服部はそれを諸に浴びてしまったのだ。

 然も水を浴びているためそれすら気が付けずに・・・自分の策が

相手も使うと言う思考が足りなかったのだ。

 そして服部が倒れるのを確認して司は服部のヘルメットを取ってこう言った。

 「来年頑張れや。」

 そう言って司は宗像の方に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まさか服部が負けるとはな。」

 「精霊魔法と現代魔法の融合、成程ね。確かに厄介ね」

 「場所次第では間違いなく最悪な相手だからな。」

 七草と渡辺はそう言って試合を見届けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「宗像!」

 「すみません会長・・・時間稼ぎがやっとでした。」

 司が目にしたのは倒れていた宗像であった。

 「いや、宗像はよくやった。後は任せろ」

 司はそう言って十文字を見た。

 まるでフルマラソンをやったかのような疲労が目立っている。

 「どうやら・・・服部は・・・倒れた・・・ようだな。」

 「ああ、後はアンタとディフェンサーだけだ。」

 そう言って札を構えると十文字は立ち上がってこう言った。

 「悪いが・・・俺も負ける訳・・・には・・・いかないのだ。」

 そう言うと魔力を感じて司は準備したその時に・・・耳元で声が聞こえた。

 

 『ぶつけてくるぞ先輩‼』

 「!」

 司はそれを聞いて躱すと十文字はそれを見て驚きながらこう言った。

 「まさかこれを!?・・・成程、精霊での通信は違反じゃないからな。」

 「そういう事で良く分かるな。」

 「当たり前だ、三年もいるとそう言うのが良く分かるものでな。」

 そう言ってもう一度構えた。

 十文字がやったのは至ってシンプル。

 防御魔法を飛ばしたのだ。

 速い話が楯を滑り込むかのような感じでぶつけているのだが

こう言うのをするのが彼なのだ。

 自分の持ち味を攻撃にも防御にも変換できる技こそが三巨頭とまで言われた

十文字の実力である。

 然しそれでもと思いながら司は札の魔術を発動した。

 使ったのは砂嵐だがそこに司は十校の魔術を併合させることにも成功した。

 その一つがこれである。

 砂嵐+インカ―セラス(縛れ)からなる魔法、砂止め(サンド・トラップ)

 これにより相手の身動きを止めているのだが十文字はそれを防御魔法を

全体に展開して受け止めており暫くして・・・砂嵐が止まった。

 「くそ・・・。」

 司はそう言って倒れそうになると十文字は魔法を飛ばす前にこう言った。

 「良い試合だった。」

 そう言って飛ばした瞬間に・・・それが発動した。

 「があ!!?」

 十文字は魔法が司に当たったと同時に自身も何かにやられて痺れて

動けなくなっていた。

 これこそが『砂止め(サンド・トラップ)』の神髄。

 砂を目くらましとして使用することで本命でもある札における攻撃を

誘発させると言うコンボ攻撃であった。

 「一体・・・何・・・g」

 十文字は何が起きたと言わんばかりに・・・其の儘倒れた。

 そして意識を失う前に司が目にしたのは・・・この映像であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 善吉が相手のディフェンサーと相打ちとなった瞬間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『試合終了!十校対一校戦・・・両者戦闘不能により引き分けとする!‼』




 そして・・・裏では?
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