第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 やっと終わった。


後夜祭

十校戦が終われば生徒たちに待っているのは後夜祭だ。

 12日前とは打って変わってホール全体で和やかな空気に包まれていた。

 この数日間の間に起きたギスギスとした緊張に曝され続けたがそれも終わり

解放されたのかどうか分からないが生徒たちの殆どはフレンドリーであったが・・・一部の生徒はまさに明暗と言っていい程である。

 明が十校に対して暗は・・・一校であった。

 そんな彼らをちょっと見てみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 一校の場合。

 正直なところ散々と言っても良い状況であった。

 何せ新人戦では8位、総合で6位と言う散々な結果であったのだ。

 然も新人戦では十校や三校に負け続け本戦に至っては運営委員会に

紛れ込まれていた邪魔者によって妨害されて最悪なものであった。

 そんな中に於いて十文字は全員に向けてこう言った。

 「今回俺達は負けた。ああ、これでもかと言う位にな」

 打ちのめされたなと言って全員が顔を俯くが十文字はこう続けた。

 「だが今回の事は俺達にとっても勉強になった。魔法力が=強さになると

考えるのはお門違いであった。俺達に足りなかったのは相手を探求し

常に新しい戦術を考えそれを実践する探究心と強烈な拘りだ。勝利と言うな」

 と言うと十文字はこう続けた。

 「今回の敗北は来年の雪辱戦として忘れず、己を鍛え上げて欲しい。

今日は皆よく頑張った。ダンスでもして気を晴らしてこい。」

 そう言って締めくくった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十校の場合。

 十校では全員ダンブルドアが持ってきてくれた《バタービール》の瓶を

片手に司を見て準備していた。

 当の本人は・・・泣いていた。

 「皆・・・ありがとう・・・俺達は・・・やっと・・・ごごまで」

 「ハイハイ司君。ハンカチですどうぞ。」

 「ありがどう。」

 司は鈴音が渡したハンカチを手に取って涙を拭きながらこう続けた。

 「今回俺達は新人戦で一位と言うとんでもない成果が俺達の手に入ったが

だが俺達は目的でもある《総合優勝》と言う野望があるんだ!それを重々に

分かった上で今後も精進してくれ・・・今回は無礼講!さあ皆今日は

お疲れ様でしたーー!!」

 『『『お疲れ様でしたーー!!』』』

 それを聞いて全員がバタービールの瓶を隣にいる面々とカチンと叩きながら

乾杯して飲もうとすると司が慌ててこう続けた。

 「ああ、そうだ!皆に先に言わないといけないから今すぐに言う。」

 『『『?』』』

 「俺達三年生はこれを持って引退とし、新たにスタートすることとなったため

新生徒会長をここで発表する!!」

 「あのう・・・生徒会長って選挙じゃないんですか?」

 司の言葉を聞いて達也がそう聞くと司はこう答えた。

 「ああ、藤原達一年生は知らないだろうから話すが俺達生徒会は今年一年の

学業や態度、そして十校戦における成績で決定するんだ。

無論俺達三年生生徒会役員も加わってな。」

 『へ~~。』

 それを聞いて一年生勢全員がそう何だと思っていると司はさてとと言って

発表した。

 「それでは新生徒会長だが・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『壬生 沙耶香』に決定となった!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「へ・・・ハアアアアアアアアア!?」

 「ア、おめでとう沙耶香。」

 「ああ、壬生なら大丈夫だわ。」

 「頑張って下さい生徒会長。」

 

 

 

 

 

 

 「イヤイヤ待ってよあたしそんなに活躍」

 壬生は反論しようとすると司がこう言った。

 「あのなあ、お前は今回『ミラージ・バット』で優勝したし

それにお前のリーダーシップは俺が織り込み済みだ。選ばれた以上は

成し遂げることも大切だぞ。」

 「うぐ・・・分かりましたよ。やれば良いでしょう!やれば!!」

 そう言って壬生が生徒会長となると司は更にこう続けた。

 「後は次期委員だがこの中から新生徒会長が決めて良い事となっているが部活が重複している奴は含まれないから良かったな達也、お前は選ばれん。」

 「良かった~~。」

 達也はそれを聞いてほっとしていた。

 CAD研究会にクイヂィッチ部と2つも入っているためこれ以上は正に

過労死しかねないと冷や冷やしていたのだ。

 そして壬生が選んだのは・・・この2人。

 「それじゃあ庶務の善吉君が書記で良いとして会計は幹比古君、

庶務は栞ちゃんではい決定。」

 「「スミマセン拒否権は?」」

 「そんなのアタシがなった時点で分かってるでしょう?」

 「「・・・ですよねえ・・・・」」

 そしてやっと事でパーティーが始まった。

 そして暫くすると・・・達也にとある女性がやって来た。

 「こんばんは達也君。」

 「・・・何でまた来てるんですか七草さん。」

 七草が現れたのだが彼女が来た理由はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「一曲如何かしら?」

 「生憎ですが俺は盆踊りしかないんですが」

 「エスコートしてあげるからほら早く早く!」

 「ちょっと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 なし崩し的に踊ることとなってしまったが達也はこう聞いた。

 「で?何が目的なんですか??」

 そう聞くと七草はにこやかに笑いながらこう聞いた。

 「短刀直入に聞くわ達也君。君は十師族?」

 「違いますよ。俺は一般家系です。」

 「・・・そう、気を付けてね。これからは貴方の周りががらりと

変わるはずヨ。」

 「そんなバカな。」

 「本当よ。貴方に対して十師族が養子にさせようと色々と手を打つはずだから

もしもの時は私か十文字君を頼ってみて?一条君ももしかしたら力に

なってくれるはずよ。」

 そう言って一条の方を見ると・・・エリカと踊っていた。

 「・・・頭の隅に置いておきます。」

 「あら?嫌な子ね♪」

 そう言いながらも踊っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後もほのか達などもダンスを楽しんで暫くして・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ああ・・・疲れた~~。」

 そう言いながら噴水の近くで項垂れていると・・・もう一人が来た。

 「あら?こんな所で何しているのかしら?」

 「アンタは確か一色さんだったよな?」

 ええそう良いって愛梨が隣良いかしらと言って座ると愛梨はこう聞いた。

 「そう言えば貴方の作った魔法はこれからどうするの?」

 「ああ、飛行魔法は然るべき時に発表するけどインデックスの方は

何とかするだろうな。」

 「最後はいい加減ね。」

 愛梨がそう言うと愛梨は達也に向けてこう言った。

 「今回私達は負けたけど次は私達が勝つわ。」

 「そいつはどうも。」

 達也はそう言いながら肩を透かすと音楽を聴いてこう聞いた。

 「ねえ、踊らない?」

 「ラストダンスが俺で良いのかよ?」

 「ええ、今から相手見つけるのは面倒だし。」

 「俺は数合わせかよ。」

 「それで・・・受けるかしら?」

 愛梨がそう聞くと達也は諦め口調でこう答えた。

 「・・・やってやるしかなさそうだな。」

 そう言って立ち上がって2人はダンスを踊った。

 月夜と星々が2人を優しく照らし・・・ダンスを美しくさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みに帰りも三階建てバスで空の旅だった。




 次回は一気に飛んで横浜!
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