そして16年後
西暦2095年。
とある集落
朝日が顔を出した。
周りの人間も起き始めた。
中には未だ寝ている人間もいるが大半の人間は起床している。
それはこの家・・・「藤原」家も例外ではない。
今時珍しく割烹着を着て料理をする女性がそこにいた。
ご飯の匂いが辺りを包む中ある男性が食卓に姿を現した。
「おはよう。塔子さん。」
「おはようございます。滋さん。」
夫婦の二人がそう言って滋さんは机に向かうと塔子さんに向かってこう聞いた。
「塔子さん。達也は?」
すると塔子さんは滋さんにこう答えた。
「あの子ならさっき起きて走り込みに行きましたよ。もう、今日は大切な日
なのに。」
塔子さんは呆れた口調でそう言うと滋さんは笑いながらこう返した。
「大切な日だからこそいつも通りにいたいんだろうさ。・・・今日が達也が
ここにいる最後の日だからな。」
「・・・そうねえ。」
滋さんの言葉に塔子さんは少し気落ちすると滋さんはこう続けた。
「だがだからこそ、達也を出送ってやろうよ。あいつの晴れ舞台なんだからな。」
「そうですね。」
滋さんの言葉に塔子さんは少し嬉し顔になると誰かが家に入ってきた。
「ただいまーー。」
「あらら、噂をすればね。」
塔子さんは如何やら噂の人間が来たことを喜んだ。
「お帰りなさい。達也。着替えてから来るのよー。」
塔子さんは食卓の扉を開けてそう言うとその声の主はこう言った。
「ああわかったよ。母さん。」
彼こそが嘗て四葉家からダンブルドアが保護した子供、「藤原 達也」である。
達也はご飯を食べた後二階の自室に入った。
既に大きい荷物は学校に郵送されておりあるのは服と僅かな日用品だけが入った
バッグだけであった。
達也はそれを見た後ある物を見た。
それは・・・一か月前に来た手紙であった。(今時珍しい)
その内容はこういう物であった。
『藤原 達也氏。この度貴官の第十魔法科高等学校の入学をお知らせすることに
喜びを申し渡します。』
達也は学校の魔法の有無の試験に際して魔法力の力がある事が分かりその力から見て選んだのだ。
無論、藤原夫妻は此れを聞いたときは驚いていたがそれでもいつも通りに接して
くれたことに対してありがたく思っている。
そして家から出て駅に向かうとそこには・・・藤原夫妻だけではなく学校の同級生もそこにいた。
「皆!・・・どうして。」
「今日はお前の晴れの日だろ!」
「生徒会長の見送りに行かなくてどうするんだよ?」
「達也君が東京に行っちゃうから見送りに来たんだよ!」
「この集落の希望の初陣だ!張り切って行って来いよ!!」
各々がそう言うと達也は照れくさそうに電車に入ると塔子さんと滋さんが達也に
向かってこう言った。
「達也・・・気を付けてね。」
「頑張るんだぞ。達也。」
そして達也は二人に向かってこう言った。
「ああ・・・行ってきます。」
そして達也の乗った電車は発車した。
全員は手を振りながら見送り、達也もそうして返した。
等々第一巻に入ったぞお。