「………………」
「どうしたの?」
「貴方、誰?」
「えっ……?」
思い出せない。何もかも。私は大きな穴に落ちて………気がついたら……
「僕の名前もう忘れちゃったの?しょうがないなぁ……僕はAsriel!」
「アズリエル……?」
「うんっ!よろしくね!」
アズリエル………私の……友達……あれ、私は……?
「私は、誰だっけ………」
「えっ、自分のも忘れちゃった?ははっ、忘れん坊だなぁ……君の名前は……」
チュンチュン、と鳥の歌が聴こえる。
草が風で擦り合う音が聞こえる。
私は、閉じている目に光が当たるのがよくわかった。
(…………えーと、私は山に登ってて……大きな穴が……)
ズキっと頭が痛くなった。あまり思い出せない。ただ、今わかるのは自分が花畑で寝ていた事だけだった。
何時間ぐらい寝ていたんだろう?いい加減私は目を開けた。
綺麗な青空が見える。しかし、起き上がると森も、鳥も、草むらも見えなかった。ゴツゴツとした断崖ばかりで、自分は穴から落ちたことを思い出した。
(そうだ……私、気絶していたんだ……)
私は起き上がった。その瞬間足に強烈な痛みが走る。
どうやら足をくじいてしまったようだ。
「いてて………」
そう言いながら動かない訳にも行かず、くじいた片足を引きずりながら歩き始めた。
周りは空からの光が指しこみ、明るく見えた。しかし、真っ直ぐな道しかなく、帰るにはあの断崖絶壁を登るしか無かった。
掴めるモノもなければ縄もない。仮に登れたとしてもすぐ落ちてしまうだろう。そう思い、目の前の道を進んだ。
歩いていくと、だんだんと外の光が失われていき、ついには真っ暗になってしまった。
(怖い……この先には、出口があるのかしら……)
すると、何かに足をぶつけた。
「痛っ!」
だんだんと暗闇に慣れてきたのだろうか?足元に階段があるのがよく分かった。そして目の前には、微かだが陽の光が当たっている場所があった。
(とにかく、今は進むしかないよね……)
階段を上り、光がある場所へ進んだ。座り込み、自分の足をもう一度確認する。
(何もない…怖いよ…ママ……)
足の痛みや恐怖、寂しさもあって、涙がこぼれそうになった。
その瞬間、地面から何かが出てきた。
黄色いお花。それには顔がついており、とても笑顔だった。
「Howdy!(やぁ!)」
私は驚き、後ずさりした。花は満面の笑みで、こちらに話しかけてくる。
「僕はFlowey!お花のFloweyさ!君、人間だろ?あの時のヤツとは違うみたいだけど……」
あの時のヤツ、とは私以外にも落ちた人間がいるのだろうか。とにかく、今は話を聞いてもらうことにした。
「あの……ここはどこ?」
「君、あの穴から落ちてきて何も分からないのかい?ここは地下。僕は、落ちてきた人間にこの世界でどう生きてくか教えてるよ!」
この世界でどう生きてくか……?どうもうさんくさい。満面の笑顔から、何か邪悪なものを感じてならない。
「家に帰りたいの。帰り道とか教えて?」
「ハァ?帰る?」
その瞬間、花から笑顔が消え、悪魔のような形相で答えた。
「この世界はな、殺るか、殺られるかだ。君のようなヤツがこの世界で生きていけると思うか?そう思うならお前はただの馬鹿だ。僕は……」
言葉が止まり、汗をかいている。花にも汗とかあるらしい。すると突然、怯えた顔になり話し始めた。
「僕は………お願い、殺さないで………」
涙目で訴えてくる。訳が分からない。急に怒ったかと思えば、急に泣き始めた。
「……ごめんね、突然。ここへ来てしまったら戻ることは出来ない。もし王様に頼んだら外の世界へ行かせてもらえるかもしれないけど……王様は、人間のソウルを狙っているんだ。」
ソウル?王様?誰かがここを統制している事が分かった。
「ソウルって、命ってこと?」
「そういう事。僕に出来るのは、君を王様の所まで案内することだけさ……少し待ってて。」
そう言うと、黄色い花……フラウィーは、私の肩に乗っかってきて、言った。
「道案内してあげるよ。モンスターは君のソウルを狙ってる。戦い方とかも教えてあげなくちゃね。……そう言えば、君の名前は?」
とりあえず案内してくれると思うと、寂しさが紛れて安心した。そして私は、フラウィーに名前を告げた。
そんなわけで始まりました、オリジナルAU、アンダーソルジャー!僕はUndertaleも好きですがAUも全般好きでして、自分でも作りたいと思い作ってみました!(…続くかな )
主人公については次回、名前が登場します〜!
ぜひ評価、感想頂けると嬉しいです!ではまた!