文章を書くことは苦手ですが、思ったことを書いてみました。
一種のオ〇ニー作品ですが楽しんでもいただければ光栄です。
よろしくお願いします。
アニメやゲームの主人公になって世界を救うヒーローになる。
男なら誰もが夢見るものだろう。俺だって思ったことぐらいはある。
魔法や伝説の剣…自分は選ばれし者で世界を救う力がある。カッコよくて憧れる存在だ。
でもそんなことはもちろん有り得なくて、異世界転生なんてものはあくまでも夢や中二の妄想の話…現実は非情で大人になるにつれてそんなものは非現実的、有り得ないものだと理解していく。そして、そんなことは忘れてしまい、考えられなくなっていく。
異世界転生なんて有り得ない…そう…今日まではそう思っていたんだ。
ここは日本。とある大都会のスクランブル交差点。
無限の車が交差点を走り抜ける。
季節は夏真っ只中で時間は昼過ぎである。地面は陽炎で暑さが増量されている。そんなここの気温は36℃。
そこにはある男が信号待ちで突っ立っていた。
暑い…温暖化ちくしょう…
ハンカチで汗を拭う。
俺は普通の社会人。名前は片桐レイジ。29歳だ。
別にブラック会社に務めているわけでもなく、友達も多くはないが何人かはいるし人生に絶望しているわけでもない。彼女いない歴=年齢ということに関して以外は…
だが俺はこの人生が気に入っている。
山あり谷ありの人生もいいかもしれないが、この一直線の普通で平和な人生も悪くないものだ。だから俺は今の人生には満足していると胸を張って言える。平和が1番。普通が1番じゃないですかね。
彼女いない歴=年齢以外は…
自分で思っていて悲しくなる。
今は仕事中で大事な取引先と会って商談の話をする予定だ。
気合を入れていかなければならない。
よし!頑張るか!
自分に気合を入れる。
すると信号が変わった。人混みに紛れて俺は進もうとする。しかし、異変に気がついた。
なんだ…?みんな止まっている…?
自分以外の人がまるで時間が止まったかのように動かないのだ。
なんだこれ…どうなっているんだ!?
戸惑う中、声が聞こえてきた…いや、頭の中に直接語りかけられた。
(お願い…救って…)
女の子の声?そんな感じがした。
救って…?おいおい、それは俺のセリフだよ。
俺はこれから大事な商談があって、これに失敗したら確実に俺の将来に支障が出るんだ。頼むからこの非現実を何とかしてくれ。俺から平和と普通を奪わないでくれ。
続けて少女はまた俺の頭に直接語りかける。
(あなたにしかできないの…)
なんの事だかさっぱり分からない。
俺にしかできない?この商談も俺にしか出来ないと思ったが、正直俺じゃなくてもなんとかなるんだよな…話聞いて言われた資料の説明すりゃいいだけだし…
そんなふざけたことを思っていると辺りが輝き始める。
かなり眩しい。目を開けられないほどだ。
たまらなくなって目を閉じた。
(この世界を…勇者を…救って…)
何がなんだかわからない。
俺はそこで意識が飛んだ。
ガヤガヤ…
…なんだ、やけに騒がしいな。
なにやら人の疼く声や泣いている声や励ましの言葉やらが聞こえてくる。
目が覚めたのか…全くさっきのはなんだったんだ…
目を開けるとそこには覚えのない木造の屋根が見えた。
知らない天z…これはやめておこう。
俺は今ベッドで寝ているらしい。
そして謎に体中に激痛が走る。
なんだ…怪我してる…?いつしたんだ?
身体には包帯が巻かれ点滴を打ち込まれている。
身体は痛さで動けないほどだった。
「お、兄ちゃん目覚ましたかい」
声が聞こえてきた。話しかけてきたのは白衣?のようなものを着たマスクをかけたおっさんだった。
なんだコイツ不審者か!?
俺は状況を聞こうとしたが声が出ない。
「無理はよくねぇよ兄ちゃん、生きてるだけ感謝しな。ゆっくり休むといい」
そうおっさんに言われた。何だこのおっさん。良い奴だな。不審者とか思ってごめんなさい。俺はこのおっさんに助けられたのか?
でもなんで怪我してるんだ?そもそもここはどこだ?
多くの疑問があるが声が出ないし、動けない今の状態ではどうすることも出来ない。
首が動かせたので周りを見てみた。
そこには多くのけが人。それを治療するもの。
そして…寝ているものに覆いかぶさって泣くものがいた。
あれは…死体か?死人が出ているのか?
そこで俺はとんでもない事に巻き込まれてしまったことに気がついた。それに泣いている人の服、なんだあれは見たことない。
外国の昔の貴族が来ているような服を着ていた。
しかし服はボロボロだ。何があったんだ。誰か教えてくれ。
すると隣のベッドの生存者らしい人とその連れの話が聞こえてきた。
「しかしひでぇな。これも全部あの゙龍゙の被害だもんな」
「そうだな…俺が生きているのば勇者様゙に感謝しないとな」
龍?勇者?なんだその単語は。そんなのまるで…
そう思っているとドン!っと大きな音が部屋中に響いた。
辺りがシーンとする。足音が俺に近づいてくる。
な、なんだ…誰だ?
すると目の前に息が乱れた女子が現れた。
少女は整った顔立ちで少しつり目でキリッとした可愛い子だ。髪は朱色で後ろでくくっている。身長は160ぐらいだろうか。身体は傷だらけでボロボロの鎧を着ている。胸は…うん…控えめだね…
そして腰には身体に似つかない程の大きな剣があった。
するとその少女が涙ぐんで言った
「良かった…生きてた…」
知らない女の子だ。でもなんて可愛い声だろう。俺を心配してくれていたのか?
あんたは誰なんだ?俺とどういう関係なんだ?
聞きたいことが山ほどあるのに何も聞くことが出来ない。
するとその少女が部屋中の様子を見て言った。
「ごめんなさい。私の力不足のせいで皆さんを救えませんでした。大天使に選ばれた勇者がこの様だなんて…本当にごめんなさい」
少女が深く頭を下げ謝っていた。
何も理解出来てないが一つだけ理解することができた。
この子が勇者で龍の襲撃からここにいる人たちを守ったが多くの被害が出てしまったと言うことだろう。
この子の様子を見るにボロボロになるまで戦ったようだ。それなのに謝るなんて。なんていい子なんだ。
するとさっきの白衣のおっさんが言う
「アーシアさん…あんたは悪くねぇよ。龍って言うと終焉を意味する災害だ。それなのにあんたが勇敢にも戦ってくれたおかげで俺達は生きている。この兄ちゃんだってあんたが運んできてくれたおかげで生きてんだ。自分を責めることは無い。救えた命を誇りな。それよりお礼を言わせてくれ。俺たちを救ってくれてありがとよ。勇者様。」
少女は涙目になるも必死でこらえている。
龍ってやつはそんなにやばいやつなのか。
そんなやばいやつから守ったってのに、この子は救えなかった人達のことと、残された人達のことを考えて自分の事のように悲しんでいるんだ。
とてもじゃないがこんなことは誰にでもできることじゃない。
アーシアって言ったっけ、俺も救われたらしいからお礼を言わないとな。記憶もないし声も出ないが。
すると寝ている人に覆いかぶさって泣いている女性が勇者に言った。
「謝ったって…!私の恋人は戻ってこないのよ!何が勇者よ!前の勇者ならきっともっと被害が少なかったわ!」
「お、おいよせ…」
周りの人達がその女性に言い、止める。
前の勇者…この子は新しい勇者なのか。こんなに若いのに。
勇者は命懸けでここにいる人を守ったことは分かっている。
でも大切な人を失った人の気持ちは理解出来るからその女性の言ったことに対してはなんとも言えない。辛いだろうが、勇者ってのはこんな立場なんだな。
勇者はただ謝り続ける。涙が零れそうな顔で。
俺は見ていられなかった。
すると少女が来た扉からえらく怯えている男の声が聞こえてきた。
「大変だ!今度はこの街に魔王幹部が来やがった!」
「なんだって!?」
魔王幹部…またこういう系の単語か…
俺はなんとなく今の状況が理解出来てきた。
龍…勇者…魔王…こんな単語が通じる場所なんてひとつしかない。
そうそれは…
すると勇者は涙を拭い、顔つきを変えて部屋を飛び出して行った。
魔王幹部と戦うつもりだろう。しかしあの怪我で勝てるのだろうか。
「アーシアさん…あんな怪我じゃかないっこねぇよ…龍の次は魔王幹部なんて…この街は終わりだ…」
白衣のおっさんは絶望に満ちた表情で床に座り込み言った。
勝てないのか?じゃああの子は…
そんな…まだ救われた礼を言えてないし、なんで俺があの子に救われたかも聞けてない。
ダメだ…何とかしないと。何とか。
するとここに来る前の少女の声を思い出す。
(あなたにしかできないの…救って…この国を…勇者を…救って…!)
俺がなんとかしないと!
そう強く思うと身体が勢いよく起き上がる。
さっきまでの痛みは嘘のように消えていた。
「な!?兄ちゃん!?なんで動けるんだ!?」
白衣のおっさんは驚いた様子で言った。
俺も知らない。それに今はそんなことはどうでもいい。俺はあの子を追いかけないと。
そして俺は勇者を追いかけて走った。
外に出ると明らかに日本ではない。
煉瓦造りの家がボロボロの状態で並んでいる。
どことなくヨーロッパっぽい雰囲気がある。
外国行ったことないけど。
空は暗く曇っていた。
すると爆発音が聞こえた。
それと同時に何かが俺に飛んできた。
俺はその飛んできたものを身体全体で捕まえる。
それは勇者だった。
ボロボロの身体でそこら中から血を流している。
素人の俺が見てもヤバいってわかるほどだった。
血…こんなにも…
昔の記憶だが似たような光景を見たことがあった。
だが今はそんなことどうでもいい。
今の俺に出来ることは…
「あ…なた…は…っ」
勇者がボロボロの姿で俺に言う。
もう何も言わないでくれ…ここからどうする?
何も考えずに飛び出したが…このままこの子を連れて逃げるか?
すると勇者が飛んできた方から誰かが近づいてきた。
「なんですか。あなたは。」
そいつは明らかに人間じゃないことが分かった。
どす黒い雰囲気を纏っていて肌は蒼白く、目も蒼い。身長は170程で鋭くこちらを睨んでいる吸血鬼のような見た目の男がいた。黒いローブを着ており、周りにカラフルな玉のようなものがいくつか飛んでいる。恐らくこいつが魔王幹部だろう。
「龍が倒されたと聞き、様子を見に来て瀕死の勇者を始末しようとしたのですが…まぁいいでしょう。同時に吹き飛ばしましょうか。それでなんの問題もありません。」
そう吸血鬼のような男が言うとカラフルな玉が勢いよく吸血鬼のような男の前で合わさり、こっちに向かって光線が飛んできた。
守らないと。そう咄嗟に思い。俺は勇者を抱きかかえて庇った。
光線は俺の背中に直撃した。多きな爆発音が鳴り響いた。
この威力は確実に死んだだろう。
なんだよ。ここの事、何も知ることが出来なかったじゃねぇか。
これがあの少女が救ってって言ったことなのか?
これでいいのか?本当にこれでこの勇者を守れたのか?
こんなので終わっちまうなんて…虚しいな…
そう思い俺は目を瞑る。
すると…
ん?痛くない?
俺は目を開ける。
何も痛くないのだ。あれほどの爆発音を発するものに当たって怪我一つしていない。
「き、貴様っ!何者だ!」
吸血鬼のような男は驚いて言った。
そしてアーシアも俺を見て言った
「あなたは…何者なの…?」
俺は…
…
今日は俺の人生を大きく変える日となる。
仕事中に聞こえてきた少女の声。いきなり連れてこられた知らない場所。傷だらけの自分の身体。それに龍に勇者に魔王に謎の光線。
俺の頭はもうついていけてなかった。
でも一つだけ言えることがあった。
それは自分の正体。何故ここに来たのか。何しに来たのか。
今、理解できた。
「勇者アーシア。俺はお前を…救いに来た。」
これが俺がこの物語で初めて発した最初の言葉。
なんてカッコイイんだ。今の俺は俺が子供の頃に夢見たヒーローそのものであった。
俺は俺のやりたいことをやらせてもらう。
この子を救いたい。
その一心だった。そう俺は勇者を救いに来たんだ。
日本からここへ…
゙異世界転生をしで
一応言っておくが、俺は人生を諦めてはいないし、引きこもりでもブラック会社に務めているわけでもない。友達も多くはないが多少はいる。彼女は人生で1度もいないが…
そしてもちろんこの異世界へ来る前にトラック轢かれたりもしていない。
ただ周りの時間が止まって連れてこられただけだ。
こんな無理やり連れてこられることもあるんだなぁ…
異世界って…
レポートもこのぐらい進めばいいのになぁ〜っと書き終えてしみじみ思いました。
異世界転生ものはそんなに好きではありませんが流行っているので書いてみました汗