異世界転生をして勇者を救いに来た   作:杜鵑草

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今回は色々な説明です。
物語作るのってめちゃくちゃ構成立てないと矛盾まみれになりますね。進撃ってすごい。絶対指摘できるところが出てるはずです。
主は気にはしているつもりです。
ですがそんなことは気にせずゆっくり見ていってくださいね。



第3話「俺のヒロインはチョロインじゃなかった」

断られた。

 

仲間になることをだ。告白じゃない。

告白も1度も成功したことは無かったが…

 

それはさておき。なんなんだ…?俺がここに来た理由ってあの子を助けるためじゃなかったの?

 

俺はそんなことを思いながら外にあった壊れた瓦礫の上に座り込んでいた。

断られたあと、アーシアはどこかへ行ってしまい、白衣のおっさんは治療が忙しいからと言い、俺ばぼっぢになってしまった。

こっちも聞きたいこといっぱいあるのに…だか色々あって疲れからか何だかどうでも良くなってしまった。

 

だが現実逃避は良くないな。

まずは自分の状況をおさらいしよう。

俺は片桐レイジ。日本人。29歳の社会人。だった。

突然、自分以外の周りの時間が止まり、謎の少女が俺の頭の中に直接話しかけてきて、勇者と国を助けて欲しいとお願いされ、恐らくは転生ってやつで異世界に連れてこられた。

今の容姿は15.6歳で身長160ぐらいの小柄な少年。転生前の自分とは違い割と爽やかなイケメンな感じがする。特徴は髪は黒で問題ないが目が青いことか。周りも見る限り珍しくはなさそうだが。

つまり俺とは全くの別人だ。しかし記憶は確かに片桐レイジのもの。それ以外の記憶はない。

 

そしてこっちの俺は特殊能力を持っており、現状で判明しているのは絶対魔法耐性と超回復の2つだ。連れてこられた時は傷だらけだったが、気がついたら回復していた。

 

一応、アーシアと白衣のおっさんには俺は記憶喪失になったと言っている。情報が何一つないこの世界じゃ無闇に話すことは危険と感じたからだ。…それと少し面倒だったからだ。

 

そして次はこの世界についてだ。この世界には魔法があり、人間以外にも魔族や龍が存在する。他にも違う種族がいるかもしれないが自分がわかっているのはこの2種類とおそらく俺と同じ人間だ。今のところ人間が魔法を使っている様子は見当たらないことから人間の力はさほど強くないものと思っている。

 

あのバル=バランとかいう魔王幹部も余裕で大量殺人が出来そうな魔法を使っていたしな。

 

だがアーシアは別でヴァルキリーブレイドだったかな…おそらく勇者のみ使える伝説の剣と言ったところだろう。魔王幹部を一撃で真っ二つにしたからな。…もしかしたら彼女自身の力なのかもしれないが。

そして勇者であるアーシアの仲間になろうとしたが…何故か断られたという事だ。

 

分かっていることはこのぐらいか。

 

そして大事なことは俺が分からないことだ。

 

それはこの世界のこと。この街のこと。終焉と呼ばれ、災害にされているほどの龍に襲われたと聞いていたが、なぜ襲われたのか。

そしてなぜその後に俺がここに来たのか。なぜ魔王幹部があのタイミングで現れたのか。なぜアーシアは仲間になることを断ったのか。

なぜ俺はこんな姿なのか。何故こんな力を持っているのか。これから何をすればいいのか。

そもそもアーシアの敵は…勇者の敵はなんなのか。

 

…分からないことだらけだ。

 

まぁこういう時のお約束は魔王が世界を滅ぼすから勇者が魔王を倒して世界を救うってのが1番在り来りか。

 

そう言えばアーシアの前にも勇者がいたような話をしていたっけな。

うーん。分からんことが増えた。少し考えるのをやめよう。

 

世界転生に来ていきなり魔王幹部と戦って死ぬ思いをしたんだ。疲れているに決まっている。

 

そして俺は横になって曇った空を見上げた。

雨が降りそうな感じがする。

 

俺は元の世界に戻れるのかな…

 

そんなことを思っているといつの間にか寝てしまっていた。

 

 

 

 

ここは…どこだ?

 

カタギリ=レイジは謎の空間にいた。

 

すると声が聞こえてきた。

日本で聞いたあの声が。

 

(アーシアを助けてくれてありがとう)

 

あぁ、あんたか。よかった。もう会えないのかと思った。

 

俺を異世界へ送り込んだ張本人だ。

だが姿は見えない。

 

(いきなり連れてきてしまってごめんなさい。時間がなかったの)

 

過ぎたことは仕方ないさ。それにあんたには聞きたいことが山ほどあったんだ。

 

それは本当に山ほどある。なんのためにここへ連れてこられたか。俺は何者かのか。俺は色々聞こうとするが。

 

(ごめんなさい。もう時間が無いみたい)

 

嘘だろ?待ってくれ。まだ何も聞いてないぞ。

教えてくれ、あんたが知っていること全てを。

 

俺は声の主を引き止めようとする。

 

(一つだけ聞いて欲しいの。アーシアはまだ救われていない。あなたにしか救えない)

 

アーシアはまだ救われていないって…そんな事言われても俺にどうしろって言うんだ。俺にしかできないってなんなんだ。

 

(お願い…救って…アーシアを…わた…の……を…)

 

なんて言ったのか聞こえない。私の?なんなんだ。教えてくれ。

俺はこれからどうすればいいんだ…!

 

 

 

 

「…ちゃん…にいちゃん!おい起きろ!こんな所で寝てると風邪ひくぜ!」

 

目覚めると白衣のおっさんが目の前にいた。

いつの間にか寝ていてしまったらしい。

あの声は夢だったのか。

いや恐らく現実か。もうなんでもありだなこの世界は。

 

「おい兄ちゃん、顔色よくないぜ?大丈夫か?」

 

白衣のおっさんが心配そうに話しかけてくる。

 

「あ、ああ、悪いなおっさん。ありがとよ。怪我人の治療の方はもういいのか?」

 

「おう、一旦落ち着いたってとこだな。

しかし兄ちゃん驚いたぜぇ。ヘンテコな魔法使えるみたいだな〜」

 

魔法…超回復や絶対魔法耐性のことだろう。正直魔法かどうかは自分でも分からない。

声の主にも聞けなかったしな。

 

「休憩がてら外に出ると兄ちゃんが寝てたもんで驚いたぜ」

 

「そうだったのか。ありがとな。休憩…そうだ!おっさん!聞きたいことがあるんだけど時間いいか?」

 

俺はそう言って白衣のおっさんにこの世界のことを聞いた。

記憶喪失だと言うと知っていることはなんでも教えてくれた。

 

そして知ったことは、ここはクレーゼ王国という大陸でここは中心から少し離れた街らしい。龍と魔王幹部がここへ来た理由は知らない様子だったが、この国の歴史を聞かせてくれた。

 

この国は大昔から龍によって危機に瀕していた。しかし、勇者の剣には龍を従える能力があり、勇者は龍から世界を守っていた。

 

だが、今から50年ほど前に魔王と言う存在が現れ、勇者は殺され、龍を操る剣は奪われ、魔王が龍を操り世界が滅亡しかけた。

 

それを救ったのがこの国の王であるシャルト=クレーゼ。王は当時、英雄となった6人の大賢者であり、その6人が魔王と戦い、魔王を魔界へ追放したのだ。その際に英雄となった大賢者たちは王以外死んでしまったという。

 

そして今から1年前、魔王は力をつけ魔王軍が現れ、世界の危機が訪れていた。それを救ったのが新たに選ばれた勇者である。しかしその勇者は魔王と相打ちになり、命を落とした。さらにそれだけではなく、魔王は生きていた。

国はそれを知り、また新たに勇者を選んだ。それがアーシアだと言う。

 

「その魔王と相打ちになった勇者ってのがアーシアさんのお兄さんなんだよ」

 

白衣のおっさんは遠くを見つめながら言った。

 

「アーシアの…兄貴…だと…!?」

 

白衣のおっさんは続けて話した。

 

「名前はエレノア=アストレイン。アーシアさんもそのお兄さんの勇者一行の仲間だったんだ。魔王たちと戦ってアーシアさん以外全員死んじまったけどな…」

 

全員死んだ…アーシアはそんな思いを持って戦っていたんだ。兄貴も友達も失ったアーシアはどんな気持ちだったのだろう。俺には痛いぐらい気持ちが分かった。俺も昔、交通事故で母親と妹を亡くしたのだ。まぁ…この話はよしておこう。

 

すると白衣のおっさんは俺に言う

 

「だからよ、兄ちゃん。アーシアさんがあんたを仲間にしなかった理由はきっともう大切な人を失う気持ちを二度と体験したくねぇからなんだよ。アーシアさんはあんなに若いだ…悲しみに勝てるわけがない。可哀想だぜ…本当に」

 

白衣のおっさんは涙を流した。

 

アーシアは優しい子だ。周りを傷つけまいと自分だけが傷だらけになっても他人を救おうとする。悲しみに負けず、ただ目の前の敵を倒す。

みんなを守るために。勇者として。

 

「おっさん…色々教えてくれてありがとな。俺がするべきことが分かったよ」

 

アーシアはもう悲しい思いをしたくないんだ。だから1人で戦っているんだ。どんなに危険でも。あんなに強い子だが、心は酷く傷ついて悲しんでいるに決まっている。

 

そして俺は走り出した。アーシアを見つけないと…!

 

今の俺がやらなければいけないことは1つ…!

 

俺は死んでもアーシアの仲間になる!!!

 

救えって…もしかしてこのことなのかもしれないな。

俺はあの子を放っておけるほど薄情なやつにはなれない。

おっさんのおかげで敵のことについても分かったしな。

俺はアーシアの仲間になって魔王をぶっ倒す!!!

これが俺がここに来た理由だろう!

 

「うおおおおおお!!!」

 

そして町中を走りまくった。

 

 

 

 

町外れの教会…

そこには祈りを捧げるアーシアがいた。

 

(もう…誰も悲しませたくない…例え…私が死ぬことになっても)

 

アーシアは祈っていた。今回の騒動で亡くなった人達への供養と女神への祈りだった。

 

すると教会の扉が勢いよく開く。

 

「見つけたぞ!アーシア!」

 

そこにいるのはもちろん俺。

聞き込みをしまくってアーシアの場所をつきとめた。

 

「レイジ…何か用?仲間の件ならさっき断わったでしょ…」

 

「あぁ、確かに断られた。でもな、俺は死んでもお前の仲間になることを決めた」

 

「…何言ってるの?」

 

「お前がどれだけ断ろうが、俺は絶対に諦めない!お前は過去のことがあって仲間を作らない気でいるらしいが、俺は絶対にお前の仲間になる!」

 

「…っ!」

 

アーシアは驚く。そして俺に向かって言った。

 

「私の話を聞いたようね…どうやら…口だけじゃ断っても理解してもらえないようね」

 

そう言うとアーシアは剣に手を置き構える。

 

え、やばい。そんなことになるとは思ってなかった。

もっと穏便に話を進めたかったが…

しかし俺の口が勝手に言ってしまった。

 

「どんなことされても…!俺はお前の仲間になることを諦めない!」

 

ボコボコルート確定だ。俺は喧嘩は強くない。むしろ弱い方だ。しかも特殊能力はアーシアには関係ない絶対魔法耐性。残りは超回復。

でもこうなってしまったらもうあとには引けない。何とかして絶対アーシアの仲間になってやる。

彼女が報われて幸せになれる未来を俺が作るんだ。

 

異世界転生してまずであったのは超美少女のヒロイン。

気合いで押し切れば仲間にしてくれるチョロインなのかと思ったが、しつこいと剣で殴ってくるらしい。

でも俺は負けない。絶対に勝って仲間になってやる!!!

 




今回世界のことについて説明したんですけど、多分できてないところあります。もうちょっと考えてたような気がするので。
でもそんなことも気にせず書いて行きましょう。┗(^o^)┓
オォォオルハイィィィルブゥウリタァアニアイアイアイア

「名前について」

アストレイン…本当はアストレアにしたかったんですけどリゼロと被るのでやめました。
片桐レイジは適当です。5秒で思いつきました。
王様とエレノアもそんな感じです。
アーシアはずっとリーシアと迷ってました。でもどっちも実際のアニメにいたんですよね。(縦の勇者の成り上がりとハイスクールDxD)
白衣のおっさんは名前考えるのだるいので付けてません。
口は悪いですけどいい人です。
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