個性把握テストも終わって次の日。
「んじゃ次の英文のうち間違ってるのは?」
午前の必修科目の授業、英語担当の山田先生……じゃなくてプレゼントマイク先生の授業。
「おら、エヴィバディヘンズアップ盛り上がれー!!!ってことで香山答えろ!」
基本静かにするのが当たり前の授業もこの時間は基本的にうるさい。主に担当教師が。
「4番です。あと山田先生声うるさいのでもう少し抑えてください」
「ちょ!?本名で呼ぶなヨ!プレゼントマイク先生もしくはマイク先生だ、OK?」
・・・
昼
「白米に落ち着くよね最終的に!!」
お昼は食堂でクックヒーロー、ランチラッシュの料理を食べる。まあ、私はお弁当と半々なんですけどね!お姉ちゃんの分のお弁当も一緒に作れば圧倒的に安上がりだし。ちなみに今日はお弁当です。
・
‐職員室
「おや?ミッドナイト先生は今日はお弁当ですか、もしかしてご自分で?」
「いえ、これは妹が作ってくれたものなんです」
「妹さんですか、お弁当を作ってくれる人がいるのは羨ましいですな」
・・・
そして午後。オールマイトが担当教師受け持っているヒーロー基礎学。
「わ~た~し~が~、普通にドアから来た!」
相変わらず濃すぎる画風で登場したオールマイト先生にクラスメイトは少なからず興奮ぎみ。そして、第1回目のヒーロー基礎学は戦闘訓練。各自コスチュームが入ったケースを受け取ります。
・・・
「けろ、初めての戦闘訓練、一体どんな訓練なのかしら?楽しみね」
私達A組女子7人はヒーローコスチュームに着替えるために更衣室に移動です。
「どんな内容だろうと全力を尽くすだけですわ」
「てゆーかヤオモモちょっとコスチュームエロくない?」
「いや、そんな事言うたら葉隠さんのなんてグローブとブーツのみやん」
確かに、いくら“個性”で見られる心配がないからって攻めすぎ。
「うちとしては香山の黒のタンクトップに迷彩柄のカーゴパンツが違和感無さすぎて……ってちょっと待って、香山、あんた昨日よりかなり胸でかくない?」
耳郎ちゃんのその一言に全員が私の胸を凝視して。
「確かに!昨日よりおっぱい大きい!」
「このサイズ。八百万のおっぱいが小さく見える!?」
「なんで!!なんで昨日の今日でおっきくなるの!?」
いや、別に大きくなった訳じゃ。
「ええと、実は。昨日の個性把握テストの時にどうもブラの留め金に強い負担が掛かってたみたいで、帰りに壊れちゃって……そのままブラを新調したらサイズが二つ上がってて、前からちょっと苦しいなぁって思ってたんだけど私のサイズのブラって値が張るしで……」
私のその一言はどうやら地雷だったみたいで。
「はあ!?体動かしたら壊れたって自慢か?自慢なのか!?」
耳郎ちゃんから殺気を漏らしながら私の胸をまるで親の仇の如く睨むし。
「サイズが上がるとかこんなん持っててまだ成長するん!?」
お茶子ちゃんは私の胸を鷲掴みにしながら揉んできて。
「な、なんなん!?この柔らかさに張り。指が吸い付いて離れへん!?ちなみに今のサイズはおいくつで?」
なんか真剣な顔で揉みしだきながら質問するのでおっかなびっくりと。
「確か、ブラサイズがH65だから…Hだったかな?」
と答えたら八百万さんも含めた女子全員の視線が私の胸に集中した。
「え、H65。えっ?マジ?冗談やのうて?」
「あっ、うん、マジです。ちょっとお茶子ちゃん顔怖い」
「けろ、私Hカップの人なんて初めて見たわ。拝んでおきましょう」
梅雨ちゃんと耳郎ちゃんが拝みだした。うわ!耳郎ちゃんの拝み方が本気すぎる!?
「で、でも困る事もあるよ、ブラは中々見つからない上に値が張るし。肩は凝るし、激しく動けば揺れて痛いからスポーツブラは必須だし、特に私のは特注だから一つ五万位するし」
「くっそ~!!これが持つものの悩みか~。私も一度でいいからそんな事言ってみたい!……って五万!!」
「ご、五万」
私のブラの値段を聞いてとうとうお茶子ちゃんが気絶した…ってお茶子ちゃん!大丈夫!?
「でも、芦戸も言う程小さくないよな」
小声で放たれた耳郎ちゃんの突っ込みはたぶん私以外には聞こえなかったと思う。
・・・
コスチュームに着替えた私達は指定されたグラウンドに集合する。
「格好から入るのは大切なことだぜ少年少女!!自覚するのだ!今日から自分は……ヒーローなんだと!!」
全員がグラウンドβに集合した私達をオールマイトが出迎え。
「ハァハァ。ジュルリ。おい、見てみろよ上鳴、香山のエベレストがすっげぇぞ」
「どうした峰田。ってすげぇ!な、なんて
「砂藤、俺達は見ねぇぞ」
「だな。あれは男には猛毒だ」
欲望に忠実な峰田と上鳴は香山をガン見し、それ以外の男子は己の為に見ない事にした。
最初のヒーロー基礎学の内容は屋内での対人戦闘訓練をするみたい。二人一組でヴィランsideとヒーローsideにわかれる事になりました。なお、パートナーはくじで決めました。
くじで決まった振り分けは。
Aコンビ。緑谷出久、麗日お茶子ペア。
Bコンビ。轟焦凍、障子目蔵ペア。
Cコンビ。八百万百、峰田実ペア。
Dコンビ。飯田天哉、爆豪勝己ペア。
Eコンビ。芦戸三奈、香山狼駆ペア。
Fコンビ。砂藤力道、口田甲司ペア。
Gコンビ。耳郎響香、上鳴電気ペア。
Hコンビ。常闇踏陰、蛙吹梅雨ペア。
Iコンビ。尾白猿夫、葉隠透ペア。
Jコンビ。切島鋭児郎、瀬呂範太ペア。
の10チームに分けられた。そして、最初の対戦はヒーローsideにAコンビ。ヴィランsideにDコンビに振り分けられました。
・・・
私達待機組は地下にあるモニタールームへ移動し、経過を見守ります。
Aコンビが訓練用のビルに潜入し目標へ進んでいきますがヴィランsideであるDコンビの爆豪が早速緑谷に奇襲を仕掛けました。その後も爆豪は緑谷を執拗に狙い続け、強力な一撃でビルの壁の一部を破壊したためオールマイトから厳重注意を受けました。
「うむ、さてみんなはこの時点で何か思った事はあるかい?」
どうもオールマイトはモニターをしている私達にも授業をしてくれるみたい。
「それじゃ一つ」
「なんだい?香山少女」
「まず、爆豪ですが。彼は論外です。評価に値しません。昨日の個性把握テストもそうでしたが緑谷に私怨を感じました。それを裏ずけるように緑谷1人を狙い続け、お茶子ちゃんを見逃したのもよくないですし、大規模攻撃のさい、建物と核への配慮が感じられませんでした」
「うん、まあその通りだね」
(思ったより言うな)
「ほか三名はまだこれと言ったのはないですが緑谷は爆豪につきあいすぎだと思います」
「…それに」
『DETROIT-SMASH!!』
「これです。自損覚悟の“個性”使用。昨日、相澤先生に言われて今日は使わないようにしていたように見えましたが。結果、使用して後が続きません」
結果、勝ったのにボロボロのヒーローsideとほぼ無傷で負けたヴィランsideという現象が起こりました。モニタールームに四人が戻って来たので講評が始まったんだけど。評価内容は誉められるものではありませんでした。
その後もB・I。J・H。G・C。と続き最後にヒーローsideの私と三奈ちゃんのEコンビ対ヴィランsideの佐藤と口田のFコンビの対戦。
「さて、どうやって攻めよっか?」
「そうね、相手は見た目通りなら二人とも近接タイプの“個性”と見るべきだけど。三奈ちゃんは片方の“個性”でいいから知ってたりしない?」
「ごめ~ん、ぜんぜんしらな~い」
三奈ちゃんが可愛くごめたんする。くそぅかわいいな、許しちゃう!
私は耳を澄ませ佐藤と口田の位置を割り出し作戦を立案、意見を出し合あって決めた作戦にてヴィランsideの二人がいる四階へ続く階段で二手に別れる。どうやらヴィランsideの二人は専守防衛で乗りきるつもりらしい。
なので決まった作戦内容はこうだ。先ずは酸の“個性”の三奈ちゃんが相手正面を襲撃。おそらく近接タイプの佐藤と口田に遠距離はない。近接しかない二人には三奈ちゃんの“個性”は天敵と言っていい、
‐もし遠距離に対応する“個性”があった場合は私がその分対応‐そして三奈ちゃんに意識が向いている間に私が三階外から四階へ移動する。ビルに入る前に建物を外から観察した時、窓はすべて開いていたから窓を割る必要もない。相手の後ろから素早く侵入し、慌てている隙に核に触れる。触れられそうにない場合は佐藤を優先に捕縛、みていた感じ口田はパニックをおこすと予想し改めて核に触れる。つまり結果は。
『ヒーローチームWIN!』
・・・
「それじゃEコンビとFコンビの講評を始めようか」
そしてモニタールームでの講評と授業も終了し私達は着替えるために更衣室へ、オールマイト先生は怪我をした緑谷の様子を見に保健室に。
・・・
「にしても
おい、お茶子ちゃんちょっとしつこいよ?なに、そんなにショックだったの?
「何か特殊な訓練でも受けていらしたのですか?」
教室に戻ればみんなさっきの授業の事で盛り上がります。
「特にこれと言ったのはやってないかな?。年に一回山登りをする位で」
「へぇ香山、山登りなんてするんだ。ちなみに前はどこの山?」
「なんだ?山登りの話しか。なら、オレも話しに混ぜてくれ」
赤い髪を男子が話しかけてきた。
「あっ、オレ切島鋭児郎よろしく」
「香山狼駆よ、よろしくね切島」
切島を加えて話題は私の山登りに戻った。
「それで、どの山に登ったか教えてくれ。良さそうならオレも参考にするからよ」
「前はちょうどこの前の春休みの時のK2ね」
「「「「けっ、K2~~!!!」」」」
「おまっ、K2つったら標高二位の山じゃねえか!」
「そうね」
「いや、そうねって。大丈夫だったのかよ」
「大丈夫だったから今ここにいるんだろう、それにしても残念だったな切島。K2じゃ鍛える参考にならねぇな。あっ、俺は上鳴電気、よろしくな香山」
「よろしくね上鳴」
「オイラは峰田実。目標は目の前の山脈を制覇することだぜ」
峰田の発言の直後、梅雨ちゃん警察の制裁を受けた峰田は上鳴によって自身の席に戻され、その後も私の休みについての話しが怪我をした緑谷が帰って来るまで続いた。
狼駆のヒーローコスチュームは特注のスポーツブラの上から黒のタンクトップに迷彩柄のカーゴパンツ、上半身と両太腿にホルスターが計四つ。靴は爪先に鉄板を入れた長丈のブーツという軽装の軍仕様。更に腰に特殊合金で作られた二本の捕縛用の鎖というスタイル。勿論屈めば見えます。ナニとは言いませんが、見えます。なぜって?たわわだから。(作者は月曜日のたわわが癒し)後、狼駆は長期休暇を使って旅や登山をします。K2は無許可の上1人で登ってます(おい)。あと大量の携帯食量を持って。