奪われたる家の姫   作:優鶴

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タイトルがまたまた色々はずしてます。(笑)


約束

カン、カン、カン

打ち合いながらレゴラスは心の中で舌打ちをした。見ればわかる・・・。手加減、されている。

それがどうしようもなく悔しい。言外に対等ではないのだと告げられている気がして。

息ひとつ乱さずに黙々と木刀を振るうフィリシヴリンは刃の切っ先のような鋭い輝きを身にまとっていた。

「っはぁ・・・。」

ーーー美しい。

一瞬だけ、彼女に目を奪われてほんの一瞬だね気がそれた。

隙を作ってはいけなかった。戦場での隙は命取りになるというのに。

カラン・・・

叩き落とされた木刀を拾い上げ、レゴラスは髪をかきあげた。これが真剣で、

「・・・精進する。」

「ほどほどにね。」

「どういう意味?!」

「貴方に力がないって言ってるんじゃないわよ。その才能を潰すのはおしいから体壊さないでねってこと。稽古しすぎて倒れたらもともこもないわ。」

「・・・確かに、正論だけど。」

「今度・・・スランドゥイルに相手をしてもらいなさい。」

「えっ?」

「あれでも歴戦の勇士よ。・・・貴方より強い。指導してもらうといいわ。彼はいい戦士よ。貴方の筋のよさもスランドゥイルから受け継いだものだわ。大切になさい。」

「わかった。・・・今度は、倒してみせるから。」

「楽しみにしてるわ。」

くすりと微笑み、フィリシヴリンは身を翻した。

 

「ってことだから、指導してあげなさいね。」

愛馬の背を撫でながら微笑むフィリシヴリンにスランドゥイルはぽかんと口を開き、ついで焦ったように話し出した。

「フィリシヴリン様・・・話してしまったんですか?!」

「話してはいけなかった?」

「・・・あれには、今まで言わずにきたので・・・。」

「それで父親を信じなくなるような子じゃないわよ。そんなこと、貴方が一番よくわかってるでしょ?」

フィリシヴリンがぽんと肩を叩くと、しばらく口をパクパクさせた後スランドゥイルは苦笑した。

「・・・まったく、フィリシヴリン様にはかないませんね。」

「あら?私、これでも中つ国(ここ)ではキアダンの次に年長なのよ?かなわれちゃ困るわ。」

「・・・行かれるのですね。」

「ええ。また来るわ、待っていてね?」

愛馬に飛び乗って手綱をつかみ、走り出したフィリシヴリンの耳にスランドゥイルの諾の返事が聞こえた。

 

「さて、どこに行きましょうか?」

フィリシヴリンは愛馬の耳元で囁き、そびえ立つドル・グルドゥアを見る。

遠目から見てもしっかり邪気が感じ取れる。

ーーーオローリンと要相談ね。

心の中でそう呟くと、フィリシヴリンは光の奥方が治める地へ向かうために愛馬の腹を蹴った。




彼女はどこへ向かうでしょう。・・・いえ、すごいわかりやすく書いていますが。光の奥方なんて一人しかいませんよね。
とりあえず闇の森編は終わります。
次からは光の奥方編のつもりです!忘れてはならないのが奥方の旦那。私は旦那も大好きです。
タイトルの約束っていうのは、一応レゴラスとの剣稽古の約束?ってことです。はいはずしてますわかってます。

フィリシヴリンがオローリン呼びなのは西の彼方で諸事情ありまして・・・。

誰夢にするか決めかねています。

  • 実は既婚者でした
  • グロールフィンデルかギルドール夢
  • レゴラス夢
  • ボロミアとか人間お相手
  • 誰ともくっつかないでお友達関係維持
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