「・・・ケレボルン。」
ガラドリエルに抱きつかれているフィリシヴリンは目でケレボルンに助けを求めた。
ガラドリエルは華奢だが、そこは上のエルフだったり指輪の守護者だったりするので見た目に似合わず随分と力がある。
そのガラドリエルに力一杯抱きつかれてもフィリシヴリンはもっと力があるので抜け出せるには抜け出せるのだが、全力で抱きつく彼女を無理矢理引き剥がすのも忍びない。
というわけで、ガラドリエルを手の平の上で転がせるケレボルンに頼んでみたのだが。
・・・手を広げて苦笑された。好きにさせてやりたいらしい。まったく使い物にならない旦那である。
「アルタニス。フィリシヴリンお姉さま、首が絞まってしまいそうなの。離れてくれる?」
旦那が使い物にならないのならちょっとこっちから話してみよう。
「可愛い子ぶっても無駄です、フィリシヴリン姉様!いったい今までどこ行ってたんですか!」
「・・・実家?」
「何バカ言ってるんですか。フィリシヴリン姉様の実家は廃墟と海の底でしょう。それともマンドスの館が実家とでも?」
「・・・行方くらましたのは謝るわ、アルタニス。」
「しかもスランドゥイルのところに行ってたとか聞きましたよ!何してたんですか!まったくあの男は昔からフィリシヴリン姉様に色目つかって・・・。」
「アルタニス。落ち着いて。あと、あの子は色目なんて使わないわよ。ねえ、ケレボルン?」
「・・・そうですね。」
スランドゥイルには既に息子がいるのだという突っ込みは控えておこうとケレボルンは思った。
ガラドリエルがフィリシヴリン大好きで彼女に可愛がられているスランドゥイルに半ば嫉妬しているのは今に始まったことではない。夫としてはだいぶ、いやかなり複雑なのだがフィリシヴリンが無自覚なので諦めている。
・・・ガラドリエルは、未だに大好きなフィリシヴリンがスランドゥイルを可愛がるのが気に入らないようだが。
「・・・私だってフィリシヴリン姉様と仲良くしたいんです!」
「あら何言ってるのアルタニス。貴女は私の可愛い妹なんだから姉妹みたいに仲良くしましょうって言ったでしょ。」
「はい!」
それを見ていたケレボルンは苦笑を深めた。
遥か西の地ーーーケレボルンは訪れたことがないがーーーでのフィリシヴリン談はガラドリエルに耳にタコができるほど聞かされている。
ケレボルンはこのタイミングでフィリシヴリンが来てくれてよかった、とほっと息をついた。
フィリシヴリン不足でガラドリエルがまったく闇の勢力が戻ってきているらしいという話に耳を傾けてくれなかったのだ。基本的にはガラドリエルの手綱を握れるケレボルンだが、ことフィリシヴリン絡みとなるとガラドリエルを止められるひとはいなくなる。本人であるフィリシヴリンくらいだ。
なぜガラドリエルがそんなにフィリシヴリンになついているかと言えば、ケレボルンは妻本人の口から散々聞かされていた。
ロスロリアンではケレガラ夫妻だけじゃなくオロフィンが出張るかもしれません。
誰夢にするか決めかねています。
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実は既婚者でした
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グロールフィンデルかギルドール夢
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レゴラス夢
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ボロミアとか人間お相手
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誰ともくっつかないでお友達関係維持