奪われたる家の姫   作:優鶴

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プロローグに引き続き。
あの影が向かった先は・・・。


再会

ざわざわと騒がしい王宮に、闇の森の王スランドゥイルは眉を寄せた。

ーーーいつになく騒々しい。一体何があったというのだ?

 

「王!」

「どうした。」

「・・・侵入者です。」

「ふむ?」

「黒髪で・・・王の友人を名乗るエルフです。」

「・・・女か?」

「はい。」

黒髪の、友人と称されるほど親しいエルフ。・・・しかも、女性。

そして前触れもなくやってくるといえば、一人しか思い当たらない。

スランドゥイルは溜め息を吐いて王座を立つ。

「わかった。・・・私が行く。」

「でっ、ですが王!」

引き止める臣下を放って、スランドゥイルはローブを羽織ると侵入者(おそらく客人)に会いに歩きだした。

 

「久しぶり、スランドゥイル。」

「やはり貴女でしたか・・・。」

笑顔で手を振る黒髪のエルフに嘆息して、スランドゥイルは闇の森のエルフたちを振り返る。

「客人だ。」

そう言ってから、少し間をおいて言う。

「・・・今夜は宴だ。」

 

「相変わらずね、スランドゥイル。変わっていないようで安心したわ。」

「貴女こそ。」

「・・・スランドゥイル、王子は?」

「蜘蛛狩りに出かけています。」

「そう・・・やっぱり、気づいているのね。」

ーーー森が侵されかけていることに。

隠された言葉に、スランドゥイルは苦虫を噛み潰したような顔をした。

「王子・・・レゴラスは、まだ幼いのでなくって。蜘蛛狩りに行かせていいの?」

「・・・私からすればまだまだ子供ですが、もう大人ですよ。本人もそう思っている。」

「そう・・・。」

「何ですか?」

「いえ・・・。一人で外に出しても大丈夫だと思えるようになった、ってことかしら?」

「それもありますね。・・・まあ、本人も望んだので。」

「相変わらず息子には甘いこと。」

くすくすという笑い声にスランドゥイルも苦笑する。自分が息子に甘いのは、指摘されるまでもなく重々承知だ。

「今日は宴だったかしら?」

「ええ。客人が来ましたからね。」

「そう、客人・・・。わたくしはノルドだけれど、客人なのかしら?」

「れっきとした客人です。それに貴女は、私が厭うノルドではない。」

「・・・エルロンドやガラドリエルと違って?」

「・・・・・・・・・。」

「勘違いしないで。私はエルロンドやガラドリエルと同じよ。ただ、治める土地がないというだけでね。」

黙り込んだスランドゥイルに“客人”は笑みを深くした。

「まあ、好きに考えてちょうだい?今夜は私を口実に宴でしょう。楽しみにしているわ、スランドゥイル。」

「・・・はい。・・・あ、待ってください、部屋は。」

ひき止められた“客人”は微笑んだまま振り返る。

「さっき説明されたわ。・・・あの場所(・・・・)に似ているから、大丈夫。」

ーーーあの場所(・・・・)

小さな声で付け加えられたそれを聞かなかったふりをして、スランドゥイルは彼女を見送った。




主人公の名前を出せなかった・・・。

主人公はスランドゥイルと親しいです。一応原作は指輪物語ですが、これはホビットの冒険よりさらに前の時期。
私の想像であり捏造ですのでご注意を。

ホビットは原作派なので、ホビットの冒険の話はあまり出ないかもしれません。

誰夢にするか決めかねています。

  • 実は既婚者でした
  • グロールフィンデルかギルドール夢
  • レゴラス夢
  • ボロミアとか人間お相手
  • 誰ともくっつかないでお友達関係維持
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