奪われたる家の姫   作:優鶴

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思い出

懐かしい過去ーーー、とても、とても優しい過去。

 

「メリアン様、ご機嫌麗しゅう。」

マイアールでありながら、エルフの王に嫁いだ女性。

庭園でメリアンを見かけ、フィリシヴリンは微笑んで彼女に声をかけた。

「これはフィリシヴリン姫。よければ共にお茶でもどうじゃ?」

「まあ、よろしいのですか?」

「もちろんじゃ。フィリシヴリン姫ならいつでも大歓迎ゆえ。」

「ではお言葉に甘えさせていただきます。・・・まあ、とても美味しいお茶ですわ。メリアン様手ずから?」

「その通りじゃ。気に入ったか?」

「はい。さすがメリアン様・・・。後で淹れ方をご教授願えませんか?」

「淹れ方など大したものはない。愛の味じゃ。」

「愛の味・・・ですか。」

「フィリシヴリン姫は誰か意中の人でもおるのかえ?」

「まあ・・・お戯れを。」

「そなたほどの美貌なら引く手数多だろうに。」

「・・・いえ。この身に流れるのは、多くに厭われる血です。」

「そうは思わぬが。」

「メリアン様はいつもそういってくださいますね。・・・ですが、わたくしの容姿は父の血を濃く継いでおりますし。」

「それでも、そなたはそなたじゃ。そなたの本質を見ないものを気にする必要はない。」

「ありがとうございます、メリアン様・・・。」

 

「メリアン様!フィリシヴリン様!」

太陽の輝く金髪を持った少年がかけてくる。

紅茶を飲んでいたメリアンとフィリシヴリンは口許を緩めた。

「「スランドゥイル。」」

「すごくきれいな花を見つけました。メリアン様とフィリシヴリン様に差し上げたくて!」

「綺麗じゃな。」

「まあ、スランドゥイル。ありがとう。」

 

 

「・・・ん・・・。」

ベッドから起き上がり、フィリシヴリンは窓の外を見た。

そういえばあんなこともあった。

ドリアスの夢を見るなんて珍しい。ここ数百年見なかった夢だ。

「やっぱり、ここがメネグロスに似ているからかしらね。」

それとーーースランドゥイルに会ったからか。

ドリアスの夢を見たら、無性にケレボルンとガラドリエルに会いたくなった。

「・・・ガラドリエルの名前だしたら、スランドゥイル不機嫌になるかしら・・・。」

スランドゥイルとは1000年以上会っていなかったから、今彼がドリアス時代をどう思っているのかはわからない。

 

ここはメネグロスに似ている。だからどうしてもメネグロスと重ねてしまうし、ドリアスを思い出させるけれど、メネグロスではなくてスランドゥイルの宮殿。それを・・・忘れては、いけない。




メネグロスとメリアンについては前回を参照でお願いしますm(__)m
メリアンの口調がこんなイメージなのは何故でしょう?

誰夢にするか決めかねています。

  • 実は既婚者でした
  • グロールフィンデルかギルドール夢
  • レゴラス夢
  • ボロミアとか人間お相手
  • 誰ともくっつかないでお友達関係維持
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