すっごく的はずれなタイトルな気がしてならない。
「・・・スランドゥイル。」
ふと真剣な顔をしたフィリシヴリンに、スランドゥイルもすっと顔を引き締めて彼女を見返す。
「何でしょう。」
「ここがこんなに闇に支配されるようになったのはいつから?貴方たちが治めはじめたときは、まだここまで毒されてはいなかったでしょう。」
「いつからでしょうね・・・。ただ一つ言えることは、息子は緑森大森林と呼ばれたかつてのこの地を知らないということだけ。」
「そう・・・。王子が生まれた頃には既に毒されていたと?」
「ええ。息子が物心つく頃には既に、フィリシヴリン様の知るこの森ではありませんでした。」
「・・・そうだったの。知らなかったわ。知ろうともしなかったのね。・・・面目ない。」
「仕方のないことです。」
「・・・一つ、聞いてもいい?」
「私に答えられることでしたら。」
「貴方、・・・お父上を葬った?」
「・・・父の墓でしたら、宮殿にありますよ。」
「・・・そこに、行ってもいいかしら。私には行く資格なんてないのでしょうけれど。」
「・・・・・・フィリシヴリン様。」
「貴方が許してくれるなら、彼を偲びたい。」
「・・・フィリシヴリン様が望まれるなら、偲んでください。フィリシヴリン様が気にかけてくださっていると知れば、父も喜ぶでしょう。」
「申し訳ない気持ちで一杯なの・・・。オロフェアにあんなに迷惑をかけたのに、彼の生前には会いに来ることすらできなかった。気にかけられなかった・・・。・・・その代わりにはならないだろうけど、スランドゥイル。私にできることがあったら言ってね。何でもいいから・・・。」
「・・・・・・こちらです、フィリシヴリン様。」
「そう・・・ここに、オロフェアがいるのね。」
棺に手をのべ、フィリシヴリンが目を伏せる。
「・・・では、私はこれで失礼します。」
「ありがとう、スランドゥイル。ここに連れてきてくれて。」
「フィリシヴリン様が望まれたことですから。」
静かに出ていったスランドゥイルを見送り、ついで棺に目を移してフィリシヴリンは苦笑した。
「オロフェア。貴方の息子は、私を責めてくれないのね。」
貴方は、そう育てましたからって笑うのかしら?
「・・・貴方の息子は、とても優しい子。」
いっそ残酷なほどの優しさ。貴女のせいだと、どうして父を止めてくれなかったのだと責めてくれればどれほど楽だったか。
・・・否、私にどうにかできると思う方が傲慢だったか。
私は無意識に貴方の息子の許しを求めていたみたいね。
貴方への想いは恋でも愛でもなかったけれど、他の人に向けるものとは違った・・・ナニカ。
貴方の棺の周りには、花が手向けられている。萎れていない、切り取られたばかりの花が。
スランドゥイルは本当に優しい子ね。
優しすぎるあの子は、本当は王に向かない。何食わぬ顔で王をしているけれど、本当は辛いはず。
貴方もそれをわかっていたのでしょう、オロフェア?
この地にすむエルフたちは皆がみな、スランドゥイルを王として扱っている。
あの子は息子の前でも王として振る舞ってしまう。
でも私に対しては、かつてのドリアスでの様子を垣間見せてくれる・・・と思ってしまうのもまた、傲慢なのでしょうね。
オロフェア、私が貴方の愛したこの地と息子を見守っていくわ。今さらだと思うだろうけど、私が見守ることを許してくれる?
それくらいしかできない自分がもどかしいけれど。
スランドゥイルによく似たオロフェアの笑みが見えた気がした。
オロフェアってスランドゥイルの父親です。独断と偏見に基づくメネグロス解説でも言いましたが。
彼は最後の同盟の戦いで、先走って討ち死にしています。闇の森の軍勢は最後の同盟の戦いで三分の二が死に、スランドゥイルが王となりました。
主人公とオロフェアの関係は後々出そうかと思いますが、恋愛要素はまっったくありません!(ここ重要)
主人公がスランドゥイルの母親でした展開も考えましたがそれではどうもご都合主義(今でも十分そうですが)になりそうなのでやめました。
テストのせいでしばらく更新できなさそうです。学生にはテストがつきまとうモノなのです。
誰夢にするか決めかねています。
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実は既婚者でした
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誰ともくっつかないでお友達関係維持