「ゴブリン?恐いから会いたくないけど会ったら処理するよ」   作:ブランク蟻

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第2話

「GOBER!!」

「GOB!!」

 

(いくら何でも早すぎるだろう!!)

 

 森の中で薬使いは心の中で叫んだ。

 

 薬使いが村を離れて数時間、ゴブリンを恐れる男はゴブリンと遭遇していた(その距離約30メートル)数は10匹。この数なら近くの村の農作物と女を狙ってことだと予想される。

 

 堅固な守りとなった故郷の村を出るからにはゴブリンとの遭遇率が上がることは薬使いも覚悟していた。会いたくないがどこかで会ってしまうのはしかたない。そう自分に納得させて旅にでた。しかし、それはあまりにも早く訪れる。

 目の前には緑の皮膚をした人型の魔物。大きさは人間の子供程度であるが、その手にはナイフや棍棒などの武器を持っている。薬使いを見るゴブリンの目は餌かおもちゃ見るかの様な下衆で不快なものだった。

 

 それを見た薬使いの内心に嫌悪感と恐怖が7:3で渦巻く。しかし、対ゴブリンの為に鍛えた体は考えるより早く反応してくれる。

 

 即座に腰のショルダーバッグに手を入れて中から丸い物体を二つ取り出す。そしてゴブリン達の足元に向かって投げつけた。

 丸いは物体に地面にぶつかると同時に弾けて煙を発生させる。煙は瞬く間に広がりゴブリン達を包み込み視界を白く染めていく。

 

「GOB!!」「GOROGR!!」「GOER!!」

 

 煙の巻かれたゴブリンの内、何匹は煙から飛び出し、薬使いに襲い掛かろうと動きだすが、ゴブリン達は薬使いの元に辿りことなかった。近づく途中で倒れ動かなくなったのだ。

 

「……………死んだか?」

 

薬使いはその場で少し待ち、ゴブリンが死んだのを確認して大きく息を吐き出す。

 

「ああぁぁぁやっぱり何度戦っても恐えなぁぁぁぁ」

 

 薬使いがゴブリンと戦うのは今回が初めてではない。武術の師と共にゴブリン狩りを何度かしたことはある。しかし、彼がゴブリンに慣れることなく相も変わらず恐れていた。

 

「やはりこの毒だと完全に絶命するまで◯◯秒ってとこか、通常のゴブリンなら個体による時間差はないけど、もう少し改良を加えた方がいいかもな」

 

 ブツブツ言いながらメモに毒の効果を書き込んでいく。彼がゴブリンに投げつけた物体の正体は毒煙玉。

 

 彼のメイン武器の一つで、強い衝撃与えると爆発し煙を発生させる。普段は腰の対衝撃バックの中に収納されているので暴発の危険はない。様々な種類があり、彼の長年の実験の成果である(失敗して何度も酷い目に合っている)

 

肘まである鉄甲で防御し、毒煙玉で攻撃するのが薬使いの基本スタイルである。

 

「こんなもんかな。行きますか」

 

 メモを書き終えた薬使いは冒険者ギルドのある町を目指して再び歩きだす。ゴブリンに遭遇しないことを願いながら。

 

 因みにその願いがどうなったどうかは読書の皆様のご想像にお任せします(たぶん合ってます)

 




次話からもう少し文字数を増やします。
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