もし風太郎たちが原作とはほんの少しだけ違う感じだったら 作:べるぬい
「来週から中間試験が始まります。念のために言っておきますが、今回も30点未満は赤点とします。各自、復習を怠らないように」
「……」
ついに来たか。中間試験。
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授業と授業の合間の休み時間。たかだか10分という短い時間だが、使用用途はそれぞれ。友達と喋ったり、移動教室で移動したり、トイレ行ったり…と。ちなみに俺は今五月に勉強を教えている最中だ。
「ふむ。家でも学校でも自習してるのは偉いな」
「……!」
「おまけに無遅刻無欠席で忘れ物もない。同じクラス、というのもあるが、お前は姉妹の中で一番真面目に感じる」
「そうでしょうか」
「あぁ。自信持てよ。だが正直今の時点で全教科赤点回避、と言うのはかなり難しいと思う」
「やはり…そうですよね」
「だからまずは得意教科からやっていくぞ」
「はい!」
キーンコーンカーンコーン……10分休みが終わった。やはり短いな。一花、三玖、四葉、五月とはいい感じだ。あとは二乃を何とかしないとなぁ。
「じゃあまた後でな」
「はい!よろしくお願いします!」
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「大丈夫?」
……まだヒリヒリしてるぞ。今は放課後で図書室で四人と勉強。二乃はもちろんいない。誘ったらビンタされた。痛い。
「上杉さんっ!問題です!今日の私はいつもとどこが違うでしょーか!?」
「リボンだろ。チェック柄でいい。似合ってるな」
「えっ!?ふ…上杉さんが気付いた!?このチェック柄今流行最先端なんですっ!ってわー!」
「そうかそうか…確かに似合っているが…。お前のテストもだ!チェックが流行中だ。良かったな」
「あーん!リボン離してくださーい!」
俺が引っ張ってグチャグチャにしてしまったリボン。さすがに可哀想なので直してやろう。
「そうだお前ら。もうすぐ何があるか知ってるだろうな?」
「あ、林間学校!」
「楽しみ…」
「試験は眼中に無いってか?頼もしいな」
「あはは分かってるってー」
「本当かよ……。とリボンこれでいいか?」
「んー……はい!大丈夫です!」
「上杉君って意外と器用なんですね」
「ほらそれはあれだ。妹いるし」
「納得しました。らいはちゃんに会いたいです…」
「テスト明けにでも会ってくれ」
いつの間にか結構仲良くなっちゃってんだよな。らいはが五月とメール良くしてるのを見る。
「しかしお前ら。このままではとてもじゃないが試験は乗り切れない。その先の林間学校なんて夢で終わるぞ」
「それは困るなぁ」
「中間試験は国数英理社の五科目。これから1週間徹底的に対策してくぞ!」
「え〜」
「だから三玖も日本史以外を…!?三玖が自ら苦手な英語を…?熱でもあるのか?勉強なんていいから休め?」
「平気。少し頑張ろうと思っただけ」
何故か知らんがいい傾向だ。だがこの四人も点数はまだあの時とほぼ同じ。二乃も勉強をさせなければならない。どうすればいいんだ…。
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「あー疲れたー!」
「疲れてるわりには元気ですねぇ。四葉は」
「一刻も早く帰りたい…」
「…」
くそ…放課後だけでは時間が足りないな。週末もどこまで詰められるか……。
「ふぅ」
「ひぃぃぇぁぁぅわぁぁいぃぃ一花!?」
「そんなに寝詰めなくてもいいんじゃない?中間試験で退学になるわけじゃないし…私たちも頑張るからさっ!じっくり付き合ってよ!」
「…任せろ」
「ご褒美くれるならもっと頑張れるけどね」
「あ、駅前のフルーツパフェがいいです!」
「私は抹茶パフェ」
「私は特盛のパフェがいいです」
「何か言ってたら食べたくなってきたね」
「二乃も誘って今から行こっか!」
「一刻も早く帰りたいんじゃなかったのか」
……そんなに焦らなくてもいいのかもな。
「上杉さんっ!早くしないと置いてっちゃいますよー!」
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さて…と。家に帰ってからまず勉強して……らいはの飯…風呂…今日はどこまで勉強ができるかな。
「って待ちなさーいっ!」
「ん?」
声のする方に振り向くと疲れた様子の五月がいた。え?わざわざ走ってきたのか?
「あなたあの状況からよく一人で帰れましたね。あそこは一緒に行くところでしょう」
「いや金ないし、四葉には悪いが勉強しなきゃと思ってな。なんだよ、それを言いに追いかけてきたのか?」
「違います。電話をあなたに取り次げとのことです」
「え?」
五月は俺にスマホを渡してくる。スマホで電話ってこんな感じなのか…じゃなくて。
「えーと…もしもし?」
『上杉君。娘たちが世話になってるね』
「おっ!!?お父さん!ご無沙汰しております!」
『君にお父さんと呼ばれる筋合いは無いよ』
「あなたにお父さんと呼ぶ筋合いはありません」
じゃあなんて呼べばいいんだよ。最初は中野さんって呼んでたけどよ。お父さんでいいだろ。
『なかなか顔を出せなくてすまないね。どうだい?家庭教師は上手くやっているかい?』
「えぇ。今日は放課後は図書室で行いました」
『それはよかった。近々中間試験があるそうだね。それはどうなんだい?』
「…大変申し上げにくいのですが、全教科赤点回避、と言うのはまだ少し厳しいかと」
『そうか…。まぁまだ家庭教師を始め間もないから仕方ないだろう。そうだな、ここで君の成果を見せてもらいたい』
「…と、言いますと?」
『一週間後の中間試験。私の娘たちに勉強を教えつつ、君には学年一位を取ってもらおう。娘たちは一つ以上赤点回避を。これが課題だ。良いかね?』
「…は、はい!任せてください」
『少々酷かもしれんが…。毎回学年一位の君ならできるだろうと思いたい。ここでハードルを設けさせてくれ。ちなみに、課題をクリア出来なかったら君はクビだ。それでは健闘を祈る』
プーっプーっプーっと無機質な音がする。はっ?クビ……?マジか課題か…。これは少し大変だが、目標がある方がいい。あいつらにも丁度いいだろう。
「…ん。わざわざ走ってきてくれてありがとうな」
「気にしないでください。それで、父からは何と?」
「中間試験で課題を出されただけだ」
「内容は?」
「俺が学年一位を取りつつ、お前ら五姉妹の一教科以上の赤点回避だ」
「なるほど…」
「これが出来なかったらクビらしい」
「はぇ!?わ、私頑張りますね!」
「なーんてクビは冗談だよ」
「…はぁ…変な冗談はやめてください!」
「悪かったって」
クビは本当だ。だがこいつに言ってプレッシャーを与えたくない。五月は特にプレッシャーに弱そうだしな。しかしどうするか…。このままじゃ時間が足りないな。…そうだ!
「なぁ五月」
「なんですか?」
鬼滅の刃面白い。どハマりしたわ。五感組とぎゆしの好き