もし風太郎たちが原作とはほんの少しだけ違う感じだったら   作:べるぬい

14 / 14
おらぉ!連続投稿じゃー!


第14話 積み上げたもの

「来週から中間試験が始まります。念のために言っておきますが、今回も30点未満は赤点とします。各自、復習を怠らないように」

「……」

 

 

ついに来たか。中間試験。

 

 

✎✐✎✐✎✐✎✐✎✐

 

 

授業と授業の合間の休み時間。たかだか10分という短い時間だが、使用用途はそれぞれ。友達と喋ったり、移動教室で移動したり、トイレ行ったり…と。ちなみに俺は今五月に勉強を教えている最中だ。

 

 

「ふむ。家でも学校でも自習してるのは偉いな」

「……!」

「おまけに無遅刻無欠席で忘れ物もない。同じクラス、というのもあるが、お前は姉妹の中で一番真面目に感じる」

「そうでしょうか」

「あぁ。自信持てよ。だが正直今の時点で全教科赤点回避、と言うのはかなり難しいと思う」

「やはり…そうですよね」

「だからまずは得意教科からやっていくぞ」

「はい!」

 

 

キーンコーンカーンコーン……10分休みが終わった。やはり短いな。一花、三玖、四葉、五月とはいい感じだ。あとは二乃を何とかしないとなぁ。

 

 

「じゃあまた後でな」

「はい!よろしくお願いします!」

 

 

✎✐✎✐✎✐✎✐✎✐

 

 

「大丈夫?」

 

 

……まだヒリヒリしてるぞ。今は放課後で図書室で四人と勉強。二乃はもちろんいない。誘ったらビンタされた。痛い。

 

 

「上杉さんっ!問題です!今日の私はいつもとどこが違うでしょーか!?」

「リボンだろ。チェック柄でいい。似合ってるな」

「えっ!?ふ…上杉さんが気付いた!?このチェック柄今流行最先端なんですっ!ってわー!」

「そうかそうか…確かに似合っているが…。お前のテストもだ!チェックが流行中だ。良かったな」

「あーん!リボン離してくださーい!」

 

 

俺が引っ張ってグチャグチャにしてしまったリボン。さすがに可哀想なので直してやろう。

 

 

「そうだお前ら。もうすぐ何があるか知ってるだろうな?」

「あ、林間学校!」

「楽しみ…」

「試験は眼中に無いってか?頼もしいな」

「あはは分かってるってー」

「本当かよ……。とリボンこれでいいか?」

「んー……はい!大丈夫です!」

「上杉君って意外と器用なんですね」

「ほらそれはあれだ。妹いるし」

「納得しました。らいはちゃんに会いたいです…」

「テスト明けにでも会ってくれ」

 

 

いつの間にか結構仲良くなっちゃってんだよな。らいはが五月とメール良くしてるのを見る。

 

 

「しかしお前ら。このままではとてもじゃないが試験は乗り切れない。その先の林間学校なんて夢で終わるぞ」

「それは困るなぁ」

「中間試験は国数英理社の五科目。これから1週間徹底的に対策してくぞ!」

「え〜」

「だから三玖も日本史以外を…!?三玖が自ら苦手な英語を…?熱でもあるのか?勉強なんていいから休め?」

「平気。少し頑張ろうと思っただけ」

 

 

何故か知らんがいい傾向だ。だがこの四人も点数はまだあの時とほぼ同じ。二乃も勉強をさせなければならない。どうすればいいんだ…。

 

 

✎✐✎✐✎✐✎✐✎✐

 

 

「あー疲れたー!」

「疲れてるわりには元気ですねぇ。四葉は」

「一刻も早く帰りたい…」

「…」

 

くそ…放課後だけでは時間が足りないな。週末もどこまで詰められるか……。

 

 

「ふぅ」

「ひぃぃぇぁぁぅわぁぁいぃぃ一花!?」

「そんなに寝詰めなくてもいいんじゃない?中間試験で退学になるわけじゃないし…私たちも頑張るからさっ!じっくり付き合ってよ!」

「…任せろ」

「ご褒美くれるならもっと頑張れるけどね」

「あ、駅前のフルーツパフェがいいです!」

「私は抹茶パフェ」

「私は特盛のパフェがいいです」

「何か言ってたら食べたくなってきたね」

「二乃も誘って今から行こっか!」

「一刻も早く帰りたいんじゃなかったのか」

 

 

……そんなに焦らなくてもいいのかもな。

 

 

「上杉さんっ!早くしないと置いてっちゃいますよー!」

 

 

✎✐✎✐✎✐✎✐✎✐

 

 

さて…と。家に帰ってからまず勉強して……らいはの飯…風呂…今日はどこまで勉強ができるかな。

 

 

「って待ちなさーいっ!」

「ん?」

 

 

声のする方に振り向くと疲れた様子の五月がいた。え?わざわざ走ってきたのか?

 

 

「あなたあの状況からよく一人で帰れましたね。あそこは一緒に行くところでしょう」

「いや金ないし、四葉には悪いが勉強しなきゃと思ってな。なんだよ、それを言いに追いかけてきたのか?」

「違います。電話をあなたに取り次げとのことです」

「え?」

 

 

五月は俺にスマホを渡してくる。スマホで電話ってこんな感じなのか…じゃなくて。

 

 

「えーと…もしもし?」

『上杉君。娘たちが世話になってるね』

「おっ!!?お父さん!ご無沙汰しております!」

『君にお父さんと呼ばれる筋合いは無いよ』

「あなたにお父さんと呼ぶ筋合いはありません」

 

 

じゃあなんて呼べばいいんだよ。最初は中野さんって呼んでたけどよ。お父さんでいいだろ。

 

 

『なかなか顔を出せなくてすまないね。どうだい?家庭教師は上手くやっているかい?』

「えぇ。今日は放課後は図書室で行いました」

『それはよかった。近々中間試験があるそうだね。それはどうなんだい?』

「…大変申し上げにくいのですが、全教科赤点回避、と言うのはまだ少し厳しいかと」

『そうか…。まぁまだ家庭教師を始め間もないから仕方ないだろう。そうだな、ここで君の成果を見せてもらいたい』

「…と、言いますと?」

『一週間後の中間試験。私の娘たちに勉強を教えつつ、君には学年一位を取ってもらおう。娘たちは一つ以上赤点回避を。これが課題だ。良いかね?』

「…は、はい!任せてください」

『少々酷かもしれんが…。毎回学年一位の君ならできるだろうと思いたい。ここでハードルを設けさせてくれ。ちなみに、課題をクリア出来なかったら君はクビだ。それでは健闘を祈る』

 

 

プーっプーっプーっと無機質な音がする。はっ?クビ……?マジか課題か…。これは少し大変だが、目標がある方がいい。あいつらにも丁度いいだろう。

 

「…ん。わざわざ走ってきてくれてありがとうな」

「気にしないでください。それで、父からは何と?」

「中間試験で課題を出されただけだ」

「内容は?」

「俺が学年一位を取りつつ、お前ら五姉妹の一教科以上の赤点回避だ」

「なるほど…」

「これが出来なかったらクビらしい」

「はぇ!?わ、私頑張りますね!」

「なーんてクビは冗談だよ」

「…はぁ…変な冗談はやめてください!」

「悪かったって」

 

 

クビは本当だ。だがこいつに言ってプレッシャーを与えたくない。五月は特にプレッシャーに弱そうだしな。しかしどうするか…。このままじゃ時間が足りないな。…そうだ!

 

 

「なぁ五月」

「なんですか?」




鬼滅の刃面白い。どハマりしたわ。五感組とぎゆしの好き
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。