因みに、(第三砲塔絡みのネタは)ないです。
ーー 秘密基地 談話室 ーー
「……唐突ね。そういう事はもっと段階を踏むものじゃないの?」
冷たくムツは返す。その表情に驚きは感じられない。
さらに、あまり乗り気でない。が、この反応は当然だろう。俺だって、見知らぬ人にいきなり「一狩り行こうぜ!」とか言われても「いいとも!」とはならないし、なにより困る。
が、ここでムツを逃す訳にはいかない。今後の俺たちの動きにかなり関わってくるし、敵に回られると厄介なのは明らかだろう。
危険だが、賭けに出るか……
「そうは言っても、俺達に段階を踏む時間なんてないんだ。わかるだろ?」
とりあえず、言葉を返す。
正直、言葉での駆け引きは苦手だ。戦術と違って、対抗策を事前に用意するのが難しいように感じる。
「それは残念ね。断るとあなた達はどうするのかしら?」
言動とは裏腹に、ムツは薄い笑みを浮かべている。
あからさまな挑発だ。
「別にどうもしないよ、嫌なら帰ってもいい、ナノマテリアルも分ける。」
俺の返答を聞いたムツ。それまでの冷静な表情が、複雑なものに変わっていった。
「……わからないわね。」
少し抑えた声でムツは呟く。そして、俺に問う。
「時間がないなら、何故最初から私を強制的に動かそうと思わなかったの?あまつさえ、嫌なら帰ってもいい、だなんて……意味がわからないわ。」
「……とある男が言ってたんだ。"人類と霧はいつかわかりあえるはず、俺はそんな世界を目指して戦うんだ"ってな。大きい奴だと思った。俺もそんな世界をつくろうと思った。その夢をこんなとこでひび割れさせる訳にはいかないんだ。だから、強制なんてのはやらない。夢のためなら、どんな遠回りでも歩いてやるさ。」
それを聞いたムツは、呆れたのか、ため息をつく。
「…非合理的ね。私には理解できなさそうだわ。」
「そうか。」
「でも、興味が湧いたわ。」
ムツは続ける。心なしか、その表情は少し柔らかに見えた。
「それに、あなた達を見てると、人類と霧が手を取り合う世界も悪くないんじゃないか、って思うの。」
「どうしてそう思うんだ?」
「なんとなく感じるのよ。……あなたと重巡トネが、どこか"つながってる"って。401の強さも、そういったところにあるのかもね。」
「仲間とまでは言わないけど……そうね、協力ぐらいならしてあげるわ。」
その言葉を聞いて、俺は手を差しだした。
「十分さ。…よろしく頼む、ムツ。」
ムツが、俺の手を握る。
「こちらこそ。」
その上から、トネが両手を乗せる。
「よろしく、なのじゃ!」
―――人類と霧の艦隊の共生、か……ここまで来るのは結構大変だったが、先はもっと長いんだよな。そして、さらにその先も……あいつらは、どうするんだろう?
ふとよぎったが、メンタルモデル二人の握力攻撃が拭い去ってしまった。地味にクるんだよなぁ……
榛名改二が楽しみで楽しみで楽しみです。(唐突
イベントも榛名も8月なんですけどね。そして春イベで失った資材回復してないですけどね(机バン
バイトしてPC買ってWarThunderやってみたいです。