第3話となります!どうぞ~。( *・ω・)ノ
ーーー 小笠原沖 ーーー
俺が霧の重巡トネの艦長になって4日。
ここで新たな問題が発生した。
「……ヤバい、そろそろ買い足さないとなくなっちまう。」
……何が無くなるのかというと、ズバリ食料だ。
沖に出る前に積み込んだ食料、それが残り少ない。
「こんなことならムリしてでももっと持ってくるべきだったなぁ。」
こんなところで生活力の不足を思い知らされるとは……
メンタルモデルにとって食事はほとんど意味の無いものらしいから、トネは大丈夫だろうが………
人間はそうはいかない。空腹で普通に倒れてしまう。
「う~ん……買い出しは上陸しないとできないしなぁ、とりあえずトネに相談してみるか。」
貨物倉庫から艦橋へ向かって歩き出す。
重巡洋艦なので内装は広く、乗って間もない状態だと瞬く間に迷ってしまう。
「まぁ、こうやって道に迷っていられるのも今のうち、ってわけだよな。」
そんなことを考えている間に目的地に到着。
指令管制室の入り口は自動スライドドアである。
トネや資料によると、霧の艦艇は第二次世界対戦時の戦闘艦の形状を模しているだけで、武装、内装はまるっきり違うものらしい。
「トネ~、ちょっと相談したいことがあるんだが~。」
「む、"相談したいこと"とはなんじゃ?」
「実は、食料がピンチなんだよな。買い出しするには、陸に戻る必要があるんだ。それで話をしに来たんだ。」
「なんじゃそんなことか。その程度ならば我輩がナノマテリアルから生成できる。もっとも、本物とは少し違和感を感じるやもしれぬが。」
「なんだよそれ初耳だぞ………うん?ナノマテリアルって一応金属だろ?人間が食っても大丈夫なのか?」
「む、そういえば人類は我輩達とは勝手が違うのだったな。すっかり忘れておった。あっはっは!」
「いや笑い事じゃねぇよ!?俺にとっては由々しき問題なんだからな。……うーん、やっぱり買い出しかなぁ。」
「しかし、新たに食材を得るには、"お金"という物が必要なのではないか?」
「うぐっ」
そう、買い物にはお金が必要不可欠。
そして俺の所持金は食料2日ぶんにも足りないほどしか無いのだ。
「う~………どうする俺~。」
なんとか解決策を捻りだそうとするが、こういう事は考えたことが無かったので、迷宮に迷いこむばかりだ。
考えながら同じ所をぐるぐる回っていると、
「黎人!食料の件はひとまず忘れよ!対水上レーダーに感有りじゃ!」
「こんなときにかよ……敵艦の構成を。」
待って、と言っても待ってくれないのが敵襲の辛い部分の1つだ。とりあえず思考を中断して、状況の把握をするべく動く。
「駆逐艦フブキ級1、魚雷艇が2。遊撃部隊のようじゃな。」
「よし、敵が散開する前に叩くぞ!魚雷艇2隻に向けて艦砲射撃を行う、主砲の全ての砲塔に荷電粒子を装填、角度調整終わり次第順次射撃開始せよ!」
「了解、主砲1番2番の角度をそれぞれ敵魚雷艇に向けて修正、順次射撃する!」
敵に砲撃が命中。………が、初弾はクラインフィールドに阻まれたようだ。しかし、クラインフィールドは演算能力等で性能が決まる。魚雷艇のもつフィールドはもっとも容量が少ない、このまま続ければすぐにフィールドが消失するだろう。
少しすると、形容し難い音と共に、敵を包むフィールドが消えていくのがわかった。
「敵艦のフィールド消失を確認!とどめを刺すぞ!」
すかさず敵を海底に叩き落とす砲撃が放たれる。
「敵艦2隻轟沈じゃ!次は駆逐艦じゃな!」
「駆逐艦には侵食弾を使う!16番VLSに侵食弾頭装填、1~15番VLSは通常弾頭を装填して待機。クラインフィールド稼働率上昇を確認後一斉射撃する!」
「了解した。………敵艦より飛翔体!数は8、内2つにタナトニウム反応じゃ!」
タナトニウム反応……侵食弾か!駆逐艦でも持ってんのかよ…… っとと、これを食らうとまずいな。
「反応のある2発を優先して迎撃しろ!装填済みの1から4番VLSのミサイルを迎撃に回し、代わりに17から20番VLSに通常弾を装填だ!」
「対空砲火オンライン、対象ロック。迎撃開始じゃ!」
花火を連想させる美しい弾幕が展開される。そして、
2発の侵食弾を含む全ての飛翔体の迎撃に成功。
もちろん、ミサイル攻撃だけでなく砲撃もしてくるが、こちらのフィールド稼働率は4%。まだまだ耐えられる。対して、敵艦のフィールド稼働率は78%。
いよいよ大詰めだ。
「5から20番VLSまで一斉射撃!侵食弾は敵艦の中心線へ誘導!」
「了解、敵艦をロック、全弾発射する!」
15発のミサイルが放たれ、高速で敵艦へ飛んでいく。
敵艦も迎撃を行うが、撃ち落とされたのは通常弾が3発程度。これぐらいではフィールド突破に影響は無い。
通常弾が命中し、クラインフィールドが消失。侵食弾が敵艦中央部に狂いなく着弾し、その艦体を球状に抉る。
結果、敵駆逐艦は船体を真っ二つにして沈んでいった。
「敵反応消失。……戦闘終了、じゃな。」
「ふぅ……やっぱりしんどいな。こう……戦場の緊張感ってやつ?ゲームではほとんど感じることがないからなぁ、こっちは命かかってるし。」
「そう言うな。望みを叶える為に通るべき道なのじゃからな。」
「まぁ、そうなんだけどさ………。あ!閃いた!」
「閃いた?何をじゃ?」
「いや、うまくいくかどうかはわかんないけどさ……傭兵稼業ってやつを始めてみればいいんじゃないかな~、とか。……どうよ?」
「その判断は今は難しいじゃろうな。……でも、試してみる価値はあるかもしれぬな。」
「そうと決まれば、まずは本州に戻らないとな。進路を北へ、目的地は横須賀辺り。攻撃されないようにあんまり近づきすぎるなよ。」
「了解、巡航速度で移動する。」
こうして、俺とトネは横須賀海軍基地目指して移動するのだった。
あとがきは筆者の提督ライフですので、興味ない方はここでお別れです。
ご意見ご感想お待ちしております。
次回もよろしくお願いいたします!
ーー提督話ーー
大型建造で資材を溶かしている、と書きましたが、言うほど回してないんですよね。
なのですが、この前ついに長門建造に成功しまして。
大和狙いのに反応した物欲センサーがいいほうに働いたんで良かったです。石油無いけど。
弾薬は他3種よりあるのにな…………orz
#1/16途中部分を変更しました。