幽々の空、灰暮れに   作:魔愛暴導富

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70.百年奴隷契約

 

 

 

「陛下ッ!無礼者の処罰は私に…!」

 

「来いよ」

 

 

 黄金の騎士が細剣を抜く。

 ゾーイとカリオストロが働いた無礼に憤っていた唯一の騎士が、今にも突撃しようと姿勢を低く保つ。

 

 受けて立つと挑発したのはカリオストロ。

 そのせいで、コーリスが繰り出した土下座は真王以外誰も見ていなかった。

 

 

()めよ」

 

「しかしッ」

 

「こ奴等が無礼者なら、日頃の紫はどうなるのだ」

 

「無論七曜の地位を剥奪…若しくはアウライ・グランデ大空域からの永久追放が妥当でしょう。私が日々進言しております様に」

 

「冗談が通じぬな。しかし見よ」

 

 

 猛る黄金の騎士に対し、真王はコーリスへ視線を向ける様顎で指した。

 

 

「騎空団の主が恥を捨てて侘びている。これは団員の暴走だ」

 

「…責任は団長にあるべきでしょう」

 

「──解らぬ奴だ。少し黙るがよい」

 

 

 真王の目が変わる。

 吠えが止まらぬ駄犬を見下ろす様に睨みを聞かせ、声を荒立てずにこの場に静寂を齎した。

 

 

「コーリス・オーロリアよ。すまなかったな。確かに高圧的で横柄な要求ではあった。頭を上げよ」

 

「そうだ、コーリスが謝る必要は全く無い」

 

「図に乗るな小娘がァッ!!!」

 

 

 ゾーイの発言によって再び激怒する黄金。

 先程とは違い既に飛びかかっており、真王が言葉で止める余地は無くなった。

 

 その瞬間──調停者の敵意が膨れ上がった。

 余裕の表情を崩さなかった真王の額に汗がにじむ。

 

 しかし。

 

 

「邪魔よ」

 

「が、ハッ……!」

 

「あっち行ってて」

 

 

 間に割り込んだクラーレが細剣を弾き、黄金の騎士の脇腹に向かって槍の石突を叩き付けた。

 そして苦痛に悶える彼女の鎧に槍を引っ掛け、入り口に向かって投げ飛ばす。

 勿論閉まっていた門に激突し、完全に沈黙した。

 

 一連の流れを見た真王は頭を軽く抑え、数秒後に溜息を吐いた。

 クラーレが元の立ち位置に戻る。

 

 

「うるさいのは黙ったから、多分続けていいんじゃないかしら」

 

「…平和な時代で無ければ貴様等の地位は剥奪していたぞ」

 

「鎧は構わないけど、槍を取られるのは困る」

 

「ならば従順に……いや、いい。無駄な話だ」

 

 

 ドン引きする祈望の騎空団達を前に、真王は心底うんざりした表情で告げる。

 無理矢理話を戻すつもりなのだと、彼等は空気を読んで耳を傾けた。

 

 

「七曜の騎士が行うのは統治と言うより治安維持だ。お前達の空域では多くの騎空団が同じ役割を果たしているが、他空域ではこ奴等が軍を率いて行う」

 

「俺に軍を率いろと…?」

 

「不要。必要なのは立場だけだ。七曜の座を背負った上で祈望の騎空団の名を更に広め、ファータ・グランデの平和を維持し続ける事。それが私が貴様に求める物だ」

 

 

 言ってしまえば、今まで通り人助けをしていれば良いのだ。

 露骨なまでに祈望の騎空団の活動方針と被っているが、これは単なる偶然か、ファータ・グランデの治安に感謝するべきなのか。

 だが、治安維持が目的ならば、現在の形を逸脱する意味は無い筈だ。騎空団数が減少している訳でもないし、軍は不要だと考えられている。

 何故、黒騎士が必要なのか。

 

 

「ファータ・グランデにおける七曜の知名度は低いだろう。それは長らく黒騎士の座が空席であった事、黒騎士を抱える国家が人材では無くゴーレムの製造技術に頼った事が影響している」

 

「その話に則れば…俺が黒騎士になったとして、その国家の戦力として数えられてしまうのでは?」

 

「七曜の座を抱えている時点で私の管理下だ。問題は無い」

 

「では、そもそも何故黒騎士が必要なのですか」

 

「抑止力だ。戦争、暴動、反乱…それ等は鎮圧するよりそもそも起きない方が良い。何事においても黒騎士が場を収めに来るという枷が手を鈍らせるのだ」

 

 

 理に適ってはいる。コーリス達にとってのメリットもあるだろう。

 介入出来る物事の幅も大きくなるし、空域の為にイスタバイオンの支援を受ける事も可能になる。

 何より、今までの活動に制限が生じる事が無いのだ。

 

 だからこそ、コーリスは問う。

 

 

「何故、俺を黒騎士に?」

 

 

 真王は一息置いて、考え込む様に顎を撫でた。

 

 

「無論、ファータ・グランデにおける影響力、純粋な戦闘力も兼ねている。調停者と開祖という戦力を鑑みれば、将来性も充分過ぎるほどに存在する故にな」

 

 

 だが、と。真王は刻んだ。

 

 

「真に黒騎士に据えた理由は、未来への投資のような物だ」

 

(未来…紫の騎士が言っていた百年後か…!)

 

「別段今のファータ・グランデを守る必要は無い。しかし、遠い未来では戦火に包まれ、その災厄が世界にまで及ぶ可能性は捨てきれない。ならば、その火種が生まれぬ様に常に目を光らせておく必要があろう?」

 

 

 自身が未来を見ていると断言しているかのような振る舞い。

 クラーレが言った様に、真王は常に遠い世界についた語る。虚言と思われようが構わない。彼は()()()()()()誘導出来ればそれで良いのだ。

 

 

「私は全てを知っている。お前の霧も、溢れんばかりの魔力も、朽ちぬ身体も……その内に秘める灰の力もな」

 

「!!」

 

「私の要求は拒否権が無いのではない」

 

 

 真王は暗く微笑んだ。

 

 

「拒否する必要が無いのだ」

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

──イスタバイオン王国ユートピア第1宮殿。

 

 

 謁見の後、コーリス達は客室に通され、真王の要求に応えるか否かを判断する時間を与えられた。

 4人はソファーに座って話し合う形を取っているが、実際に喋っているのはコーリスとカリオストロだけだ。

 

 ゾーイは安全を確保さえ出来るのなら彼の意向に従うし、ノアはファータ・グランデへの帰りを促してしまうと、自ら口を閉じた。

 

 

 

「拒否する必要が無いって事は、拒否する事によるデメリットも特に無いって事だ」

 

「うーん…」

 

「よく考えな。オレ様は七曜や真王から何か研究に使えそうな情報が取れれば良い」

 

「その好奇心は大丈夫なのか…?」

 

「良いだろ。なぁ?黄金のかませ犬さんよ」

 

 

 扉の前には黄金の騎士と白騎士が並んで見張り番として立っていた。

 カリオストロは先程の醜態を思い出させる様に黄金の騎士を侮辱するが、帰ってきた声は思いの外静まっていた。

 

 

「過剰な詮索は死を招く。そう言っておこう…開祖殿」

 

「思ったより落ち着いてんな」

 

「貴方の生み出した錬金術、その一端はイスタバイオン王国の建築物や鍛冶に応用されている。無論貴方の術の規模とは比較にならない程微弱な物だが、この国を豊かにした技術の開祖とならば、敬意を払わない理由は無いだろう」

 

「お前…もしかしてこの国の生まれか?」

 

「黄金の騎士は代々イスタバイオン家から任命されている。私の名前はリノア・イスタバイオンだ」

 

「…王族だったのか」

 

 

 黄金の騎士、リノア。

 分かっているのは女性、イスタバイオン王家の人間から推察するに種族はエルーンという情報のみ。

 

 怒りのままに行動し、クラーレに撃退された姿は鳴りを潜め、傍目から見れば高潔な騎士として映る。

 

 

「七曜ってのは強さで決まるものだろ?一族贔屓もするのか」

 

「先代から直接受け継ぐ剣技、術、戦略…それ等が七曜の座を得るのに有利である事は認めよう。だが、強さで選ばれる事は事実だ。もし外部の人間が私より強ければ、真王によってその者に座を明け渡す事になるだろう」

 

「紫の騎士は明らかに強さで選ばれていた気がしたな」

 

「その感覚は正しいぞコーリス・オーロリア。でなければあの様な愚物が七曜を拝命できるわけが無い」

 

 

 リノアの言葉は真に迫るものがあった。

 日々クラーレによって何かしらのトラブルに巻き込まれているのだろうと、コーリスは同情せざるを得なかった。

 単に苛ついているだけかもしれない。

 

 

「だが、私の家の場合は外部の人間を一族として取り込む」

 

「取り込む…?」

 

「婚姻を結ぶ」

 

「…………な」

 

「王家の人間であれば珍しくもない事だ」

 

 

 それよりも、とリノアは話題を変えた。

 

 

「お前達の行動を決める話だ。私の話をしても仕方のない事ではないのか?」

 

「…黄金の騎士殿の言う通りだな。決めよう」

 

「いや、そもそも黒騎士というか七曜の立場について分からない事が多い。お前にも結構質問するが答えてくれるか?」

 

「いいだろう」

 

 

 リノアは即答した。

 無論答えられない情報もあるだろうが、無難な質問には満遍なく答えてくれるだろうとカリオストロは推測する。

 何故なら…。

 

 

(こいつ血みどろの努力をした秀才タイプだ…)

 

 

 過去の経験から、リノアの人物像が用意に想像できたからだ。

 カリオストロは千年余り前まで記憶を遡り、弟子達の顔を思い浮かべていた。

 

 

(滅茶苦茶真面目で…期待とか使命に応える為に努力してちゃんと結果を出せる奴。こういうのは大抵自分以外の為に力を尽くすから、身勝手な奴が嫌いなんだよな…)

 

 

 彼の中で、リノアは信用に値する人間としての評価が下された。

 先程錬金術を褒められた事もあって、少し上機嫌なのかもしれない。

 

 カリオストロの様子に安心しながら、コーリスは話し始めた。

 

 

「俺の考えだと、七曜は文字通り真王の手足だ。空域を統治する為、予めその空域出身の代表者を騎士として手元に置き、円滑に指示を出す。黄金の騎士殿、間違っているだろうか」

 

「いや、正しい。イスタバイオン家の様に、他の空域にもそれぞれの座を輩出する家柄が存在するからな。大抵は王家であるから統治は容易い」

 

「黒騎士の事はレイから少しだけ聞いている。王都メフォラシュから選出されている事があったと。真王の言う通り、ゴーレムの技術で栄えてからは人間の力に頼る事が少なくなり、黒騎士の座に相応しい人間が消えた。長い間空席であった事は真王にとってどう映る?」

 

「真王は空の世界の王。見識が薄まったファータ・グランデに於いてもこの事実が覆る事は無い。陛下の手足である黒騎士による統治を外れるという事は、独断で空域の維持が行われているという事。つまり、メフォラシュがイスタバイオンに反感を抱いていると映る」

 

「その空席が見逃されていた理由は…」

 

「それには答えられない」

 

「…」

 

「…だが、そもそも七曜の役割は空域の平和を維持する事。騎空団の活動がファータ・グランデの治安を守っているなら、陛下が仰った様に我々が介入する必要は無くなる。『今』はお前達だけで空域を守れているという証明なのだから、悪い事だけでは無いだろう」

 

「…答えて頂き、感謝する」

 

「構わない。必要な知識を与えるのは当然の事だ」

 

(滅茶苦茶答えてくれた…しかも紫の騎士と違って正確……)

 

 

 祈望の騎空団でリノアの株が急上昇。

 クラーレの株は売り時なのだろうか。

 

 兎も角、前提としての知識が加わった事でこれからの話し合いは先程より進んだものになるだろう。

 

 

「まぁオレ様が聞きたいのはなコーリス。黒騎士としてファータ・グランデで活動できるのかって話だ」

 

「正直に言う。敬われる様な人間としてやっていけるか分からない」

 

「だろ…?しかもお前、見た目変わんねぇから舐められると…………うん、やめっか」

 

「──1つ思ったんだが」

 

 

 情けない理由によって早くも黒騎士を諦めようとした瞬間、ゾーイが口を開いた。

 

 

「ファータ・グランデにおける七曜の認識はどの程度なのだろうか?」

 

「七曜の騎士=最強。そんな感じだ」

 

「なら話は早い。黒騎士を名乗った後、更に多くの依頼を達成すれば七曜としてのコーリスが認められる筈だ。最強の名に恥じない強さを見せてやろう!」

 

「…何だか雑な気もするが、シンプルな方が前向きでいいな」

 

「そもそも真王がそんな感じの事を言ってた気はするが…ゾーイの意見も一理ある、か」

 

 

 意見を纏めた3人は、最後の1人の方を見た。 

 唯一、ファータ・グランデに戻るべきという明確な意見を持っていたノアだ。

 彼は少し考え込み、ゆっくりと言葉を紡いだ。

 

 

「僕は真王の言う百年後が引っかかるんだ」

 

「未来を見ている事ですか…?」

 

「真偽はさて置いて、現状コーリスが黒騎士としての活動をファータ・グランデで行う事にデメリットが無いのは分かったけど…百年後ではどの様な作用をしているか分からないよね?」

 

 

 真王は言った。

 此度の采配は『未来への投資』であると。

 言葉を読み取れば、現在に何ら影響が無くても、未来では何らかの問題を引き起こす可能性の方が高い。

 

 コーリスが黒騎士になる事で発生する問題、黒騎士という立場そのものが招く災禍…そもそも百年間黒騎士という役割を押し付け、体のいい兵にする事も出来るのだ。

 真王が全てを見通せる場合、これ等が全て容易に叶う事を、ノアは忘れていなかった。

 

 その上でコーリスは言った。

 

 

「ノアさん。俺は利用されていても、空の平和に繋がるのなら何も気にしません」

 

「真王の正義は誰にも問えない。損得だけでは済まないのかもしれないよ?」

 

「その正義を証明する方法は身近にあります」

 

「………あ。確かにそうだね」

 

「ゾーイです」

 

「私か?」

 

 

 視線を向けられたゾーイは身に覚えのない期待に少し慌てるが、少し考えてから自身もその理屈に気が付いた。

 

 

「世界の均衡を乱す出来事が発生する時、ゾーイは調停者の能力によって感知することが出来ます」

 

「でも…それは世界が安全であれば君が何をされても良いという事になってしまう」

 

「覚悟の上です。元より祈望の騎空団は顔も知らぬ人々の希望になる為に結成されたんですから」

 

「……そうか」

 

 

 ノアは顔を歪ませたが、それでも優しい笑みを浮かべ、コーリスの案を認めた。

 

 そこでリノアが声をかける。

 

 

「意見は纏まりつつある様だな。コーリス・オーロリア、破壊の星晶獣との戦いの時点でお前の覚悟は充分承知している。その上で見事と言わせてもらおう」

 

「…ありがとう」

 

「ただ、艇作りの星晶獣が言う様に、お前達は陛下を知らない。知らないからこそ信じられない言葉もある。その懸念は当然のものだ」

 

 

 そこでリノアは真王の意思を伝えた。

 

 

「お前達への火急の要求は拝命の話を聞く事だけだ。今すぐ黒騎士になる事が必要な訳ではない。まだ時間がある」

 

 

 だが、アウライ・グランデ大空域に招いた理由はそれだけでは無かった。

 真王はコーリスが即座に黒騎士になるとは思っていない。

 世界の真実を伝えたとて、信頼関係が無ければ真言も虚言に変わる。

 

 

「そこで陛下は提案した。黒騎士になる決意が固まらないのなら、理解してもらう他ないと」

 

「まさか一緒に過ごすだなんて言わないよな?」

 

「そのまさかだ」

 

 

 カリオストロの冗談が当たってしまった。

 

 

「これから先、コーリス・オーロリアは私達6人と共に任務を遂行し、七曜の騎士という立場への理解を深めてもらう。今すぐに七曜を名乗るには力不足という意見もあるからな…力を付ける機会にもなるだろう」

 

「……七曜と、任務」

 

「そうだ。貴重な機会ではあるぞ?」

 

 

 コーリスは何だか、真王の謁見と同じ様に、言葉による誘導を受けている気がした。

 新たな提案は返答を返すにも難しく、団員達は口を閉じて悩み通す。

 

 

「…お前達は客人だ。今日は宮殿の個室で過ごすといい。私と白騎士はもう席を外す。先程の件、よく考えることだ」

 

 

 そう言って黄金の騎士と白騎士は扉を開け、この場を後にする。

 残されたのは祈望の騎空団だけだ。

 

 

「……コーリス」

 

「どうした」

 

 

 ゾーイが見計らったかの様に口を開いた。

 

 

「リノアの横にいた白騎士…彼の目線は、ずっと君の方へ向いていたぞ」

 

「普通に怖い」

 

「気味が悪いね」

 

「つーか人形みたいなやつだったな」

 

 

 結局、いつもの雑談に戻った。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

「ねぇ、コーリス」

 

「はい」

 

 

 その夜、宮殿内にて与えられた部屋にて、コーリスとノアは二人で話していた。

 それは日々の他愛ない内容であったり、イスタバイオンの街並みについての事であったが、就寝時間間近に彼は決心したように話し始めた。

 

 

「フロンティア号で君達を初めて運んだ時、僕は最低でも一年導くと言ったよね」

 

「覚えています」

 

「結局僕は何も考えずに君達の望むまま、艇を動かした。けれど、時を経ていく度に危険が伴う事態に遭遇した」

 

 

 最初は素材集めや魔物退治だった。

 しかし、名が広まるにつれ強大な魔物や星晶獣を多く相手にする様になり…結果的にエニュオに遭遇した。

 ノアは未だにあの夜が忘れられないと言う。

 

 

「僕は君が厄災に巻き込まれる子供に見えていた。でも…君はずっと覚悟してきたんだろう?」

 

「はい。トラモントでフィラ達と過ごした時から…リュミエールにいた時も、俺の目的は変わりません」

 

「…そうか。冒険気分でいたのは僕だけなのかもしれないね」

 

「そんな事は──」

 

「コーリス」

 

 

 ノアは再び名を呼んだ。

 言い聞かせるように。

 

 

「ゾーイ、カリオストロ…皆と過ごす内に、僕はこの旅が難なく続けばいいと思い始めたんだ」

 

「ノアさん…」

 

「都合の良い言い方をするけどね」

 

 

 彼は振り返って言った。

 

 

「導くんじゃなくて、君達と共に旅がしたい」

 

 

 ノアは、祈望の騎空団によって心を解かされていた。

 過去、艇作りを教えるだけに生まれた星晶獣は覇空戦争後に早々役割を終え、緩慢とした長閑な日々を過ごし…武器として形を変える騎空艇達を虚ろな目で送りながら、鬱憤とした傍観者と成り果てていたのだ。

 そんな彼が、迷いながらも利他の道を進むコーリスの横に立つと決心した。

 それを後押ししたのは、更に苦難の道を歩ませんとしたアウライ・グランデの存在。

 

 彼は告げる。

 

 

「僕を仲間にしてくれないかな」

 

「……はいっ!」

 

 

──3人目。

 

 

 

 

 

 コーリスの未来と共に、仲間はまた増えていく。

 

 この時、真王は疲れた表情に似合わない爽やかな笑みを浮かべた事は、誰にも知られていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ノア正式加入ッ!!!
これでノアもビーム仲間じゃ!!!

ちなみに祈望の騎空団は全員メンタルが鬼強いので、そんじょそこらの武力には全くビビりません。
コーリス以外は。



コーリス
・覚悟は元より完了してるが、相手への信頼が無い為に渋っている。

ゾーイ
・『いざとなれば私が何とかする』とか考えている。

カリオストロ
・案外七曜がチョロくて半ば煽り厨と化しているが、絶賛人間観察中。

ノア
・騎空団としての活動が予想以上に楽しくて、旅を続けたいとは思っていた。
・そこでコーリスの決心を目の当たりにし、『じゃあ僕も覚悟を決めなければね』と無意識に感じてしまい、仲間入りを決断。

真王
・紫クビにしよっかなー。
・黄金の騎士については寧ろ好ましく思ってるが、ゾーイに飛びかかったのはナシ。

クラーレ 
・バイトテロと何ら変わりないが、任務の成功率自体は高いのがクソッタレ。

黄金の騎士
・名前はリノア。
・原作における黄金の騎士アリアの先祖…かもしれない。
・真面目な人。
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