戦姫絶唱シンフォギア ーNoisy Glowー   作:にこにこみ

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YouTubeで過去作や放送中を見て書いてしまいました。


第1話 芡咲 律

「んしょ……ふむ」

 

とある都市の中心部にある会館ホール、そこにあるグランドピアノの側に前髪を黒白の2色のヘヤピンで留めている1人のアッシュブロンドの少年がいた。

 

少年はピアノの中を慎重に覗き込み、チューニングハンマーと呼ばれるピアノ専用の工具を使用し、弦が巻かれているチューニングピンを回してピアノの調律(チューニング)を行なっていた。

 

「これで……よしっ」

 

(りつ)。 整音はどうだ?」

 

「あ、はい。 今終わりました」

 

最後の調律を終えると、丁度そこへ平凡なそうも厳格な雰囲気がする男性が横から入ってきた。

 

少年の名前は芡咲(けんざき) 律。 調律師、芡咲 (つるぎ)の養子で、彼から調律の技術を学んでいる弟子である。

 

劔は律が調律したピアノを確認し、一通りピアノを見回すと静かに頷く。

 

「いいだろう。 だが少し時間がかかったな。 次はもう少し早く調律を終わらせるんだ」

 

「はい」

 

褒められもしたかったが、素直にその言葉を受け止めて次に繋げるよう努力する。 それが半人前を自負している律の頑張り方。

 

「芡咲様」

 

と、そこへ、ここの館のオーナーらしき男性が歩いてきた。

 

「ピアノの調律は終わりましたか?」

 

「ええ、つい今しがた。 私も確認しましたが、次のコンサートでも問題なく使用できるでしょう」

 

「素晴らしい。 さすがは世界でも有名な調律師、芡咲 劔の息子でありお弟子様でありますね」

 

「そんな事はありません。 自分はまだまだ半人前、学ぶべき事は多く調律師としての経験も足りません。 慢心せずに精進を続けていく所存です」

 

オーナーの賞賛を謙虚に受け止めながら律は調律器具を片付け終え、劔の横に立つ。

 

「それでは我々はこれで失礼します。 また調律の依頼、お待ちしております」

 

「はい、その時はよろしくお願いします。 本日は誠にありがとうございました」

 

「失礼します」

 

礼をしてから会館ホールを後にし、2人は駐車場に停車していた車に乗り込み、劔が車を走らせる。

 

しばらく車道を走り最寄駅の近くを走っていると……車の外、大きな建物に取り付けられているテレビからニュースが流れていた。

 

『昨夜、〇〇地区で特異災害《ノイズ》の出現が観測されました。 自衛隊の誘導により迅速に住民のシェルターへの避難が行われ、奇跡的に被害は出ませんでした——』

 

「またノイズ、か……」

 

ノイズ——人類共通の脅威とされる認定特異災害。 今から13年前、突如ととして世界に現れた特異災害。 災害の特徴としては、ノイズに触れた者は何者であろうと炭化……炭となって崩れ去ってしまうこと。

 

加えてノイズは自身の存在する比率を自由に変えることで物質の透過が可能、物理的な事象が効かないのである。

 

そのため、世界に現存する兵器ではまるで歯が立たず、ノイズが出現したら自己崩壊するまで避難するか逃げ続けなければいけない。

 

「………………」

 

だが、人々が同じ心境で見上げるニュースを見る中……律だけが複雑そうな顔をしていた。

 

「律? どうかしたのか?」

 

「何でもないよ、父さん」

 

「仕事中は先生と呼べ」

 

「うぐっ……」

 

すでに調律の仕事は終えているが、帰るまでが調律と教えられているので今はまだ仕事中となっている。

 

「……先生、クリスは……どこに行ったんですか?」

 

「………………分からない。 バルベルデ共和国から救出され、日本に帰国後、失踪してしまったらしい」

 

「そんな……2年前に両親が死んで、今まで寂し想いをさせてしまって。 そんな時に限って何も出来なかった自分が……!」

 

拳を固く握り締め、この悔しい気持ちが抑えられない律。 そんな律の頭をを信号待ちで停車した劔の手が撫でる。

 

昔、雪音家という一家と芡咲家との間に交流があり、律は雪音夫妻とその一人娘に良くしてもらっていた。 律が11の頃に、雪音家はNGO活動で南米バルベルデ共和国に向かい……紛争に巻き込まれ雪音夫妻は戦死、娘は行方不明となっていた……この頃までは。

 

つい先日、その娘が発見、保護され日本に帰国したのだが……その直後、失踪してしまい再び行方不明となってしまっていた。

 

「心配するな。 雅律(まさのり)とソネットの事は本当に残念だったが……必ず、私がクリスを見つけ出してみせる。 雅律の名を継いでいるお前も、常に前を見続けろ」

 

「……はい」

 

雅律と律……偶然とはいえ律という同じ文字を関するという関係で律はヴァイオリンの指導を受けていた。 ふと、律は窓越しに空を見上げ、

 

(もう4年か……)

 

昔の思い出を思い出した。

 

4年前……律は意識不明の状態でこの近くの浜辺に打ち上げられている所を保護され。 その後の検査で記憶喪失が判明、年齢が不詳だったので推定10歳として孤児院に入れられた。

 

半年経った後、養子縁組を希望した現在の父、芡咲 劔が訪れた。 劔が律たちがいる部屋に入ると、子ども達は自分を選んでくれるよう、さりげなく自然にアピールを彼に見せ出す。

 

そんな子ども達を流し見する劔は、ある一点に目を止めた。 そこには左右に自分より小さな子どもを座らせ、一緒に歌いながらピアノを弾く律の姿があった。その姿に才能を見出し、律は今の芡咲家に引き取られ音楽や調律の指導を受けて今に至る。

 

「——ツヴァイ・ウィングのライブ?」

 

家族で夕食を食べている時母、芡咲 紅羽(くれは)が一度席を立ってライブのチケットを手渡す。

 

「ええ、行ってみたらどうかしら?」

 

「父さん、俺は調律師であってもギターやドラムの調律はできないよ」

 

「そんな事は知っている。 だが知人からもらったチケットを無下にする訳にもいかないだろう。 聴き慣れているクラシックな曲より、一度はロックな音楽に触れてみるのもまた刺激になるだろう」

 

「そうね。 たまには変化や刺激を入れないと、躓いた時に柔軟な対応は出来ないわよ?」

 

「むぅ……」

 

そう言われて少し納得しながらも手元にあるチケットに目を落とす。

 

(ツヴァイウィングのライブ、かぁ……そういえば、響と未来が行くって言ってたっけ)

 

現在通う中学の後輩の2人がこのライブに行くと騒いでいた事を思い出し、

 

「ま、行くっきゃない」

 

一旦、思考を頭の隅に移動させると同時にチケットを汚れないようにテーブルの端に置いてから再び箸を進める。 と、その時、

 

「——お兄ちゃん!」

 

「ぐえっ」

 

後ろから服の襟を引っ張られカエルが潰れたような声を漏らす。 すぐ襟は離され、後ろを向くと……そこにはツーテイルの髪型をした2、3歳くらいの少女がいた。

 

「お兄ちゃん! ピアノ弾いて!」

 

静香(しずか)。 お行儀が悪いわよ」

 

「早くお歌聴きたーい」

 

この少女は芡咲夫妻の実子の芡咲 静香。 生まれた時から音楽と触れ合っていたためか音楽を聴くのが大好きなのだが……時間を問わないのというのが少々頭を悩ませている。

 

「ご飯が食べ終わったらな」

 

「えー、早く早くーー!」

 

「分かった分かった」

 

椅子を揺らされ、渋々夕食を中断してリビングに置いてあるピアノに座る。 両親も仕方がない、と言った表情を見せ。 静香はウキウキした顔で座る律の膝の上に座り、

 

「……ふぅ……」

 

一息整え、鍵盤に指を走らせた。

 

 

◆ ◆ ◆

 

数日後、ツヴァイウィングのライブ当日——

 

律は両親に言われた通り、ツヴァイウィングのライブ会場を訪れていた。 都心であることもあるが、それでも大勢の人がここを訪れていた。

 

ライブ会場は独特な形をした高層ビルの上にあり。 加えて会場周囲はとても広く、ここが地上から離れているとはとても思えなかった。

 

「おーおぉー。 こんなに人がいるのか」

 

人の多さにも驚くが、それより律はライブ会場を見る。 正面のメイン会場の前には円と十字架を模した道があり、初見の律にはとても広大な舞台だなと感じる。

 

(ライブ会場か……講堂とは作りは全然違うな)

 

学ぶこともあるという両親の言葉の通り、何か自分の身になるところが無いか探すため仕切りに辺りを見回している。

 

「えーっと、俺の席は………って、ん?」

 

人混みを掻き分けながらチケットを見て番号を探そうとすると……チケットに座席番号が振り分けられていない事に気がつく。

 

辺りを見回すと観客は席はあるも全員立っており、立ちながらライブを見るものだと気がつく。

 

「しまったな。 演奏会やオペラとかしか見た事なかったからかな……」

 

とりあえずどこでもいいので空いている場所を探していると、そこで律は見覚えのある後髪を見つける。

 

「響?」

 

「え……?」

 

思わずその名前を呼ぶと、ボブカットの少女……立花(たちばな) (ひびき)が振り返り、話しかけてきた人物が律だと分かると驚いたような顔をする。

 

「やっぱり響だ! 来てるのは知ってたけど、まさかこの人混みの中で会えるなんてなぁ」

 

「律さん!? 律さんもツヴァイウィングのライブに来てたんですか!?」

 

「まあ成り行きでな。 それより未来はどうした? 確か2人で来るんじゃなかったのか?」

 

「そ、それが未来は用事で来れなくなって……私一人で来たんです」

 

シュン、と響は本当に残念そうに落ち込む。

 

「それならせっかくだ、一緒にライブを楽しもうじゃないか」

 

「はい! 律さんにもツヴァイウィングの素晴らしさを全身で実感してください!」

 

そう言って、響に渡されたのは“ZWEI WING”と書かれている棒だった。

 

「なにこれ」

 

「サイリウムですよー! ライブが始まったら、これを振って応援するんです!」

 

そう言ってサイリウムをブンブン振るう響。 正直言って当たりそうで危ないが、演奏で応援なんて今までの音楽の世界には無かったもの、律は新鮮に感じ少し笑みが浮かぶ。

 

そしてライブ会場は暗くなり、始まったツヴァイウィングのライブ。 最初から観客のテンションは絶好調。

 

羽を舞い上がらせながらライブ会場を飛ぶように現れたのは天羽(あもう) (かなで)風鳴(かざなり) (つばさ)、ツヴァイウィングの両翼だ。

 

その名前の通り、2人は翼を印象付ける左右非対称な白いドレスを着ている。 2人合わせて左右対称な双翼を表しているようだ。

 

「……って、あれ?」

 

周りを見てサイリウムを光らせようとするが、スイッチがどこにもなかった。 どうしようかと辺りを見回していると、隣の響きがサイリウムをパキッと折りサイリウムを光らせていた。

 

それを見習いサイリウムを軽く折ると、同じように光り出す。

 

響は思いっきり、律は軽くサイリウムを振りながらライブを楽しむ。 ライブが絶好調に差しかかろうとすると、ライブ会場の天井が開く……それこそ翼を広げるように、日が落ちる夕暮れを背に雄々しくと。

 

(なんだ?)

 

その時、律は胸元に微かな不信感を感じる。 懐に手を入れ、首にかけていたペンダントを取り出す。 ペンダントは発見当時から所持しているもので、桃色の細長い結晶で作られており、結晶が微かに振動していた。

 

(ペンダントが……)

 

「うわぁ! 凄いですね!」

 

「あ? あ、ああ……」

 

『——まだまだ行くぞー!!』

 

響の声でペンダントの事は一旦頭の端に追いやり、奏が熱狂冷め止まないうちに2曲を歌い出そうとする。 そして、歌いだそうとマイクに口に当てた、次の瞬間、

 

——ドオオオオンッ!!

 

ライブ会場の中央から大きな爆炎が発生した。 ライブは一気にパニック状態……しかし、律は舞い上がる炎や煙より、黒い破片に目を開かせる。

 

「これは……炭!! まさか……!」

 

「——ノイズだあ!!」

 

「きゃああああぁっ!!」

 

熱狂が一瞬で阿鼻叫喚の叫びへと変わった。 観客は我先へと出口に向かっていき、逃げ遅れたものノイズとともに次々と炭化していく。

 

「ノイズ……」

 

「り、律さん……! 早く逃げましょう!」

 

「……いや、ダメだ。 こんなパニック状態じゃあ避難誘導がない限り危険だ。 ここは——」

 

————♪

 

どこからか歌が聞こえてきた。

 

「歌……?」

 

「あれは……」

 

ノイズ蔓延るライブ会場。 そこにはツヴァイウィングの2人がいるが、その姿は先程のドレスと違い機械的なアーマを着ており、ノイズと戦っていた。

 

「天羽 奏に風鳴 翼!? ノイズと……戦っているのか!?」

 

現代兵器を利用してもノイズは倒すことも難しい。 だからノイズと出会ったのなら逃げるしかない、というのが一般的な考えだが……ツヴァイウィングの2人はノイズより優勢になりながら戦っていた。

 

しかし、2人の戦いに見惚れてしまっい、数体のノイズが2人に迫ってきているのに気付くのが遅れてしまった。

 

「あ……」

 

「逃げるぞ!」

 

すぐに響の手を引き、その場から逃げようと走り出す。 だが、逃げた先は人がすし詰め状態で、とても逃げられる状態ではなかった。

 

「あっ!」

 

「しまっ……!」

 

逃げることも出来ず立ち尽くしていると、逃げ惑う人々の奔流に呑み込まれてしまい……2人を繋いでいた手が離れてしまう。

 

「響ぃ!!」

 

「律さーーんっ!!」

 

必至に手を伸ばそうにも2人は引き離されてしまい、律は何とか抜け出そうと無理矢理人混みをかき分けて再びライブ会場に戻ってくる。

 

「くっ!」

 

その先は当然、ノイズが溢れかえっている。 どこを見てもノイズばかり、その中の……丸っこいナメクジのようなノイズに目をつける。

 

「丁度いいところにノイズがいる!」

 

普通なら尻尾を巻いてでも逃げるべき相手だが、律は迷わずノイズに向かって歩き……その手でノイズに()()()。 常識から考えれば自殺に等しい行為だが、律の手、全身は黒く炭化することなくノイズと接触していた。

 

「よっと……ちょっとキツイな」

 

ノイズは位相差やら実体の透過などで触る事もでき通り抜ける事もできる。 律は着ていたパーカーのフードを被り、透過状態を利用してノイズの中に潜り込み、着ぐるみのようにノイズの中に入る。

 

「響ぃ……どこぉ……?」

 

少し窮屈に感じながらもノイズの合間を抜けながら響の捜索を始める。

 

この状態で大声を出し、誰かに聞かれればあらぬ混乱を招くため、小声で呼びかけながら逸れてしまった響を探し回る。

 

「……いた!」

 

意外とすぐに見つけた。 響はノイズ溢れるライブ会場に降りており、怪我をしているのか足を引きづっている。

 

律はノイズを脱いで助けに行こうとした、その時……響を守っていた奏の鎧が砕けて飛び散り、その一つが響の胸を貫いた。

 

「響ぃいいーーーっ!!」

 

人目も気にしてられずノイズを炭化させて飛び出し、胸から大量に出血する響の元に駆け寄る。 しかし医療の心得がない律にはどうするか分からず、無理に動かしてはいけないため響に伸ばされた手は震えながら眼前で止められていた。

 

「死ぬな! 生きろ、頼む……!! 頼む……!!」

 

伸ばされた両手は響の手を握りしめることしか出来ず、律はただ懇願して無事を祈るしか出来なかった。

 

「おい死ぬな! 目を開けてくれ!! 生きることを諦めるなっ!!」

 

「おいよせ! 無理に動かそうとするな!!」

 

響を揺さぶろうとする奏を押さえる。 だがこの鎧はパワードスーツなのか、物凄い力で押し返されてしまう。 響は光も見えない目をゆっくりと開く。

 

「—————」

 

「響!!」

 

「良かった…………」

 

生きている……それだけでホッと一息する。 が、それもつかの間。 背後にはまだまだ脅威たるノイズがうじゃうじゃといる。

 

奏は立ち上がると落とした槍を拾い、再びノイズへと向かって歩いていく。

 

「いつか……心と身体、全部空っぽにして、思いっきり歌いたかったんだよな」

 

「!? おい、何をする気だ!」

 

「あんたはその子を守ってくれ!」

 

ノイズを一掃するため何かをするつもりのようだが、それが捨身の行為ということは奏の目を見れば一目瞭然だった。

 

するとふと、律は奏の胸元にあった結晶に目をやる。

 

(あの胸の結晶って……)

 

懐に手を入れ、首にかけていたペンダントを取り出す。 そこには彼女たちの胸元にある物と同じ、桃色のような細長い結晶のような宝石があった。

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal——」

 

「! これは振動して……いや、共鳴している?」

 

彼女が槍を掲げ、歌い出す。 すると、ペンダントが微かに振動していることに気がつく。 しかし、手元に意識が行ってしまっていたため周りに気が回っておらず、

 

「——!! 危ない、逃げろ!!」

 

「え……」

 

背後に迫っていたノイズに気が付かなかった。

 

「しまっ——」

 

咄嗟に振り帰り際に避けようとするが、そうすれば響に当たってしまう……その一瞬の思考が判断を送らせてしまい、ノイズの腕が律に接触してしまった。

 

「そ、そんな……!」

 

(マズイ! ()()()()()()()()()所を見ら……)

 

律が懸念したのは死よりも拒絶や恐怖……ノイズに触れられる人間などそんな感情を向けられて当然、それを律は恐れていたが。 しかしそれは、手に握りられていたペンダントが輝きだした事で振り払われる。

 

「なっ!?」

 

ペンダントから白い光が放たれ、律を飲み込み球状の形となる。 しかし次の瞬間、その白い光は一気に黒く染まる。

 

「ぐあああああああああっ!!」

 

すると中から律の絶叫が響き渡る。 黒い光が収束し次第に人の形を形成していく。

 

「な、なんだあれは!?」

 

「い、一体何が……」

 

「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️」

 

強いノイズがかかっており理解する事は出来ないが、歌の体系として成立している事は理解できる。 その絶叫は叫び、嘆きとも言える歌がライブ会場に静かに響く。

 

「う、歌……?」

 

「ノイズが凄くて何を言っているのか……」

 

「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!」

 

そして、黒い人影の眼球に位置する部分が開き、赤い眼光とともに口が開き、天に向かって轟くような咆哮が放たれた。


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