小学生の商人 作:黒猫
あれから一週間が経ち
「お買い上げありがとうございました。」
ポーションの販売は順調に進み、最近では熟練度が150を超えレベルがクエストや近くの猪を空いた時間に狩っていたのもあり、レベルが3、総資産は早くも10万コルを突破した
ステータスは不本意ながら盾役になるために筋力重視に振っているのもあり金属鎧も視野に入れている
「……とりあえず今日はこれくらいかな。」
完売して二度の商品補充を済ませおよそ900個のポーションを売り終えたところだった。
ただしやはりと言うべきか初日にポーションを買っていった人は帰ってくることはなく、前線にいるのか死んだのかは分からない
とりあえず今の所は順調だろう
「スカイ。もう上がるのか?」
「あっグッチさん。一応今日も完売したので。」
と俺の隣に居座っていた鍛治屋のおっちゃんが話かけてくる
「いいよな。お前初日からぼろ儲けしたおかげで。かなり余裕があるし。しかも昨日関西弁のプレイヤーともめていただろ?」
「もめたっていうよりもあれはさすがにダメでしょ?攻略しに行くから定価の半額でポーションを渡せって横暴がすぎますし。しかもβ版出身扱いですよ。……はぁ。でも客はお陰様で増えたけど。」
炎上商法って言うべきかベンダースカーベットも買ったのもあり俺は一躍職人、および商売プレイヤーとしては有名になっていた
実際かなり口論になって、周りに人だかりができるくらいに集まったのだが
逆にキバオウってプレイヤーが散々周辺の人に言われ結局定価でお買いあげになったのだ。
「それに。もうそろそろ来るので。」
「あぁ。そりゃ仕方ねぇや。」
「スカイさん。」
すると大きく手を振って近づいてくるシリカがとソラがいた
あれからのシリカはソラは料理スキルを育てており、ソラは髪型を猫耳型に変えてシリカに料理スキルの基礎を教えていていた。
「ん。終わったからちょっと待ってろ。」
売り切ったので指定のウインドウを開きそしてすべての椅子などの小物を収納する。
相変わらず便利な機能だなと思いそしてカーペットを丸めて持って行く
「んじゃ戻るか。」
「はい。」
といい俺とシリカは歩き出す
「そういえば募集の件結局まだダメか?」
というのは職人職のための支援プログラムを一昨日辺りに掲示板に提示したのだが未だにいい返事が来ていないのだった。
調合スキル持ちはできれば後4人くらいは欲しく、すでに毒ポーションが作れるようになっているようになっているからそっちも作ってみたいのだ
「はい。一応まだですね。」
そっかと呟く。
「んでそっちは?」
「順調だにゃ。ハーブティーが売れている今はしばらくは大丈夫だと思うにゃ。」
料理スキル持ちの二人は今は薬草が取れるところにフィールドに取りに行きハーブティーと簡単な卵を使った料理など、低価格で赤字になるくらいの値段で販売しているが俺が利益を三等分に分けているおかげでしばらくもちそうだな
「とりあえず今はスキル上げを欠かさずに信頼をあげていくしかないだろうな。てかこっちも順調だけど、そろそろフィールドに出てレベル上げでスキルを3つに増やした方がいいかもしれない。最近顧客が減りつつあるし。」
「……やっぱりフィールドには出にゃいといけないのにゃ?」
「いけないだろうな。料理はともかく、ポーションはもうそろそろ商人プレイヤーが増えてもおかしくはない。やっぱり前線はレベルが高いし階層ボス攻略にポーションは必須だ。さすがに始まりの街で利益を独占してたら苦情は来ると思うし。」
「……本当に君って小学生ぽくないよね?年齢ごまかしてない?」
すると素のソラが俺に苦笑する。
「……こんなちっちゃい中学生がいると思うか?」
俺は元々身長は高くはないしな。
「てか利益を上げる方法なんて親父に教えてもらったし、信用が大事だって両親に口すっぱく言われるんだし。さすがに嫌っていうほど聞かされたら。」
「うんざりするほど聞かされたんだ。」
「……うん。ほんとやめてほしいよ。」
少し苦笑しながら俺はため息を吐く
「……今日の晩御飯何がいいにゃ。」
「シチューがいいです。」
「俺も。」
といいどこか沈んだ雰囲気で俺たちは宿屋に戻っていった