【急募】TSしてロリ巨乳になった甥っ子に誘惑されたときの対処法   作:青ヤギ

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【急募】TSしてロリ巨乳になった甥っ子が全裸で寝ていたときの対処法

 それは、まだヒカルが幼く、男の子だった頃のこと。

 

『おじたん! どうしてヒカルとおじたんはケッコンできないの?』

 

 子ども特有の無邪気な好奇心からヒカルはそう尋ねてきた。

 

『はっはっはっ。それは叔父さんとヒカルが男同士だからさ』

 

 俺は大人特有の余裕を持って、ヒカルにそう教えてあげた。

 

『じゃあ、ヒカルが女の子ならケッコンできるの?』

 

『はっはっはっ。それでも叔父と姪っ子は法律上で結婚できないんだぞ』

 

『でもドラマとかで『きんだんのあい』で結ばれる人たちとかいるよ~?』

 

『はっはっはっ。おませさんめ』

 

 無知な子はいくらでも疑問が溢れてくる。

 どんなに正論を言ったところで納得しない限り質問が止むことはない。

 

『う~。じゃあ、どうすればヒカルとおじたんケッコンできるの~?』

 

『はっはっはっ。ヒカル、そんなに俺と結婚したいのか?』

 

『うん! ヒカル、おじたん大好き!』

 

『はっはっはっ。野郎に言われてもぜんぜん嬉しくねーや!』

 

 なんて言ったらカワイイ甥っ子を傷つけてしまうので、うまいことヒカルを納得させられる方法はないものか考えた。カラダも心も繊細な時期である子どもにかけてあげる言葉は慎重に選ばなければならない。

 たとえばこんなときは……真実を教えるよりも、ときには夢を与えてあげたほうがいい場合もある。

 

『よし、わかった! 本当にヒカルが女の子になったら結婚でも何でもしてあげるぞ!』

 

『えっ! ほんとぉ!?』

 

『ああ、本当だとも! 叔父さんが嘘をついたことがあるか?』

 

『めっちゃあるよ!』

 

『おう、そうだな! だが大事な約束事は守ってきただろ?』

 

『うん! お誕生日にはいつもヒカルが欲しいって言ったものプレゼントしてくれたもんね!』

 

 ああ! 容赦なくお財布にダイレクトアタックするようなもんばっかで叔父さんこっそり泣いたぞ!

 だが子どもに夢と希望を与えるのが大人の役目なのだ!

 

『おじたん! ヒカルが女の子になったら絶対にケッコンしようね!』

 

 そして、時には優しい嘘をついてあげることも大人の役目だ。

 いずれヒカルは現実という壁に突き当たるだろう。

 だがそれまでは希望に満ちあふれた夢を見せてあげようではないか。

 たとえ、それが実現不可能な夢だとしても。

 

『よーし! ヒカル大きくなったら、カワイイ女の子になるぞ~!』

 

『はっはっはっ。頑張るんだぞヒカル! ちなみに叔父さんは胸が超でっかい女の子が好きだぞ~!』

 

『うん、わかった!』

 

 ありもしないバカげた話題で盛り上がる。だからこそ微笑ましく平和な日常のひとコマであった。

 

『おじたん! 約束だよ!』

 

 約束だよ!

 

 約束だよ、約束だよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~。懐かしい夢見たな~。ついでにまさか本当にヒカルが女の子になる夢を見るとは。はっはっはっ」

 

 と笑いながら横を見ると……

 

 やはり美少女と化したヒカルが全裸ですやすやと眠っていた。

 

 ……うん、現実を直視しよう。

 ただし若々しいJKの生まれたままの姿を直視するのはNGだ。

 

「なぜ、こんなことに……」

 

 脳内では絶賛『責任取れ』コールが鳴り響いている。

 だが待ってほしい。

 自分は断じて同衾をいいことに、姪っ子の寝込みなどを襲ってはいない。神に誓って、そして天国の兄貴に誓って宣言しよう。

 いや、だって俺のほうはちゃんと服を着てますし。

 

 まあ、これは単純な話……

 

「ヒカル、まだ脱ぎ癖が治ってなかったのか……」

 

 昔から寝癖が悪いヒカルは眠っている間に服を脱いでしまう。幼稚園のお昼寝の時間でもよくスッポンポンになっていたようだ。

 野郎の脱ぎ癖など見苦しいだけだが……ただそこに立っているだけで男を誘惑するようなドスケベボディを誇る美少女に同じ真似をされたら、たまったものではない。

 

 はて、どうすべきか。

 

 傍らにはヒカルが脱ぎ捨てたらしきパジャマとショーツがある。

 ブラジャーは見当たらない。まさか着けずに寝たのか? 

 そういえば女性は寝るときにブラ着けると逆に胸の形が悪くなるから、基本的には着けないって聞いたな。

 ……って、そんなことはいいんだ。

 

 ヒカルが寝ている間に脱いだパジャマを着せるべきか……いや、どう考えても物理的にも精神的にも難易度が高すぎる。

 

「よしっ。ここは……」

 

 見なかったことにしよう!

 まだ春だし、とりあえず掛け布団かけときゃ風邪ひくこともないだろ!

 後から何か聞かれても、しらっばくれればいいのだ! はっはっはっ!

 さあて、コーヒーでも淹れっかな!

 

「んぅ……」

 

「……っ!?」

 

 戦略的撤退しようとしたところで、ヒカルがなやましい寝息を吐く。

 まさか起きたのかと反射的に振り返ったが、どうやらただ寝返りを打っただけらしい。

 

 ほっとするのも束の間。

 見まいとしていたヒカルの裸身をバッチリ目に収める形になってしまった。

 

 窓から射し込む朝日がヒカルの生白い裸体を照らす。

 それは、まるでひとつの絵画のように美しく、同時にグラビアなど及びもつかないほどに淫らな光景であった。

 

「んっ、んぁ……」

 

 ヒカルがベッドの上で身動きをするたび、拘束から解かれた巨大な房がまるで水滴が震えるように波打つ。

 掛け布団をかけていなければ危うく、たわわに実った膨らみの先端が見えてしまうところだ。

 だが、それが却って桃色の想像をかきたて、余計に扇情的であった。

 

「うぅん……すぅ……」

 

 寝起き特有の少女の艶めかしい匂いがベッドから香ってくる。

 まるで蜜を求めてさまよう虫を誘うかのような、雄を煽る甘い体臭。

 

「ごくっ……」

 

 一瞬。

 ほんとうに一瞬、ベッドの上で眠っている少女が、姪っ子のヒカルであることを忘れてしまいそうになった。

 

「……」

 

 そんな自分を自覚したところで慌てて部屋を出る。

 

「ふぅ……」

 

 まったく。理性がいくつあっても足りやしない。

 こんな調子でこの先持つのか俺。

 

「とりあえず……」

 

 今朝のコーヒーは濃いめに淹れることにしよう。

 

 

  ◆

 

 

 テーブルで朝刊を見ながらコーヒーを飲んでいると、

 

「お、おおおお叔父さん!」

 

 部屋着に着替えたヒカルが顔を真っ赤にしてリビングにやってきた。

 

「……どうしたヒカル? そんなに慌てて」

 

「あの、その、叔父さん……も、もしかして朝、ヒカルの……」

 

「エ? グッスリ眠ッテイタカラ、ソットシテオイタンダガ、ナニカアッタカ?」

 

「ふえ? ええと、叔父さん、もしかしなくても……見てない?」

 

「ナンノコトダ?」

 

 お互いの名誉のため全力で「何も見ていない」としらばっくれる。

 

「そ、そっか。見てないなら何でもないの。気にしないで……」

 

 ヒカルはもじもじと顔を逸らして言った。

 ……意外だな。

 ヒカルのことだから「絶対に見たでしょ! 責任取ってもう一回ベッドに行こうよ!」とか言い出すかと思ったのだが……

 どうも今朝のヒカルは随分としおらしい。

 それこそ見た目相応の乙女のように……

 

「……びっくりしたぁ。まさか本当に叔父さんと……」

 

「え?」

 

「な、何でもないよ!? 叔父さんは座ってて! 朝ご飯はヒカルが作ってあげるから!」

 

 独り言を誤魔化すような高い声を上げて、ヒカルはエプロンを身につけてキッチンに向かった。

 

「……」

 

 女性のカラダになってからというもの、俺を誘惑し続けているヒカル。

 けれど、あの慌てぶりを見るに、ひょっとしたらヒカル自身もいざとなったら……

 

 

 

『おじたん! ヒカルが女の子になったら絶対にケッコンしようね!』

 

 

 

「……なあ、ヒカル」

 

「なぁに?」

 

「小さい頃にした約束、覚えてたりするか?」

 

「ふえ?」

 

 一度料理する手を止めて、きょとんとこちらを振り返るヒカル。

 その所作が、学生だった頃の義姉さんと重なる。

 

「約束って、ヒカルが何歳くらいの頃の約束?」

 

「……いや、覚えてないなら、いいんだ」

 

 ……バカか俺は。いったい何を期待しているんだ。

 ずっと昔の口約束なんて覚えてるわけがない。俺だって今朝見た夢で思い出したくらいなのだから。

 仮にヒカルが覚えていたとしても……結局は許される関係ではないのだから、考えるだけ無駄だ。

 

「ずず……」

 

 ちょっと苦くしすぎたかなコーヒー……。

 

「ねえ、叔父さん」

 

「ん?」

 

「もし、覚えてるって言ったらどうする?」

 

「ぶっ!?」

 

 不意打ちな言葉にコーヒーを吹き出すというベタなことをしてしまう。

 

「ヒ、ヒカル、お前……」

 

「……なーんちゃって♪」

 

「え?」

 

「えへへ♪ ごめんごめん、叔父さんの驚く顔見たくて」

 

「な、なんだよ、びっくりさせやがって」

 

「あれれ~? 叔父さんのその動揺ぶり気になるな~? いったい昔のヒカルとどんな約束したのぉ? ねえねえ教えてよ~?」

 

「べ、別に大したことじゃねえって!」

 

 ヒカルの立場が瞬く間に有利になるような約束をわざわざ口にしてたまるか!

 

「ほ、ほら朝飯作るなら早く作ってくれ。腹減っちまったよ」

 

「ぶぅ~。作ってる途中で呼びかけたのは叔父さんのクセに~。ヤな感じ~。そういうこと言ってる男の人は結婚できませんぞ~?」

 

「いいんだよ、俺は生涯独身で」

 

「もう~。またそういうこと言う~。……でもまあ、いっか。叔父さんにはヒカルがいるもんね~。もしものときは、ヒカルがずっと傍にいてあげるから安心してね♪」

 

 そう言ってヒカルはハートが瞬きそうなウインクをした。

 普通にキュートなのが憎らしい。同級生の男子たちだったら実にチョロく恋に落ちることだろう。

 もちろん大人の俺はコロっと落ちることはない。

 ないったらない。

 

「叔父さ~ん。ずいぶん熱心に新聞読んでるけど何か面白い記事あったの~? 叔姪婚が日本で認められたとか~?」

 

「これ以上ヒカルに都合のいいミラクルが起きてたまるか。せいぜい近所に住んでるっぽいJKの占いが百発的中って記事があるぐらいだっつの」

 

「待って。それ地味に気になる」

 

 こんな些細なやり取りすら『ちょっと夫婦みてえだなぁ……』と考えている自分を必死に誤魔化すように朝刊の文字を追う。

 今朝、不可抗力にも拝んでしまったヒカルの裸体もなるべく記憶から抹消するべく、情報で頭をいっぱいにする。

 

 ……ほうほう。無職の叔父が女子高生になったばかりの姪に手を出したのか……ぐあああああああああああっ!!

 

「出さんぞ! 俺は絶対に姪に手を出さんぞ!」

 

「え!? それは手を出す前フリですか叔父さん!?」

 

「なんで期待した目で見るんだよ!?」

 

「絶賛エプロン姿のヒカルに後ろから襲いかかってもいいんだよ♪」

 

「するか! つぅか卵焦げるだろ! フライパンから目離すなって!」

 

「焦げても愛で食べて♪」

 

「ざけんな!」

 

 先ほどの、しおらしい乙女っぽさはどこへやら。

 すっかりいつもの調子になったヒカルを前に、やはり、あの約束は俺の胸の中だけに秘めておこうと固く誓った。

 

 

 

 

 

 

 

「……いつまでも待ってるからね、叔父さん」

 

「え?」

 

 あのぉ、ヒカルさん?

 ほんとうに覚えてないんですよね?

 





 ヒカルが全裸で寝ているシーンをイラストで描いて挿絵にしようとしましたが……長らく絵描きを怠っていた自分の腕では不可能であった。
 無念。

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