もしオリジナルキャラクターと版権がクロスオーバーしたら【もしもシリーズ】 作:ゆめみじ18
天国、名前はまだない。
ドンドンドンドン!
自分の家に帰ってきた蒼葉に向かって。ドアを叩くスター・ロード。
「おーい!! 神楽だか歌峠だか何だか知らないが、とにかく蒼いやつ!! 出てこい! もう我慢の限界だ! ぶっ飛ばしてやる!!」
スズは自分の弟に対して言われている馬頭に怒るでもなく、ため息をつく。やったことに対して知っているからこそ、止めることはしない。
「ごめん、やるとしてもデコピンにして……」
「よーし! 3000回デコピンだ!! その頭ン中の極悪人を引っ張り出すまでやめねーぞ俺は! 9歳なんか怖かねぇー!!」
リスクは考えたことをそのままスズに言う。
「なぁ、なんであいつは怒ってるんだ?」
「蒼葉が『君とはノリが合わないね~』て言ったことに対してよ」
「ちげーよ! バーカ! バーカ! バーカ!!」
スター・ロードのお茶目たっぷりな馬頭が響く。スズが代わりに考える。
「サノスは【絶対】、でも。【どんな手を使っても許される】と怒って言ったのは蒼葉、……。てかあの時は見た目【私が3人】いたのよね……」
昔ながらのブロードがスズに問答する。
「お前何やってんだスズ……」
「いや、あんただって。初めての企画目録で出会った人とはそうなるわよ。遅かれ早かれ」
レイシャが話を現在に戻す。
「スズちゃんが企画目録と戦ってた間、現実世界の人たちは。機械とか電力会社とか思想の毒とか犬とかと戦ってたんだよね……結局誰が敵なのかしら?」
ブロードは混乱してきたので、単純明快な答えにするリスクに考えをふる。
「リスク、誰が悪党だと思う?」
流石に考えないリスクも一瞬固まって直感で答えを出す。
「殴ってるやつ」
「「「「…………」」」」
ブロードが切っ先を制す。
「まあ、暴力はよくないわな」
結局。暴力はやめろ! とか、やめない! とかひと悶着あった後、とりあえず蒼葉に10回デコピンをやって。「この話は終わり!」という流れになった。
「痛ったい……この人、本気でやった……」
「俺たちがどれだけ真剣(マジ)だったか解ったかこの野郎!!!! あーもうこんなんじゃ収まんねええええええーーーーーーーーーーーー!!!!」
ガモーラが、ポンポンとスター・ロードの肩を叩いてなだめる。
「もういいわよ、新しい悪党を探しましょう」
「そ、そうだな。過去の悪党より、新しい悪党だ……。俺だって前を向くんだ。立ち止まってやるもんか!!」
スター・ロードは決意を新たに前を向いて勇み足で歩き始めた。
四重奏『本物』四人組プラス蒼葉とは、いったんここで別れた。