もしオリジナルキャラクターと版権がクロスオーバーしたら【もしもシリーズ】 作:ゆめみじ18
ルミネ市。神楽スズ10歳、神楽蒼葉9歳、エレメンタルワールドの後。
「え? 鈴の音空間をもう一度やれって?」
「お願い! お姉ちゃん! これで最後のピースが揃うから! 今回だけ! 多分!!」
「多分って……えぇ……。それって最果ての島よね、気持ちマックス3000の……」
「こっちの準備は出来てる! てか全力でフォローする! 生きてるアイアンマンにもう一度チャンスを!!」
「ちょっと待って、それってシャナの年齢12歳? それとも高校3年生17歳? それとも成人20歳? それによって言葉変わってくるんだけど……」
「で、ここからは演出の話なんだけど~。アイアンマンに言えるメッセージは一言だけ」
「一言だけ……。て! それって死ぬ直前でしょ!? あまりにリスキーなんじゃ……」
「お願い! お姉ちゃん! ほんとこれだけ! 本当にこれだけ!!」
「ん~……。わかった、ただし。ただなんとなくで最果ての島へは行きたくない、結構きつい条件を作ってからじゃないと行きたくない」
「桃花先生みたいに適当に行きたくないと」
「……ちょっと違うけどそんな感じ」
「じゃあどうやって行くの?」
「ゼウスと同等の力を持ってるミュウちゃんに相談する」
というわけで、ミュウちゃんのところに相談に来た。スズと蒼葉。
「えーっと。設定的に言うと、あそこは観測可能な宇宙の外側。次元の壁、マルチバースを超えれなきゃいけない場所だじょ?」
蒼葉は懇願する。
「そこを何とか……」
「普通の人間じゃ無理だ、生身の人間がブラックホールに飛び込むようなもんだぞ」
「心のエレメンタルの【闇炎】状態だとどう?」
「エレメンタルワールドすら突破できん、さっきも言ったろ。マルチバースを突破しなければ無理、まだ夢想もしてないEXステージだぞ?」
「ちなみにミュウちゃんは、新たな次元へホイホイ飛んでいくよね? あんなノリでせさぁ~」
「それとこれとでは話が違うじゃろ!!」
「ごもっともでございます!!」
スズが考え考え、ミュウに言う。
「押してダメなら、引いてみたらどうだろうか?」
「……というと?」
「『数字絶対主義(カウントインフレ)』のアインは向こうから来たよね? 最果ての軍勢に重力波かなんかで信号を送り、来てもらう」
「エレメンタルワールドの殻を破るってことだから、私ちょっとケガするぞ?」
「すり傷程度なら問題なし、よし! それで行こう!」
「おい」
というわけで、アメリカ合衆国大統領とかに協力してもらって~中略~。
疑似、鈴の音空間展開装置を設置。
ギュイイインと機械音がうなりをあげる。
「心のエレメンタル起動! 名は! 『約束』!! プラス! 憑依合体『創造神ミュウ』!」
『重力波装置異常なし、最果ての島に信号を送ります。送信!』
「……」
『送信完了! 繋がりました! エレメンタルワールドの門が開きます、ワープジャンプまで5・4・3・2・1・今!』
「鈴の音空間! 展開!!!!」
チリーン……。
細長いスパゲッティみたいな気持ちになってから。その場所にアイアンマンは居た。
神楽スズ自身は、20歳の成人女性の体に成長していた。ここで発せられる言葉は一言だけ。
アイアンマンもそれをわかって一言だけで返す。よくある、王道の言葉一つだった。
「愛してる」
「……愛してる」
その一言だけ言い終わって、エンシェントワンの幽体離脱のように。体が元の場所へ急激に戻っていった。
ギュン!
体が赤黒く燃え上がる、すぐに警備員が消火器でその火を鎮火させる。
予め装備は万全だったので、火傷はなかったが。それでも大変な気苦労だけは拭えなかった。
そして
そして
そして……。
エレメンタルワールドの観測可能な宇宙の範囲内に。
他世界へ行ける、マルチバースへの門が無数に繋がった。