もしオリジナルキャラクターと版権がクロスオーバーしたら【もしもシリーズ】   作:ゆめみじ18

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 もしとある魔術の禁書目録に星明幸が飛び込んでしまったら。

 西暦????年 現実世界。交差点。

 

「お前の場合、私がアクションを起こしたら。速攻でリアクションを返してきそうだから、そっちのほうが怖いよ」

 星明幸は、上条当麻に対してそう呟く。不幸少年は変化球でこう返す。

「今のセリフ、俺に対して言ってませんよねえ? 幸福さん……?」

 最強最弱に警戒している上条当麻だったが。私達の会話を下位に、首脳会談を上位にしているつもりで話している。

「安心しろ、今回は何気ない日常会話のつもりで。こっちは来てるんだから、敵対するつもりなんてない」

「……体は、大丈夫なのか? 今回は頭のほうか……」

 冗談ではなく本気で心配してくれている上条。補足しておくと、星明幸は自分は肉体のある人間のつもりで話をしている。

「口は災いの元とはこのことだな、自分が全知全能の神様だとは到底思っていないが……。神託を受けているという事に関しては、嫌でも実感させられてしまうよ」

 神様の力の源泉が信仰である以上、自分が死んだ後もその信仰が衰えないんじゃないかという心配を、むしろしてしまっている。

 これだけ人が動き。これだけまるでハリウッド映画のような出来事が起こり。これだけ変換されて世の中に形が残っていると、そいうことを危惧してしまう。

「創造神代理人じゃない、創造神本人……。最初は自覚なき子供、次は自覚が芽生える人間。最後は自分が神様だと信じ切ってしまう……私にはそっちのほうが怖いよ」

「オティヌス戦でも言ったよな、俺はお前を見捨てない」

「あの時は、後の祭りで気づかされたが。アレイスター=クロウリー戦では、しっかり自覚があって付いてきたな、認めたくなかったが……」

 上条当麻は右手をゆるく握りしめる。

「お前は、【あの夜の決着】を許せない。認めない、だから抗う。そのために【護っている】……そうだろ?」

 少年は大の字で決意を新たに発言する。言いたいことはたった一言だった。

「……あぁ、そうだ!」

 少女は微笑で目を瞑り、信じ切ったような顔で。うなずく。

「……だろうな。『その通りだ』」

 まだまだ全然遠回りをする、まだまだ全然遊び足りない。そのことをすまないと謝罪したい気持ちを抑えて、少年と少女は続ける。

「良いんじゃないか? 【ラスボス】おまえの夢は、ちゃんと叶ってるよ」

「ふふ、ラスボスのリアルプレッシャーなんて味わいたくなかったがな。子供の絵空事のほうがよかったと思っているよ、今では魔王となる正義のヒーローが大活躍してしまう始末さ」

「インデックスが居たら、祈りは届く。信じろ。とか言いそうだな」

 妙に緊張感のある会話になってしまってきた、星明幸はもっと軽い気持ちで話したかったのだが。因縁がありすぎてそれどころではなかった。

「やめようこの話、今度はどっか安っぽいレストランでオレンジジュースでも飲みながら話そう」

 少年は笑って言葉を返す。

「そりゃいい、うちの食いしん坊が喜んで飛びつきそうだ」

「じゃあ……、またな。なのじゃ」

「あぁ、またな」

 そう言って、少年と少女は交差して。再び歩き出した。

 

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