歪みの戦士達   作:龍蟹

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神と青雫と白式

金side

 

あれから一週間。

私はワクワクして顔のにやけが止まらないでいた。

あの高飛車お嬢様の絶望に染まる瞬間を想像するとゾクゾクしてきた。

前は(・・)そんなの一回も見れなかったしねぇ……。

 

「たっぷりと見せてもらうよ?セシリア・オルコット……!」

 

私は月の夢から送られてきたセシリアちゃんの専用機『ブルーティアーズ』の詳細を見る。

念には念を入れてもう一度見て攻略法を思い浮かべる。

しばらくしてもう大丈夫だろうと思い閉じようとすると千冬先生から連絡が来た。

 

『龍蟹。織斑の専用機がまだ届いていない。先に試合を始めといてくれ。』

 

……やっぱりか。

絶対原因はあの天災兎こと篠ノ之束だろうなぁ。

「はぁ〜い、了解しました〜。『Chifuyu sister』。」

『…………?織斑先生だ。』

 

私は奇妙な言語を使えば千冬先生は何を言っているんだ?って顔をして通信を切る。

まぁこの言葉を簡単に理解しろなんて言えないですからねぇ。

じゃあやりますか。

 

「勝つのはこの私と『デウス』だぁあ!!」

 

 

セシリアside

 

「あら、まずは貴方からですの?」

「専用機の到着が遅れてるんだって(後、敵情分析かな?)。」

 

ツインテールを揺らしながら龍蟹さんは話しかけてくる。

私は彼女の動きを見逃さずにスターライトmkIIIを構える。

先日の様な不意討ちはもう受けませんわ!

私がそう意気込むと同時にカウントが開始された。

 

第三者視点

 

 

《3》

 

「あぁ、それとセシリアちゃん。」

「なんですの?今度は?」

 

セシリアは自身の得物を構えると金が何かを思い出したかのように話し出す。

 

《2》

 

「私は戦いにおいて自分自身で大事にしている事が二つある。」

「………………。」

 

金は喋りながらナイフを取り出す。

それを見てセシリアは引き金に指をかける。

 

《1》

 

「一つ目は『無駄な事はしたくない』。もう一つは『残すのは結果のみ』。だから…………。」

 

《0 試合開始》

 

「………………ッ!」

 

カウントがゼロになったと同時に先手必勝とばかりに銃口を金に向け………………。

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RULER OF THE WORLD

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(!?)

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RULER OF THE WORLD

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「悪イナ……せしりあ。」

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RULER OF THE WORLD

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「あ……あぇ…………?」

 

セシリアは現在、状況を飲み込めないでいる。

今わかっているのは上空を見ている(・・・・・・・)という事。

何故そうなったのか、どうしてこの様な状況になったのか誰もわからなかった。

セシリアは全身に伝わる痛みをゆっくりと味わいながら意識が遠のいていく。

最後に見たのは風見鶏の矢印の部分がセシリアに向けられた瞬間だった。

 

 

金side

 

『勝者 龍蟹金』

 

「ぉわあっぶなぁっ!?」

 

私がセシリアちゃんにトドメをさそうとしたらそんなアナウンスが聞こえたのですぐ様攻撃を中断した。

危ない危ない、危うくオーバーキルする所だったよ。

私は落ちゆくセシリアちゃんを抱き抱えるとピットへと戻っていった。

 

「……結構やり過ぎたな。」

 

 

アナザー電王side

 

「やり過ぎだろ…………。」

 

アリーナの上で俺は金の戦闘を見ていた。

相変わらず何をやったのかはわからんが、始まって数秒でセシリアを叩きのめした。

もう一度言うがやり過ぎだろ。

 

「次は織斑一夏とだったか……またやり過ぎないといいけどな。」

「ほんとよねぇ。」

 

俺が独り言を呟いていると後ろから声が聞こえる。

後ろを振り向けばそこに居たのはこの学園の生徒会長であり、対暗部組織の当主『更識楯無』がそこにいた。

持っている扇子には『私、参上!』と書かれていた。

 

「俺のオリジナルかよ。」ボソッ

「オリジナル?」

「地獄耳かよ。……そ、オリジナル。あぁ、後、俺達は敵対とかしないから安心しろ。」

 

俺はそう言いながら金の次の試合を見る。

すると金は逆さま&バックで入ってきた。手を振っている所を見るに救護班にセシリア・オルコットの事をお願いしてるんだろう。

 

「俺達“は”って言うけどそうじゃない奴がいるの?」

 

俺が下方を見ていると更識楯無からそんな質問が来る。

更識楯無の言うそうじゃない奴は金だ。

金の事をなんて言えば良いのだろうか?

………………、まぁ強いて言うなら……。

 

「金は何を考えているのかわからんからな。突然現れて「ここに連れてって欲しい」って言ったきり目的を話してくれないからな。」

「……金って『龍蟹金』ちゃん?あの変わった苗字の。」

「そ。で、今試合待機中。」

 

そう言って俺はアリーナを指さす。

それにつられて更識楯無は下を見る。

今金は逆さまになりながらクルクルと回っていた。

………………何やってんだ(呆)。

 

「…………何をやってるの?」

「多分、技術の無駄遣い。」

「あ……そう……。」

 

更識楯無が反応に困るような表情で金を見ていた。

まぁ……そんな反応するだろうな……。

 

「それで?金ちゃんは何が目的なのかわかるの?」

「さぁ?わかってるのは『ISに心酔するヤツらをよく思っていない』って事だ。」

「そう…………。貴方達の目的は?」

 

そんな質問をしてくるので更識楯無を見ると多少睨みをきかせこちらを見ている。

因みに扇子には『疑心暗鬼』と書かれている。……ホントどうなってんだよその扇子。

 

「『ISを使用するテロリストの制圧』と『兵器としてのISを破壊する』事だ。」

「…………凄いことやろうとするわね。」

「知ってる。」

 

更識楯無は少し驚いたような顔をして俺を見る。

扇子には『びっくり仰天!』と書かれている。

…………そこまで驚いてねぇだろ。

 

「……ん。どうやら始まるみたいだぞ。」

「どれどれ?」

 

更識楯無は俺の近くに寄ってきて観戦しようとしてるので首根っこを掴んだ。

 

「観客席で見てこい。」

「いやん♡」

 

ウゼェ…………。

 

 

金side

 

クルクルと回りながら待っていると一夏君がやってきた。

その顔は怒りがこめれていた。

……何?まさかやり過ぎだろって言うつもりじゃn「やり過ぎだろ!」……ウソーン。

いや、単純すぎやない?自分?(関西風)

 

「何さ。私はルールに乗っ取ってやったんだよ?それに言ったじゃん「……結構やり過ぎたな。」って。」

「だからって!「だからって、何?」……え?」

「まさか私に勝とうっての?剣道しかやってない君が?」

「うっ…………。」

 

_____________________

アリーナ上では

 

「剣道だけってどうなの?」

「……詰んだな。」

_____________________

 

「それに。姉の貰い物、尚且つ素人にはピーキーな物で私に勝とうなんて…………片腹痛いね。」

「なっ……!」

「だってそうでしょ?使用するだけでシールドエネルギーが無くなっていくとか素人基初心者には宝の持ち腐れじゃん。」

「…………ッ!」

 

私がそう言ってのけると一夏君の雪片弐型を握る手が強くなる。

オマケに顔は更に怒りに染る。

…………やれやれだね。こんなにも口車(?)に乗せられるなんて、本当に馬鹿だね。

気が付けばいつの間にかカウントが始まっており、試合開始の合図が鳴る。

 

「ウオォォォォォォォォォォォオオオオ!!」

「あらヨット。」

《ドガアァァァアン!》

「グアっ!?」

 

一夏君が一直線に向かって来たので私はサラリと躱す。

そしてそこにミサイルランチャーを発射させて一夏君に当てる。

 

「くっ……!ウオォォォォォォォォォォォオオオオ!!」

「メーガトーン!」

《ドゴォン!》

「ぶごっ!?」

《ズドオォォオン》

 

一夏君は体勢を立て直すとまたしても一直線に向かって来たのでハンマーで叩き落とした。

ってか何その声www豚?www

というか顔面から行ったしwww

 

「ウオォォォォォォォォォォォオオオオ!!」

《ギイィイン!》

「……いい加減その猪突猛進飽きない?」

 

私は鉈を取り出して一夏君の攻撃を防ぐ。

防ぎながら一夏君に問いかけるけど……こりゃあ駄目だ、全く聞いてない。

 

「俺は!!《ギィン!》この力で!!《ギィン!》守るんだ!!《ギィン!》」

「………………………………………………………………………。」

 

…………………………………………。

 

「関わってきた!!《ギィン!》人達を!!《ギィン!》守るんだ!!《ギィン!》千冬姉から!!《ギィン!》貰った!!《ギィン!》この!!《ギィン!》力で!!《ギィン!》」

 

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………守ル…………ネェ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

I can not do it…………A hypocrite like you。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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《ドゴオオォォォォォォォォオオン!!》

 

「ガアッ………………ァ……ッ。」

 

『勝者 龍蟹金』

 

…。

 

「…。」

 

……。

 

「……。」

 

……………………………………ア。

 

「データ取ルノ忘レテタ。……明日デイイカ。後、セシリアチャンニ謝ットカナイト、『ヤリ過ギテゴメンネッテ』ッテ。………………頭冷シテコヨット。」

 

 

アナザー電王side

 

「…………何?今の……。何が……起こったの?」

 

横で更識楯無が驚愕と混乱の表情を行き来している。

当たり前だ。一体何がどうなって織斑一夏に『ロードローラー(・・・・・・・)』がのしかかった状態になるのか、全くもって訳が分からない。

金はと言うと目からハイライトを失った状態で戻っていく。何かブツブツ言ってるがここからじゃ全く聞こえない。

 

「金ちゃんってああいう事する子?」

「まだ付き合いが短いからわからんが、少なくともああいう事をする感じではなかったな。……今のところは。」

「という事は一夏君が何か地雷を踏んだと見ていいのかしら?」

「だろうな。」

 

俺はそう言うと立ち上がり帰ろうとする。

 

「待ってちょうだい。一つ確かめたい事があるの。」

 

更識楯無から声がかかったのでそこで立ち止まる。

更識楯無を見れば真剣な顔でこちらを見ていた。

 

「貴方達が潰したテロリストの中には亡国機業も含まれてるの?」

「…………まだ支部の方だけだ。本部はまだ見つかってない。」

「…………そう。」

 

更識楯無の問に俺は思い出しながら答える。

俺の返事に更識楯無は少し苦虫を噛み潰したような顔(?)をしていた。

…………はぁ、全く。

 

「亡国機業の事もいいが早く妹の更識簪と仲直りしとけよ?」

「……えぇそうね……ってはい!?

「それじゃあな。」

「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!?なんで私と簪ちゃんの状況のこと知って……。」

 

更識楯無が何か言ってるが俺は無視してやってきたアナザーデンライナーに乗り込む。

 

「待ちなさいって言ってるでしょーーー!!」

 

知らんな。




次の話で金の能力を判明させます。
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