本来の世界に帰ってきた料理人   作:北方守護

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第12話 敵対

ワープロードを発動させた武昭と竜胆はどこかの港に到着していた。

 

「よいしょっと、着いたか、大丈夫か?竜胆」

 

「あぁ、大丈夫だけど、ここって……寒っ!!

 

「それは、そうだろうな……そんな服装だったら寒いだろ ほら」

武昭は震える竜胆に自分の上着を渡した。

 

(因みに武昭達が来た場所は北極圏のアイスランドです。)

 

「まぁ、俺が着てたから汗臭いかもしれないけど、無いよりはマシだろ」

 

「べ、別にそれ位気にしないぞ……勝手に着いてきた私が悪いんだし」

 

「そうか、それにしても……ここら辺から反応はあったんだけど……」

 

「あぁ……やっぱり武昭だったのか」

声の方を見ると防寒具を着たリョウとアリスが立っていた。

 

「おぉ、リョウとアリスかお前たちがここにいるって事は……」

 

「そうだ、俺たちも反応を確認したから来たんだ……」

 

「〔ムゥ〜)ちょっと武昭!そこの女は誰なの!?」

 

「〔ムス〕おい武昭、この馴れ馴れしい女は誰なんだよ?」

 

「あぁ、彼女は俺が前に助けた小林竜胆、彼女は薙切インターナショナルの薙切アリスだ」ギュッ

 

「そうなんだ……初めまして……小林竜胆って言います」ギュッ

 

「あら、ご丁寧に私は薙切アリスよ、よろしく」

 

「ちなみに俺は黒木場リョウって言って、アリスお嬢の付き人やってるっす」

3人は自己紹介をしたがが竜胆とアリスは握手をしていた。

 

「ハイハイ、顔見せはそれだけにして、とりあえずは今の状況を確認するから移動するぞ」パンパン

武昭が手を鳴らすと女性陣は手を離した。

 

(はぁ……多分だけど、お嬢とあの竜胆って女は武昭の事が……)

リョウは何かを思ってため息をついていた。

 

その後、皆は近くの宿の一室で話していた。

「それで、この辺りの人達から聞いた話だと、ここから数km先にある島に変な生き物が見つかったらしい」

 

「あぁ……詳しく聞いたらトドみたいな牙があって体が丸かったって証言が幾つも出てきたぜ……」

 

「武昭、トドみたいな牙があって丸い体の生き物って……」

 

「やっぱり()()()()()()()()()()()()?」

3人の意見を聞いた武昭は黙ってうなづいた。

 

「って言うか、なんで貴女が向こうの世界の事を知ってるのよ!」

 

「そんなの武昭に聞いたからに決まってんだろ?」

 

「何よ!私なんか一緒に捕獲にも行ってるんだから!!」

 

「いやお嬢……あれは黙ってついて行ったんじゃ……」

 

「へっ!私だってな!武昭の捕獲を見た事があるんだからな!!」

アリスと竜胆は言い合いをしていた。

 

「それで武昭……何か思い当たる生物はいるのか?」

 

「あぁ、多分だけど、コイツだろうな」

武昭がタブレットを操作して画面に、その生物の映像を映し出した。

 

【ガウチ 哺乳獣類 捕獲レベル13】と映像の下に表示されていた。

 

「これが今回の獲物って事なのね」

 

「あぁ、その島はガウチがいるには条件が合ってるらしいんだ」

 

「それで、どうやって島まで行くんだ?」

 

「そうね、街の人達が船を出す事は出来ないって言ってたし……」

 

「住民たちからしたら一つの財産すからね、そんな生物がいる所まで連れて行くのも……」

 

「うーん……仕方ないな、普通に船を買うか」

 

「え?船を買うって武昭は、それだけの金を持ってるのか?」

 

「大きさにもよるけど、結構な金額がするぞ」

 

「もし無かったら私が立て替えてあげるわよ?」

 

「いや、現金はないけど、これ位なら持ってるんだ」

武昭は幾つかのダイヤをテーブルに置いた。

(これは宗衛さんに渡した物とは別の物です)

 

「まぁ、なんで持ってるかって聞きたいけど……」

 

「「「武昭だから良いか」」」

武昭は3人に何を言われても普通にしていた。




武昭は氷点下15℃くらいまでなら防寒具なしでも平気です。
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