武昭達がグルメ世界に来てから1〜2日経っていた。
「それにしても……こっちの世界には珍しい生き物が居るんだな……」
「リョウ君の言う通りね。貝殻が透けて海中が見えるなんて」
「まぁ、俺も
武昭はアリスとリョウが自分の方を見ていた事に気づいた。
「ねぇ武昭は元々私達の世界にいたのよね?なんでこっちの世界に来たの?」
「あぁ、確か俺は元々は向こうの世界に居たよ……けどな2人も遭遇した事があるけど空間の歪みに巻き込まれたんだ」
「それで、グルメ世界に来たって事か。けど直ぐにこっちに帰って来たら良かっただろ」
「いや、今と違ってその時はまだ空間の歪みがごく稀にしか発生しなかったんだ。
だけどIGOでの研究が進んでこうして自由に行き来出来る様になったんだ」
武昭は転送装置のブレスレットを見せた。
「そうだったのか……なぁ武昭は元の世界に居た時に家族とかは居なかったのか?」
「俺は小さい頃に両親を亡くしててな母親の知り合いの所に世話になってたんだけど……
こっちに来た時のショックでどんな人だったのか覚えてないんだよ」
「そんな事情があったのね……ごめんなさい変な事を聞いちゃって」
「別に良いぜ気にしなくても、いつかは話さないと考えてもいたからな、それよりもご飯にでもしようぜ!」
武昭が言うと3人は食事を開始した。
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暫く海中を進んでいると少し明るくなっていった。
「おっ、どうやら目的地近くに着いたみたいだな……」
「うわぁ……凄く水が澄んでるわね……」
「深海に居たから余計明るく感じるっすね……」
2人が話してるとレージが海面に上がり砂浜に降り立った。
「ここが目的地の【洞窟の砂浜】だ」
「凄いわね、海中から見ても綺麗だったけど、陸地に上がってもこんなに水が澄んでるわ……」
「そうっすね……ん?なぁ武昭、向こうに何か入口みたいのがあるけど、あっちからも来れるんじゃなかったのか?」
リョウが指差した方は洞窟の入口だった。
「ん?あぁ、確かに向こうからも来れるけど、この場所は地上からだと深さ800mはあるんだ」
「えっ!?深さ800mって……どれだけの深さなの?」
「それに洞窟の長さは全長数十kmとも言われてて迷路みたくなってるんだ」
「それで武昭は海の方から来たのか……なぁ、ここが800mの深さって事は海の方はもっと深いって事か?」
「あぁ、海の方から行くとするなら深さ1000mの深海から来る事になるぞ」
「そうだったの……ありがとうねレージ」
アリスに感謝されたレージは喜んでいた。
砂浜に降りた2人は武昭から来た理由を聞いていた。
「それで武昭、ここには何を捕獲しに来たの?」
「あぁ、ここには前に2人が食義の修行の時に食べた【フグ鯨】を捕獲しに来たんだ」
「フグ鯨ってあの時に食べた刺身の魚よね!?」
「それを捕獲しに来たのか……なぁ、それって俺でも捕獲出来るのか?」
「うーん、捕獲はまだリョウには難しいな……捕獲は俺がしてくるから2人にはフグ鯨を捌いてもらうぜ」
武昭は上半身だけ服を脱いだ。
「捕獲は無理だけど一緒に潜って見る位なら平気だぞ」
「そうか、なら俺も一緒に潜るよ。お嬢はどうしますか?」
「私は待ってるわ着替えとかも持ってきてないから」
「分かった、じゃあ行くぞリョウ」
武昭はリョウを連れて行った。