本来の世界に帰ってきた料理人   作:北方守護

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第3話 結束

食事を終えた武昭からグルメ世界の事を聞いた竜胆は最初は信じてなかったがガララワニと()()()を見て信じた。

 

「普通なら何を言ってんだ?って言うんだろうけど()()を見ちまったらなぁ……

それに私の体に巻いてある包帯みたいな()()も向こうの世界の物なんだろ?」

 

「えぇ、女性だから服の上から巻いてますけどソイツはドクターアロエって呼ばれてる奴です。

ちなみに本来なら1m当たり数10万円はするけど人の命には変えられませんから」

武昭が笑いながら言うが竜胆は青い顔をして固まっていた。

 

「え?じ、じゃあ……私に巻いてあるだけで……どれだけかかってるんだ?!」

 

「別に気にしなくて良いっすよ、俺だったら栽培出来ますんで」

 

「そ、そうか……なぁ武昭ってこれからどうするんだ?」

 

「どうするかなぁ?……コッチに戻ってきたはいいけど、もう死亡扱いだろうから戸籍も無いだろうし……」

 

「なぁ!だったら私と一緒に来ないか!?」

竜胆は猫の様な笑顔で武昭に聞いた。

 

「俺は構わないけど竜胆は良いのか?俺みたいな不審者なんかと一緒にいて」

 

「そんな事よりも武昭といたら旨い料理が食べれそうだからな!! お前も料理人なんだろ!!」

 

「そうか……フワァ……腹がいっぱいになったら眠くなっちまったな……

道具類を片付けないと……」

 

「だったら私がやるから武昭は先に寝てろよ」

 

「いや、俺がやったから最後までするよ……それが俺に料理を教えてくれた人の教えだから……」

 

「じゃあ手伝いくらいはさせてくれよ、あんなに旨い物をご馳走になったんだから」

竜胆がそう言ったので武昭は手伝わせながら道具類を片付けた。

 

道具類の片付けが終わって武昭達は眠りについていたが……

 

「すげぇな武昭は……他にも動物達がいるのに普通に寝てやがる……」

竜胆は武昭が所構わず寝てる事に感心していた。

 

「やっぱり、あのガララワニって奴をぶっ倒したからなんだろうな……

けど、そばにいても怖いどころか逆に安心出来るぜ……

竜胆は頬を染めながら武昭の横で眠りについた。

 

次の日の朝……

 

「ん〜……フワァ〜アレ?武昭は……」

 

「おっ、起きたのか竜胆、ほら朝食を作ったから食べるぞ」

竜胆よりも先に起きた武昭が料理を作っていた。

 

「あぁ、ありがとうな……これは……雑炊か?ヤシの実みたいのに入ってるけど……」

 

「そうだ、俺が持ってたスープの実にご飯を入れて作ったんだ」

 

「やっぱり武昭と一緒にいたら面白いな、じゃあ、いっただきまーす!」

 

「それで竜胆に聞きたいんだけど最初にガララワニを見た所はわかるか?」

 

「あ、あぁ……なんとなくは覚えているけど……そんな場所に行ってどうするんだ?」

 

「なんでコッチの世界にガララワニがいたのか調べようと思ってな……

理由があって、それが解決出来るなら解決した方が良いだろ……」

 

「そうか……じゃあ終わったら行こうぜ……(武昭がいるなら大丈夫だな……)」

料理を食べながら竜胆は安心していた。

 

朝食を終えて……

 

「そういや竜胆は体の傷はどうなんだ?」

 

「ん?あぁ、武昭がしてくれた、このドクターアロエで大丈夫だぜ」

 

「そうか、それで方向的にはどっちだ?」

 

「確か……うん、あの時は西日を背にしてたから向こう側だな」

 

「アッチか……よし竜胆、背中に乗れ」

 

「は?……イヤイヤ、別にそんな事しなくても私は行けるぜ」

 

「そうかもしれないけどそっちの方が早いからなホラ」

 

「わ、わかったよ……これで良いか?」

観念した竜胆は顔を赤くしながら武昭の背中におぶさった。

 

「そうだ、じゃあしっかり掴まってろよ」

 

「分かったよ……(武昭の体ってしまってるけど結構筋肉質だな…)」

竜胆は武昭におぶさりながら感触を確かめていた。

 

 

 




オリジナル食材

スープの実
捕獲レベル1以下 スープの木になる椰子状の木ノ実。
中に色々なスープが入っており燃えにくいのでそのまま火にかけても大丈夫。
(燃えにくいのであって燃えない訳ではない)

実の中のスープは割ってみるまで分からなく上手く割らないとスープが溢れる。
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