愛と平和のために戦う   作:myo-n

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藤「ここは一体…」
マ「先輩!ここはどうやら前回の話のあらすじを解説する場所のようで す!」
戦「またなんか増えたよ…。というか盾でかいな、どれくらい重いんだろう…今度分解してみてもいいか?」
マ「あ、あの…分解は困ります」
戦「ちょっとだけ!ちょっとだけでいいから!お願い!」
葛「戦兎…さすがに無理強いは良くない」
戦「うるっさい、そっちだって人に無理やりネビュラガス注入してたでしょうが」
葛「それとこれとは話が違うだろう」
戦「いやいやいや同じ話だろ」
葛「絶対違う」
戦「絶対同じ」
藤「えーと…どうしたらいいのかな。ん?これは、えっと『さてさてどうなる第3話』」
戦「ちょっ!俺の台詞!」


キーパーソン

さてさて、敵の数はひーふーみーよー…まぁ大体6人くらいか。

敵の能力は未知数だから慎重に戦わないといけないな。

どこかの筋肉バカの猪突猛進な戦い方は駄目だ。

後ろにゴルドルフさんがいるし、そこもちゃんと考えて戦おう。

 

〈戦兎、オプリチニキが来る!〉

 

オプリチニキ…あの黒い奴らのことか。

中々良いネーミングセンスじゃねえか。

 

〈ゴルドルフ氏が言っていたから覚えただけさ〉

 

なるほど、そういえば言っていたな。

 

「───!」

 

黒い奴ら改めオプリチニキが三体こっちに向かってくる。

 

一体目の攻撃を横にかわす。

攻撃速度が大分早い。

大体の見立てで、スマッシュの1.5倍程度の強さか?

 

二体目の攻撃をドリルクラッシャーで弾く。

そういえば奥の三体は来ないのか?

だとしたらありがたい、1対6が1対3になるだけで戦いやすさが違う。

 

三体目の攻撃は相手の攻撃の直前に蹴りを入れて吹っ飛ばす。

よし、攻撃は通るみたいだ。

 

〈残りの三体が来ないうちに早く倒そう〉

 

「分かってる」

 

「…?一人で何を言ってるんだ?」

 

側から見るとそう見えるのも仕方がないか。

って、早く逃げろよ!

 

〈戦兎、あのボトルで一気に叩くんだ!〉

 

「だーかーらー分かってるって!」

 

腰のホルダーから二本のボトルを取り出す。

一つは紫色の忍者ボトル、もう一つは黄色のコミックボトル。

 

ラビットとタンクボトルをしまい、新たにそのボトルをベルトにセットする。

 

《Ninja》

《Comic》

 

《Best Much!!》

 

《Are You Ready?》

 

「ビルドアップ」

 

《忍びのEntertainer!! NinNin Comic!!》

 

《Yeah!!》

 

「勝利の法則は決まった!」

 

「す、姿が変わった!?」

 

だから何で逃げないのよゴルドルフさん…

 

4コマ忍法刀をとりだす。

これは忍者の刀に漫画の吹き出しみたいなのがくっついている個性あふれる武器だ。

 

〈ユニーク過ぎて僕でもちょっと引くぐらいね。特にネーミングセンス〉

 

はあ!?何でだよ、超かっこいいだろうが!

特に忍法刀って所が!

 

〈でもその前の4コマがね…。いっそのこと忍コマ刀にでも改名してみたらどうかな?〉

 

うるっさい、このままでいいんだよ。

名は体を表すって言うだろ?

 

4コマ忍法刀のトリガーを押す。

すると一番下のコマが光り、効果が発動する。

 

《分身の術》

 

俺の体から2つの分身体が分裂する。

分身の術は文字通り分身体を生み出せる技。

この状態の時は他のフォームには変身できないが数の差を埋められる事のアドバンテージは大きい。

 

「なっ…!ふ、増えただとぅ!?」

 

相変わらず大げさな反応だなぁ…

そんなに驚かなくてもいいでしょ。

 

〈誰だって初めて見るものは驚くものさ。それにどうやらゴルドルフ氏は驚きの連続で逃げる事を忘れているようだ。仕方がない、一気に決めて離脱しよう〉

 

そうだな、ここで粘っててもゴルドルフさん逃げそうにないし。

それに増援を呼ばれたら厄介だ。

 

分身体と同時に攻撃を仕掛ける。

素早い動きでオプリチニキを翻弄しつつ全員が背後を取る。

 

「今だっ!」

 

分身体と同時に四コマ忍法刀のトリガーを3回引く。

 

《火遁の術》

 

四コマ忍法刀に炎が纏う。

そしてそのまま四コマ忍法刀を大きく横に振る。

 

《火炎斬り》

 

3人同時の攻撃をした後、オプリチニキがなかった。

まさか攻撃が避けられたのか?

 

〈いや…どうやら粒子となって消えたようだ。恐らくだが奴らは力の強い人物が生み出している配下じゃないかな?〉

 

エボルトが三羽ガラスの偽物を作った時のような感じか。

だけどあの時とは違う点がある。

それは数が多いという所だ。

 

この様子だと恐らくオプリチニキはこの建物の至る所にいるだろう。

 

〈戦兎、普通の人間にとってはただのスマッシュでも十分脅威となる。今の所、残りの三体は動かない。何故かは分からないが今のうちに撤退しよう〉

 

それもそうだな、よし早く戻ろう。

 

「ゴルドルフさん、手を!」

 

「あ、あぁ…」

 

ラビットタンクフォームに戻る。

それと同時に分身体も消えた。

そしてゴルドルフさんの手を握り、担いで走ろうとする。

 

だけど手を掴もうとした瞬間、俺に向かって拳が飛んできた。

 

「ぐっ!?」

 

避けられず直撃する。

ダメージはあまりない。

だけど勢いは弱まらずにそのままオプリチニキの所まで吹っ飛ばされた。

 

まずい、残りのオプリチニキからの攻撃が!…来ない。

少し観察するけど全く動く素振りを見せない。

一旦距離を取る。

何故オプリチニキは停止しているんだ?

 

ここまで近づいて動かないって事は他に何かしているのか、それとも単純に止まっているだけなのか。

恐らく後者の可能性は低いだろう。

となると…やっぱ何かしているのか?

 

考えていると、もう一度先ほどと同じ攻撃が飛んででくる。

中々の速度だが、不意打ちされない限り避けられるレベルのものだ。

 

飛んできた拳はそのまま突っ立ていたオプリチニキにクリーンヒットして、爆発した。

 

ってあれ、爆発するのかよ!?

当たった時に爆発しなくて良かった!

 

それにしても…ロケットパンチって結構カッコいいな。

俺も今度作って見ようかなぁ…

 

〈ふざけていないで目の前の敵に集中してくれ〉

 

はいはい、分かってますよー。

 

えーと、さっきロケットパンチを撃ってきたのは…あの女性か。

えらく美人だな…でもあの顔、見覚えがあるような無いような。

 

「ゴルドルフ新所長!助けに来ました!」

 

「お前は、藤丸立香…!一体何故ここに!?」

 

「助けを呼ぶ声が聞こえたから」

 

年齢は…18前後ってところか。

どうしてこんなところに未成年が…?

でもゴルドルフさんと普通に話をしている所を見ると、どうやら敵ではなさそうだ。

 

ふと、彼と目が合う。

んん…?何か顔に付いているのだろうか?

 

「マシュ!」

 

「はい!」

 

突然目の前に迫ってくる大きな盾。

これたしかシールドバッシュって技だよな?

平たくいうと盾を持って相手にタックルする技。

マシュと呼ばれた人物が持っている盾は大きい、俺の背丈ぐらいあるんじゃないかって程には。

いくら変身状態とはいえ、さすがにこのサイズの盾が当たればダメージを負ってしまう。

 

即座に後ろに大きく飛び退いた。

するとそのタイミングに合わせたようにロケットパンチが飛んでくる。

今は飛び退いて床から足が離れている、

しまった、避けられない…!

 

「ぐぁっ!!」

 

咄嗟に腕を交差してパンチの衝撃を減らす。

だがガードした瞬間、ロケットパンチが爆発してさらに吹き飛ばされて壁に叩きつけられる。

 

「いって…」

 

うわ、壁が凹んでる。

明らかにこれ倒しに来てるでしょ!

さっきのは威嚇だったというわけか?

 

「マスター、未確認生命体です!どうしますか?」

 

「安全地帯まで全力で撤退!追撃は当たらない程度に受け流して!ダヴィンチちゃんも援護お願い!」

 

「個人的には目の前の未知を放置しておきたくないだけど、状況が状況だ。了解したよ!」

 

「了解!撤退します!」

 

「あ、え?ちょっ!彼は違」

 

ロケットパンチしてきた奴がゴルドルフさんを抱え、大盾の少女が少年を抱えてその場から離れた。

 

「ちょっと待ってくれ!って速っ!」

 

体勢を整えて声をかけたが、その時には姿が見えなくなっていた。

人間がそんな猛スピードで移動できるのか?

 

〈分からない…けど僕たちは敵だと認識されたのは確かだ。どうする?〉

 

幸い、彼らの行き先は分かる。

変身を解いて、ボトルの力を使って行くのが正解だろう。

だけど、何か嫌な予感がする。

 

〈僕としてはそんな根拠のない理由で無闇に彼らを刺激するのは良くないと思うんだけどね〉

 

あぁ、確かにそうかもな。

だけど頼む、行かせてくれ。

 

〈はぁ…分かったよ。ただし、無茶はしないように〉

 

ありがとな、葛城。

 

さて、彼らに追いつくためには機動力がいる。

なら…この組み合わせだな

 

〈Taka〉

〈Rocket〉

 

〈Are You Ready?〉

 

「ビルドアップ」

 

背中に羽、腕はロケット。

これならロケットの推進力で加速ができ、突然出てくるかもしれない敵を避けることが出来る。

幸いな事にこの廊下は縦にも長いから飛ぶスペースは十分ある。

 

「よし、行くぞ」

 

探偵さんからもらった端末を取り出して安全地帯の行き先を確認する。

ここに来る時より速度は倍出る。

 

「どうか杞憂であってくれよ…!」

 




遅れてしまいすみません。
リアルがなにかとゴタゴタしてましてこの短さに…
頑張って続きを書いていくんで応援よろしくお願いします。

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