フィンさんが大きく笑った後リヴェリアさんやガレスさんとも話をしてを楽しんでいると二人のアマゾネスの女性が近づいてくる。
「フィンそろそろ新しい子を私たちにも貸してよ〜!」
「すいません団長、アイズがすごくこの子を気にしていて、この子を連れて行ってもかまいませんか?」
二人の来た方向に目を向けると、ダンジョンで死ぬ間際目の前に現れた精霊が少し離れた席に座っていた。
いや精霊ではなくアイズさんだ。記憶にあるのは後ろ姿ではあるが、あの金色の髪を見間違うはずはない。
てゆうかめっちゃこっち見てる、超見てる。
「アイズが全然ご飯とか食べてなくて。多分謝りたいんだと思うんだ」
「そうか、ベルすまないが行ってやってくれないか」
リヴェリアさんが少し申し訳なさそうに僕に言う。
「そうだねベル僕たちだけでなく他の団員とも顔を合わせておくと良い」
フィンさんにも言われ僕はアマゾネスの二人とアイズさんが、座る席に移動する。
「ありがとね兎くん、あたしはティオナだよ!」
「ごめんなさいね、私はティオネ。一応この子姉よ」
一応とはなんだーとティオナさんが言いながら空いている席に座るとティオネさんも座る。このテーブルには僕とティオナさんとティオナさん、そしてアイズさんが座っている。
「ベル・クラネルです。よろしくお願いします」
簡単な挨拶を済ませたが肝心なアイズさんはずっと黙ったままで何も言わない、けど視線はずっと僕の方に向けている。
そんな様子に見かねたのかティオネさんがアイズさんに言う。
「ほらアイズ、言いたいことがあるなら言っちゃいなさいよ」
アイズさんの背中を押すとゆっくりとアイズさんが話し出した。
「アイズ、……です」
僕は黙ってアイズさんの次の言葉をまつ
「その…ミノタウロスを逃したのは私で、君にすごく怖い思いをさせてしまって…、ほんとにごめんなさい」
アイズさんはそう言って謝るが、決して僕はアイズさんに謝ってほしいわけではない。確かにミノタウロスに追いかけられたのは怖かった。でもそれは決してアイズさんのせいでなく、ダンジョンでモンスターに襲われるのは当たり前の事なのだ。
それに僕がもう少し上手く逃げれたら、もう少し強かったら死にかけることもなかった。僕は先ほどフィンさんやロキ様に言ったように感謝しているとアイズさんに伝える。
「ありがとう、ベル」
気持ちが晴れたのかアイズさんの表情も少しだけ笑みがごぼれる。
アイズさんはテーブルにあったジャガ丸くんを二つ手に取って一つを僕に渡した。
「一緒に食べよ」
そう言うとアイズさんはジャガ丸くんを一口食べると。
「もし何かあったら言ってね、私にできることなら力になりたいから。約束だよ」
そんな約束をした。
無事アイズさんの調子が戻ったのかティオナさんとティオネさんも安堵する。
その後ティオナさんと英雄譚の話をしたり、ティオネさんからフィンさんへの愛を半強制的に聞かされたり、リューさんが声をかけてくれたり、いろいろな人が僕にお酒を注ぎにきたりしてほんとに楽しい時間だった。
気づいたら僕はお酒に潰れたのか、目を覚ますとに黄昏の館の自分のベッドだった、けど僕はあの日を絶対に忘れないだろう。
あなたと初めて話した日を