食事を終えた私たちは今日の目的であるベルの防具を購入する為にバベルの商業施設で様々な防具を見ていた。
最初は数百万ヴァリスがするような展示を見してベルは私の予想以上に驚いていた。
しかし駆け出し冒険者のベルにそのような防具をさせるわけにはいかないので奥にあるテナントに向かう。
ベルにここにはまだ未熟な鍛治師の作品が、駆け出し冒険者にも手に取ってもらえるように販売している場所と簡単に説明する。
中には掘り出し物があるとかないとか。
説明聞いたあとベルは値段を見てホッとしたのか目を輝かせて沢山の防具を見て回っている。
「どうですかベル良さそうな物はありましたか?」
「………」
どうやら私の声は届いてないらしくベルはひとつひとつの防具を手に取り見ている。
「…もう!……っふふ、しょうがないですね」
夢中になっているベルを見て思わず笑みが溢れる。
話を聞くと一応アイズさんとリヴェリアさんに防具を選ぶ基準を聞いて来てはいるそうなので、よほど変な防具を選ばない限りは買ってあげようと思い、私は他にベルに使えそうな装備がないか探しに行こうと別のお店に向かう。
「ベル〜私は別のお店にいますから決まったら声をかけに来てくださいね」
聞こえてはないだろうが一応声をかけてから店を出る。
「さて、どこに入りましょうか」
実を言うとここに来るのは私も初めてなのだ。
私の防具は魔導師向けの店で購入するので来る機会が一切なく今日初めて足を踏み入れた。
ベル程ではないが私もこのような店に来るのは初めてなので少しワクワクしている。
「さてベルの為にいいものを探しますか!」
小さく拳を握り歩き出す。
><><><><
「さて、戻りますか」
あれから一時間ほど色々なお店を見て回りいくつかベルに良さそうな防具を見つけたのでベルを連れて来ようとベルを探す。
「ベル〜どこにいますか〜」
「ここですか?」
「ベ〜〜〜ル〜〜〜」
先程のベルの様子からすると私の声は届かないだろうがそれでもベルの名前を呼びながらまた店を回る。
「……もしかして」
ベルの様子を思い出してまさかとは思い最初に入った店に戻る。
「……はぁ、まだここにいたんですかベル」
案の定ベルはまだ最初の店に居て一つの防具をじっくり見ていた。
「レフィ僕これに決めました」
私に気づいてベルは防具を持って言う。
「軽量装備ですね……、ベルの戦闘スタイルにはドンピシャですね」
見る目があるわけではないが多分他の防具に比べると質は良さそうに見える。
「ちゃんと考えて選んだんですよね?なら購入しましょうか」
満面の笑みになるベルを見て私も嬉しくなる。
このプレゼントが貴方の助けになるように
><><><><
「こんにちは〜」
防具を買った後最後にもう一つベルに付き合ってもらいあるお店に入る。
「いらっしゃい、おや【千の妖精】じゃないか」
出迎えてくれるのは犬人のナァーザさんだ。
「そっちの名前で呼ばないでくださいよ」
「ごめんごめん、貴方の二つ名が私は好きなんだよレフィーヤさん今日は何用で?」
「こないだのポーションを3つ頂けますか?」
ナァーザさんは頷いてから奥に商品を取りに行く。
ここは医療系のお店でよくロキ・ファミリアでの遠征前にお世話になっている。
「ベルもこれからポーション等はここで買うといいですよ」
「ベル?君があのベルかい?」
戻って来たナァーザさんがベルに尋ねる。
「いやアミッドから少し君の話を聞いていてね、…っふふ確かに兎のような容姿だ」