英雄達   作:人類最強の請負人

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25話並行詠唱

 

 

アイズさんとの訓練がなくなった僕は早朝日が出始める時間にファミリアから既に出て道を歩いている。

 

アイズさんとの訓練がない日僕は他の人と訓練をしている。

 

事情を話した所、それならばと再びアイズさんとの訓練が始まるまではここに来ていいと言われたので朝早くに向かっている。

 

目的地が見えて来た。

 

「おはようございます!」

 

木の剣で素振りをする美しいエルフの剣士がいた。

 

「おはようございます、ベル」

 

豊饒の女主人

 

リュー・リオン

 

初めて会った時の事は一生の不覚であったが、リューさんは僕に物凄く良くしてくれる。

 

リューさんは元々冒険者だったそうでLvは4、今はやるべき事があるからと豊饒の女主人で働いていると。

 

「さて、まずは前回の手合わせからどれだけ強くなったか見ましょうか」

 

剣を僕に構える。

 

僕も短剣を抜き構える。

 

「死ぬ気でかかって来なさい」

 

早朝、豊饒の女主人の裏で訓練が始まる。

 

 

 

><><><><

 

 

 

 

「白髪頭皿追加にゃ!」

 

「はい!」

 

「ベル裏から食材取って来て!」

 

「はい!」

 

「少年〜!お尻をさわらせるにゃ!」

 

「はい!」

 

「やめなさいクロエ早く次の料理を運ばないとミア母さんの雷が落ちますよ」

 

僕が今何をしているかというと豊饒の女主人の厨房で雑用をしている。

 

なぜ僕が豊饒の女主人で働いているかというと「そんだけ元気があるなら手伝いな!」とミアさんから言われ、リューさんと訓練をした後はこの店で働くのがルーティンになってる。

 

「だいぶ表が落ち着いて来ましたので皿洗いを手伝いましょう」

 

「ありがとうございますリューさん」

 

「いえお礼を言うのはこちらの方だ」

 

「あ〜またリューが白髪頭とイチャイチャしてるにゃ〜!!」

 

「リューばかりずるいにゃ!少年のお尻をミャーにも触らせるのにゃー」

 

ここにくるようになってアーニャさんやクロエさんやルノアさんとも仲良くなり、街で会った時は声をかけてくれる。

 

「ほらバカ猫共、ランチタイムももうすぐ終わるんだから早く戻れ」

 

ルノアさんが来てくれて二人?二匹?が表に戻っていく。

 

「私たちも早く片付けましょう」

 

 

 

><><><><

 

 

 

 

ランチタイムが終わりミアさんを含め豊饒の女主人の皆と一緒僕も席に座っている。

 

「よしじゃあ食べるよ」

 

ミアさんがそう言うと皆が「いただきます」と言って従業員の皆と一緒に目の前の賄いを食べ始める。

 

ミアさんが「私がタダ働きをさせると思ったのかい⁉︎」といって雑用の後は賄いを毎回食べさせてもらっている。

 

この豊饒の女主人で男性の従業員がおらず最初はリューさんの横で少し緊張しながら食べていたのだが、アーニャさん達がよく話しかけてくれてリューさん以外の方とも話せるようになった。

 

会話をしながらミアさんの賄いを食べ進める、ミアさんの料理は本当に美味しく沢山食べてしまう。

 

それになぜか従業員の何人かがニコニコしながら少し分けてくれる。リューさんになぜなのかと聞いてみたが「うさぎに人参を食べさせる感覚と一緒なのでしょう」との事。

 

理由はどうあれ訓練の後はお腹が空くので凄く助かっています。

 

そして皆が食事を終えてから恒例のジャンケン勝負する、負けたらテーブルの片付けと皿洗いをしなくてはならない。

 

ちなみに今回負けたのはアーニャさんでした。

 

 

 

 

><><><><

 

 

 

食事も終えこれから豊饒の女主人では夜の部の準備があるので帰ろうとしたところでリューさんが僕に本を渡した。

 

「彼女からのお礼です」

 

そう言ってリューさんは街に食材の買い出しに向かった。

 

……[ゴブリンにも分かる現代魔法]?

 

リヴェリアさんの講義を受けるようになってから魔法を発現しやすくなると聞き、暇な時は本をよく読むようになっていた今まさに僕が求めていたような本のタイトルだった。

 

今日の予定はもうないから帰ってから読もう。

 

 

 

><><><><

 

 

 

その後ファミリアに帰った後、本を読み一眠りした後にダンジョンから帰ってきたレフィと一緒に食事を取った。

 

「ダンジョンではどんな事をしたんですか?」

 

「主にアイズさんとティオナさんのお金稼ぎですね、私はリヴェリア様に並行詠唱を習っていました」

 

「並行詠唱?」

 

「そうです。魔法を打つときに詠唱を唱えるのは知っていますよね?本来は詠唱中は集中しなければ失敗して魔力暴発を起こしてしまいます」

 

「魔力暴発?」

 

「簡単に言うと魔力が体内で爆発します」

 

「……ひぃっ!」

 

僕は絶句する

 

「なので私たち魔導師は後衛で前衛の方に守ってもらう必要があります」

 

「なるほど」

 

「しかしいつでも絶対に前衛の方が私達を守ってくれるとはかぎりません」

 

「うん」

 

「その為の並行詠唱です。並行詠唱とは移動をしながらや敵の攻撃を避けながら集中を切らさずに詠唱を唱え続ける技術です」

 

「難しい技術なんですよね……?」

 

「はい、物凄く難しいです。例えるなら水の入ったコップを頭に乗せたまま水を溢さずにアイズさんの攻撃を避け続けるような感じですね」

 

「無理です」

 

「難しいのはわかったでしょう」

 

レフィが笑いながら言う

 

レフィも次の遠征の為に頑張ってる。

 

「そういえばアイズさんは?」

 

聞けばアイズさんはまだダンジョンに潜っているそうだ。

 

みんな強くなる為に頑張ってる……

 

いやアイズさんはお金稼ぎなのか?

 

食事を終えてからレフィと二人でステータスを行う為にロキ様の元へ向かう。

 

先にレフィのステータス更新をするので終わるまで僕は部屋の外で待つ。

 

「ベル〜入っていいですよ」

 

呼ばれて中に入り、いつものように服を脱ぎベットに横になる。

 

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