早朝、いつものなら訓練をしている時間に、私はシャワーを浴びていた。
つい先程、ダンジョンから帰ってきたからだ。
他のみんなより長くダンジョンに潜り、階層主と闘って、私は確かな手応えを感じた。
前より強くなっている。
付き合ってくれたリヴェリアにはお礼をまた言わないと。
お湯を止めて脱衣所に向かう。
眠気はある、けど空かせたお腹を満たしてから眠ろうと思い食堂へ向かう。
食堂に入ると眠そうな二人を見つけた。
一日合わなかっただけなのに、久しぶりに会ったような気分になる。
ちょっと嬉しくなった。
「おはよう、ベル、レフィーヤ」
「アイズさん、帰ってたんですね、おはようございます。お帰りなさい」
「私も一緒に良い?」
「もちろんです!」
二人と同じテーブルに座り私も食事を始める。私は二人とは違い朝食ではなく、遅めの夜食みたいなものだが。
ジャガ丸くんを食べながら、ベルの話を聞く。
どうやら、私との訓練がない間は豊饒の女主人で訓練してもらうようだ。
遠征が終わるまでの間だが、ベルはちゃんと自分で、強くなる為に頑張ってる。
私も負けてられない。
「それと、アイズさんに、遠征が終わってから見せたいものがあります!」
「見せたいもの?」
「はい!」
満面の笑みで返事をするベル。レフィーヤの反応を見ると、レフィーヤは既に知っている様子だ。
「楽しみにしているね」
その後食事を終えてから、私は自分の部屋に戻り、ベッドに横たわる。
心地の良い疲労感が眠気を誘う。
はたしてベルの見せたいものとは何だろう?
きっとまた私を驚かせてくれるだろう。
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目を覚まし外を見ると日が沈んで行くのが見える。時刻は逢魔時。
体が軽い、疲れも取れた。
……お腹すいた。
部屋を出て私は食堂ではなく、先にロキの部屋に向かった。
「あっ!アイズだ。帰ってたんだね」
廊下を歩いているとティオネとティオナに会った。
「お帰りアイズ。今からティオナと食堂にいくんだけど一緒にどう?」
「うん。けど先にロキの所に行ってくる」
「まだステータス更新してないんだ。わかったじゃあ先に行って席とっておくね」
早く来てねと言いながら二人は食堂へ向かい、私はまたロキの部屋へと向かった。
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部屋の前に着きノックをする。中からロキが入ってええでーと声が聞こえ、扉を開ける。
「お〜アイズたん、まっとったで。リヴェリアから帰ってるって聞いてたけど、全然来んかったから寂しかったで」
「眠かったから寝てて…」
「まぁまぁ、来てくれたからええんやけど。要件
はステータス更新やろ」
ロキが手の指を、わしゃわしゃしながら近づいてくる。
「変な事したら本気で殴るから」
「こわ!レフィーヤといいアイズたんといい、ちょっとぐらい触らしてもええやんかー」
ロキの言葉を聞き流しながら上着を脱ぐ。
「じゃあ始めるで」
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「アイズー!こっち、こっち」
ティオナが私に気づいて、こちらに手を振る。夕食を持って向かい席に座る。
ティオネとティオナの料理はまだ手がついていないようだった。
「お待たせ、まだ食べてなかったの?」
「せっかくだから、一緒に食べようと思って」
「そうそう、一緒に食べた方が美味しいもんね」
「ありがとう」
そして私たちは食事をとり始める。
「結局アイズは、ダンジョンに残って何をしていたの?」
「階層主と戦ってた」
「はぁ〜、階層主ってウダイオス?リヴェリアと二人で戦ったの⁉︎」
「リヴェリアには手を出さないように言ったから、一人で」
「一人で⁉︎倒せたの?」
「うん」
「一人で倒すなんて、アイズ凄いね」
「ちょっと無茶しすぎなんじゃないの?」
「うん。けど強くなりたいから。レフィーヤとベルを見てると強くならなきゃって思ったから」
「そうね。最近はレフィーヤが凄く成長しているのがわかる」
「怪物祭の時はレフィーヤがいなかったらちょっとやばかったもんね」
「うん。ベルも一緒に訓練をしてて、あの事が無くても成長が凄く早い」
「ダンジョンで見たけど、あれなら二年くらいでランクアップするんじゃないかしら?」
「兎くんそんなに成長早いの?今度私も一緒に訓練しようかな」
多分、いやきっとベルは二年と言わず、もっと早くランクアップする気がする。
「私たちは次いつランクアップできるのやら」
あっ、そういえば。
「さっきステータス更新したら、Lv.6になったよ」