〜豊穣の女主人〜
「「かんぱーい!!!」」
店の半分を埋め尽くす、とあるファミリアの冒険者達が酒を片手に今回の遠征の英気を養う為騒ぎ出す
「みんな〜お疲れやー!色んなハプニングはあったみたいやけど全員生きて帰って来れたんやからうちはそれが一番や!騒いで飲みまくれ!」
団体の中に神も混じりファミリア総出での宴会である
「それにしても遠征に帰ってすぐに打ち上げだなんて急すぎるんじゃないかな、何か理由でもあるのかい?」
パルゥムの冒険者が神に問いかける
「ぷはー!せやで、今回の打ち上げは遠征お疲れ様会と、もう1個サプライズがあるんや」
神が既にからになったジョッキをテーブルに置きパルゥムの冒険者へ答える
「まったく、だからといって帰ってきたその日にわざわざしなければならないのか?今回の遠征の報告や後処理が終わってからでも」
「ガハハハ!!良いではないか、面倒なことは忘れて今は楽しむ場じゃぞ。そんなしけた面のままじゃ酒もまずくなるわい!」
「お前は騒いで酒が飲みたいだけだろう」
エルフの冒険者は呆れて、ドワーフの冒険者は神に負けじと酒を飲む。
周りの冒険者も遠征の疲れを吹き飛ばすように、騒ぎ皆それぞれに楽しんでいる。
「ま〜そのサプライズはみんなにもなんやけど、どっちかっちゅーとその子へのサプライズなんや」
「その子?」
パルゥムが聞き返すと同時に入り口から白い兎のような少年が入ってくる。
「おっやっと来たか。おーい!こっちやで!」
少年が気づくよう手を振り大きな声で神が少年を呼ぶ、周りの冒険者達も入り口に目を向けるが、そこにいた少年は皆見覚えがあった。パルゥムやエルフ、ドワーフの冒険者や先ほどまで騒いでいた冒険者たちが皆が驚きの表情で少年を見る。その少年は先ほど自分達の失態で逃したモンスターの唯一の被害者であり、また早急に解決しなければならない問題そのものだったからである。
ただ神は周りの冒険者達が驚いている事に気づかず自分の隣にまで少年を手招きして、少年が自分の隣来てから全体に呼びかける。
「ほなみんな注目や〜!!」
既にファミリアの全員が少年に注目をしているなか、白い兎のような少年も事態が飲み込めてないのだろうか、おろおろと緊張しているのが目に見えてわかる。
そんな少年の様子を楽しんでいる神は構わず次の言葉を続ける
「うちらの新しい家族やでみんな仲良くしたってーな!とゆうことで自己紹介や」
「ベル・クラネルです!よろしくお願いします!」
ベルは大きな声名前を言う