どうも燕尾です。
三十二話目、です。
劉曹がラ・フォリアとの通話を終えた同じタイミングでそれぞれの通話が終わった。すると、浅葱と基樹は深刻な顔をしてエレベーターへと走り出す。
「悪い、俺、少し用ができたから帰らせてもらうわ」
「わたしもちょっと臨時のバイトが入ったから帰るわ」
「お、おう……」
あまりの突然のことで紗矢華との通話を終えた古城も拍子抜けの様子で彼らを見送る。古城は視線で劉曹に問いかけたが、彼も首を横に振るだけだった。
彼らがエレベーターで下りたのと同時にエレベーターである人物が上がってきた。
藍色の髪に淡い水色の瞳。人形めいた無機質な美貌。あからさまに場違いなメイド服を着た
「捜索対象を目視にて確認」
「どうした、アスタルテ」
「現状報告。本日午前九時の提示連絡を持って教官との連絡が途絶しました」
「……連絡が途絶?」
「南宮先生が失踪したということですか?」
劉曹の隣で聞いていた古城と雪菜が、半信半疑の表情で聞き返す。アスタルテは肯定、と淡々と首肯した。
「発信機、および呪符の反応も
そうか、と劉曹は一片の戸惑いも見せず返し、アスタルテの次の言葉を待つ。
「このようのような場合の対応手順を、事前に教官から伝えられています」
「那月ちゃんはなんて言ってたんだ?」
「
ほとんど丸投げじゃねーか、と劉曹は呆れたようにため息をついた。
「ちょっと待ってくれ、那月ちゃんは自分がいなくなるって前から知ってたのか?」
「不明。データ不足より回答不能」
古城がアスタルテに問いかけるも、彼女は目を伏せ答えるだけだった。
アスタルテもまた、那月の失踪に不安を感じているのだろう。口数こそ少ないが、表情がわかりやすくなっているアスタルテに古城はすまん、とひとこと謝る。
「なんか……嫌な感じだな」
「同感です。楠先輩はどう思いますか? 今回のこと」
古城と雪菜がそろって劉曹を見る。だが、劉曹はなにやら考え事をしていたようで反応がなかった。
「楠先輩……?」
「あ、ああ……どうした?」
なにも聞いていなかった劉曹に雪菜は不思議に思いつつももう一度問いかける。
「ですから、南宮先生の失踪や紗矢華さんやラ・フォリアに起こった異変についてどう思います?」
「そのことか……」
そのこと? と雪菜が聞き返す前に劉曹は言葉を重ねる。
「那月ちゃんなら特に問題はないだろう。あんなナリでも攻魔官なんだ。仕事で誰にもわからせないようにしていたとしてもおかしくはないしな。異変については今のところ、
「まあ、そうだよなぁ……」
古城は劉曹に同意するが、雪菜はどこか釈然としないような表情だった。
「アスタルテは那月ちゃんが言った通り、夏音の護衛を最優先に頼む。姫柊、悪いが那月ちゃんが戻ってくるまで二人を泊めてやってくれないか?」
「
「え、あ、はい、大丈夫ですよ」
「とりあえず、俺は今から那月ちゃんの足取りを調べてみる。愛華、いくぞ」
「わかりました。では皆さん、また」
劉曹と愛華は足をそろえて、立ち去っていった。古城と雪菜はそのうしろ姿を怪訝そうに見つめるだけだった。
「いいんですか?」
劉曹の後ろを歩いていた愛華が唐突に問いかけてくる。劉曹はなにがだ、と振り返ることなく訊き返すと、彼女はどこか心配した口調で、
「南宮攻魔官と……優麻さんのことを古城さんや雪菜さんに言わなくて」
「那月ちゃんに他言無用って言われたんだ、喋るわけにはいかない。それに
「ですが……」
「俺なら大丈夫だ。心配要らない」
珍しく食い下がってくる愛華を遮って、劉曹は言い聞かせるように優しく言葉を放った。
愛華はわかりました、と頷くが、その顔はまだ納得がいかないようだった。だが、これ以上劉曹に言えることはなにもなく再び歩き出した。
島内を軽く一周して、古城たちが自宅に戻ってきたのは日没前のことだった。
前夜祭のイベントはパスして明日の波朧院フェスタ本番に備えて早めに休むことにしたのだ。
「もしもし、どうだ、そっちは」
『問題ありません。叶瀬さんはいま、アスタルテさんとお風呂に入っています』
夕食を食べ終え、凪沙と優麻が仲良くお喋りをしながら皿を洗っているなか、古城は雪菜と連絡を取っていた。
「悪いな、護衛を押し付けるような形になって」
いくら、劉曹に指示されたとはいえ、雪菜一人に負担をかけていることに申し訳なく思った古城はひとこと謝る。
『かまいません。もし、なにか起きたとして、凪沙さんや優麻さんを巻き込むほうが危険ですから。それに先輩は優麻さんとつもる話もあるでしょうし』
雪菜の気遣いを古城は嬉しく思った。ここで彼が言うのは謝罪の言葉や労いの言葉ではない。
「いつもありがとな、姫柊」
『い、いえ、別にどうってことも』
感謝の言葉を述べた古城に照れた様子を隠すように返す雪菜。しかし、次の瞬間には真面目な声で、
『それより先輩、今日の楠先輩どう思いますか』
「劉曹?」
唐突に話が変わり、出てくるとは思わなかった名前が出て、古城は素で返してしまう。
『はい、今日の楠先輩はどこかおかしいと思いませんでしたか?』
そう雪菜に言われて古城はしばし考える。今まであまり気にはしなかったが、言われてみれば確かに今日の劉曹は様子がおかしいように思えた。
那月の失踪に一片の不安や疑問を持たず、紗矢華が絃神島で起こったという異変にも動じず淡々と指示を出す劉曹。もともと荒事に慣れているとはいえ、今回は妙に落ち着きすぎていたと、思い出しながら口にする古城に、雪菜も同意した。
『わたしもそう思います、楠先輩はなにか知っていたのではないでしょうか』
「なにかって、なんだ?」
『わかりません。ですが、おそらく南宮先生の失踪とこの異変についてだと思います』
「言わなかったのは俺たちを巻き込みたくなかったから、か」
そういって古城は溜息をつく。劉曹は誰にも相談することなく一人で解決しようとする傾向がある。今回もその
なのに、劉曹はなにも言わない。それはそれでどこか虚しく思えてくる。
まあ、この体質になる前まで普通に過ごしていた古城は劉曹にとっては一般人という扱いなのだろう。そう考えたらまだ納得はできた。
『先輩?』
考え込んでいた古城の耳に雪菜の声が通った。古城は慌てて返す。
「ああ、悪い、ちょっと考えてた。とりあえず、俺たちは俺たちの出来ることをしよう」
『はい、それでは、また』
雪菜からの通話が切れる。それと同時に優麻がエプロンで濡れた手を拭きながらやってきた。
「今の、姫柊さんかい?」
「え、ああ……」
急に声をかけられた古城はそっけない答え方をしてしまった。そんな古城に優麻は一瞬、遠くを見るような表情を浮かべ、
「ときどきさ……古城から彼女と同じ
「え!? なにそれどういう意味?」
優麻の言葉に反応したのは凪沙だった。彼女は包丁を握り締めて、古城を睨んだ。同じ匂い、という発言を物理的な意味で捉えたのか、目が洒落になっていない。
慌てている古城を尻目にクスクスと優麻が笑っていた。
「なんてね、それくらい仲がよく見えるってこと。たまに二人でこそこそ内緒話をしてたからさ」
勘弁してくれ、と古城は呆れたように溜息をつく。凪沙も正気に戻ったようで、包丁を下ろしてくれた。
「古城君、なにもしないなら先にお風呂入っちゃってよ、あたしユウちゃんと後で入るから」
「ああ、わかったよ……」
邪魔者を追い払うような口調で言われて、古城は着替えを持って脱衣所に向かう。そして、もそもそと衣服を脱ぎ、バスルームの扉を開ける。
その瞬間、視界が揺れた――。
戸惑いの声を上げる暇もなく、真っ白な湯気が漂うバスルームの中に入ってしまう。
「なんだ……今の……って、え?」
状況を確認しようとした古城は目の前のことを理解できずに、呆然と立っていた。
「お兄さん……ですか?」
「第四真祖の侵入を確認」
古城が入ってきたのに気づいて振り向き言うのは銀髪の少女と人口生命体の少女。
「叶瀬……とアスタルテ? なんで……!? ここ、俺んちの風呂……」
明らかにいるはずがないと思っていた二人がいたことに動揺しながら周りを見渡した古城は異変に気づいた。
造りと間取りは暁家とどこも変わっていない。しかし、浴槽や蛇口の位置が対象になっていた。
「すみません。先にお風呂いただいてます」
シャンプー中にもかかわらず、礼儀正しく頭を下げて夏音が言う。泡まみれの姿でも透き通るような彼女の肌の白さはよくわかる。無表情なアスタルテから来る視線がいつもよりなぜか痛い。
「あ、ああ……どうぞ……ごゆっくり」
古城は回れ右をして浴室を出ると、後ろ手で思い切り扉を閉めた。
その瞬間、ものすごい勢いで噴出した冷や汗が古城の全身を濡らした。
「……なんだ、今のは!? どうなってんだよ!?」
もう一度周囲を見回すがそこにあるのは見慣れた暁家の脱衣所だ。洗面台の棚にもちゃんと古城の歯ブラシが置かれている。
すると凪沙と優麻が勢いよく脱衣所に入ってきた。
先ほどのドアを閉める音がキッチンのほうにも聞こえたのか二人は脱衣所まで来てしまったのだ。
「古城君! どうしたの!? なにかすごい……音……が……」
「古城! なにかあった……の……?」
入ってきた二人の声が目の前の光景で徐々に弱まっていった。その直後、古城も自分の状態を把握した。
先ほどまで腰に巻いていたタオルが
「こ、古城君のヘンタイ――――っ!!!!」
顔を真っ赤にした凪沙は家のどこにそんなものがあったのかは知らないが、巨大なハンマーを取り出して、思い切り古城の頭へと振り下ろす。
「不可……抗…力……だ…」
頭にでかいたんこぶをつけられた古城はそのまま地面へとダイブして、意識を失うのだった。
(ねぇ劉曹、暇だよ~)
「空音、俺はいま作業中なんだ。それに、そんなこと言われても中にいるんじゃなにも出来ないだろ」
自宅のパソコンで作業をしていた劉曹は聞こえてくる間延びした神の声に困ったように返す。
すると、空音は名案を思いついたといわんばかりの明るい声で言った。
(そうだ、劉曹。わたしを外に出してよ!)
「無理だ。空音を外に出したら周りに被害をもたらしかねない」
(……なんだって言うこと聞くって言った)
即答する劉曹に空音はいじけたように呟き、その言葉に劉曹はうっ、と言葉に詰まった。
(劉曹はあとでなんだって言うことを聞くって言ったよ、あれは嘘だったの……?)
悲しみを含めた言い方に劉曹は諦めて、はあ、と溜息をつく。
「わかったよ……」
(ほんと?)
「ああ、言うこと聞くって約束だったからな。ただ、周りのことを考えて力を抑えておいてくれよ」
うん! と元気よく二つ返事する空音。劉曹は苦笑いしながら意識を集中させる。
「我、御身の器となりて共に在らん」
静かに言葉を紡いだ劉曹から光が溢れ出た。その光は部屋の一点に集中する。
「いまこそ我が名のもとに、顕現せよ。世界を創造せし一柱――天照大神」
劉曹がそう叫ぶと光が人の形を作っていき、実体と化していく。
床にまでとどきそうな
「久しぶりに外に出たよ」
んー、と大げさに体を伸ばし、周りをきょろきょろと見回す空音。中にいた時は劉曹が見ているものと同じものしか見えなかったが、全てを見れるいま、彼女にとってこの世界は新鮮なものなのだろう。
そんな彼女の姿を微笑ましく見て、劉曹も身体を伸ばす。長い間、デスクワークに勤しんでいたので一部凝っていたのだ。
「さて……それじゃ、俺は続きやるから適当に
一通り身体を伸ばした劉曹はもう一度パソコンに向かおうとする。しかし、
「だーめ、えいっ!」
「うおっ!?」
突然飛びついてきた空音を受け止めた劉曹はバランスを崩し倒れこんでしまう。
「いきなりなにするんだ」
空音が劉曹を押し倒したような体制になり、劉曹は咎めるようにいう。だが、空音に反省の色はなく、えへへ、と笑っていた。そんな彼女の笑顔を見て苦笑いする。
「こうして劉曹と触れ合うのはいつ以来からかなー?」
大人びた容姿の割りに、子供のような無垢な笑顔を浮かべて言う空音。そんな彼女を見て劉曹はいつぶりだろうかと記憶を辿る。
それを思い出すと同時に、罪悪感がこみ上げてくる。
考えてみれば今まで劉曹は空音に何一つ楽しいことなどをさせたことがなかった。この世界に関与させたときは必ず仕事のときだけで、こうして気楽に外に出すことなんてしてこなかった。
だけど空音は一切文句を言わず、俺と一緒にいてくれた。いまさらながらにそれを自覚した劉曹はばつが悪くなる。
「空音」
劉曹は自分でつけた天照大神の名前を呼ぶ。出会ったときにつけてと言われてつけた神様の名前。
いましかない。これからと向き合っていくには、今ここで空音としっかり話さないといけない。俺は覚悟を決めて、しっかりと空音を見る。そして、
「――ずっと放っておいて、悪かった」
「えっ……?」
唐突な謝罪の言葉を言う劉曹に空音は首をかしげる。劉曹は動くことなくまっすぐ空音を見て、目を伏せた。
「俺は、都合のいいときだけ空音を呼び出して、どうでもいい理由を勝手に作って閉じ込めていた」
自嘲するようにポツリと話す劉曹。空音は真面目な面持ちでただ聞いていた。
「空音の優しさに甘えていたんだ。なにも言わないでそばにいてくれるお前の気持ちをわかろうともしないで、俺はただ自分を優先させていた」
「……」
空音はなにも言わない。結局、また彼女の優しさに甘えることになった劉曹だったが、それでも言わなければならない。
「自分ばかりで、空音にはなに一つしてやれてなかった。だけど、空音はずっと一緒にいてくれた」
それだけで、俺はいつも救われていた。一人の世界に空音が光を差してくれた。
俺は空音の頬を手でなぞる。
「今までごめんな、空音。それと――ありがとう」
ありがとう、そうはっきり言った劉曹に空音は驚いた顔をしたあと柔和に微笑み、劉曹の首に手を回す。
「なにを……――っ!?」
確認する暇も持たせないまま空音はぐんっと劉曹を抱きしめた。勢いよく空音の胸へと引き寄せられた劉曹は絶句する。
「おい、なにしてるんだそら――うぷっ」
抗議の声を上げようとする劉曹だったが空音の胸に顔がうずまり、声を発するどころか、息が出来なくなった。どうにか離れようとするが体勢が悪く、彼女の方が力が強いため離れることもできない。
すると、空音は抵抗している劉曹の頭を優しく撫で始めた。
「わたしはね、昔からずっと人や神に畏れ敬われてたの。わたしはそれが寂しくて嫌だった」
悲しそうな声で語り始めた空音に、劉曹は抵抗するのをやめる。
「それが原因で一時期荒んでいた時があったの。わたしは嫌な気持ちを発散しようとこの世に降り立った。それである場所で一人の幼い男の子に出会ったの」
覚えている。その場所も、どんな状況だったのかも、忘れたことは一度もない。
「その男の子は心がない人形のような子だった。でも感じたの、奥底のなかにある何か暖かい感情を」
空音は逃がさないようにしていた腕の力を弱めた。しかし、劉曹はそこから離れることもなく話を聞いている。
「その子にある感情を知るためにわたしはしばらく小さい男の子を観察してた。その子は幼いながらも人を助ける仕事をしていたの。ずっと見ていてわかったことは、すごいことに男の子がいた仕事では犠牲者どころか負傷者もいなかった。ただ一人を除いて――誰だと思う?」
「わからない」
即答する劉曹に空音は苦笑いをして答えを言う。
「男の子自身だよ。彼はいつも決まって死んでもおかしくないような傷を負って戻って来たの」
「幼かったから、どこかで失敗でもしたんだろう。犯罪者とのやり取りは命のやり取りだ。向かってくる奴の年齢なんて関係ない」
まったくの正論を劉曹は言う。だが、空音は首を横に振った。
「確かにそうだね。でも違う。その男の子は怪我した人たちを力で治していったの――自分の体を使ってね」
「……」
「それがわかったとき、わたしは一緒にいたいと思ったの。この子といたら退屈もしないし、わたしが抱えてたものが薄れるかなって」
劉曹が話し終えたとき彼のことを責めることをしなかったのは、空音もまた自分の都合で行動していたに過ぎないとわかっていたからだ。
「わたしも甘えてたの。わたしを受け入れてくれた劉曹に。みんなから畏れ恐れられてたわたしを一人の人間のように接してくれた君に」
「空音……」
「だからね、わたしも、ありがとう」
優しい笑みを浮かべ、少し顔を紅くして空音は見つめる。それは神でもなんでもない一人の少女の笑顔だった。
「ここで顔を背けるなんてひどいよ」
劉曹は気恥ずかしくなったのか顔を背けた。が、空音がそれを許さず顔を抑えられて真正面を向かせられる。
「空音、今更だけどこの体勢は本当にやばい。放してくれ」
真面目な話をしていただけに頭の中の彼方に追いやっていたが、いま、劉曹と空音は抱き合っているのだ。しかし、空音は、
「いいじゃん、せっかく劉曹が素直になってくれたんだから。今まで構って貰えなかった分甘えさせてよ」
「その気持ちはわかってやらないでもないけど、こんなところを愛華に見られでもしたら俺は――」
「なにやってるの……お兄ちゃん……」
扉のほうから聞こえる声が説得を試みようとした劉曹の言葉が遮られる。
「……殺されるんだ」
自分の末路を言葉にした劉曹はおもちゃのようにぎこちなく振り向いた。そこには笑顔の般若がいた。
「わたしが作業しているお兄ちゃんのために夜食を作っている間、お兄ちゃんは部屋で知らない女の人とイチャイチャ……ふ…ふふふ……」
「愛華、落ち着け……決してイチャイチャしているわけではないから。この子は俺の知り合いで今後の話をしてただけだから」
「今後の……話……?」
うんうんと劉曹は勢いよく頷いた――それが、どつぼに嵌っているとも知らずに。
「抱き合っている状態で今後の話……結婚……子供……夜の営み……!?」
「どうしてそうなる!?」
「ふ、フフフフフ……」
ゆらりゆらりと劉曹に近づく愛華。その一歩一歩が彼の死へと近づいている。
「お兄ちゃんの馬鹿ああああああ!!」
他の住人が寝静まったころ、一人の男の叫び声がマンション中に轟いた。
いかがでしたでしょうか?
また次回にお会いしましょう。
ではでは~