インフィニット・ストラトス ファントム   作:OLAP

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新しいISのゲーム出ましたね。

二人で一機って、乗りにくくね?アレを見て真っ先に見て思い浮かべたのが、ネズミとチーター声のトランスフォーマー。もしくはXX


第107話

「全員、機体を固定させたか?」

 

作戦会議の後、其々の準備を済ませた面々はゼロが呼び出した黒鷹に乗り込んだ。

 

結局、残りの二人として選ばれたのは更識妹と鳳だった。残ったオルコットとデュノアは万が一が起きてしまった際の防御役として残る事になった。

 

 

 

黒鷹には新たな装備として巨大なコンテナが三つ取りつけられており、ここに他の奴らが乗り込んで固定されている。

 

「固定したか?したよな?答えは聞いてない」

 

ゼロは三つのコンテナのハッチを閉じた。コンテナの内部を特殊な液体で満たして衝撃を和らげる。

 

『一夏』

 

千冬からの通信が入ってきた。彼女は今回の作戦の殆どを学生たちに任せてしまっているため、負い目を感じてしまっている。

 

自分の力のなさを痛感してしまっている。

 

「なんだい?千冬姉」

 

上機嫌に鼻歌を歌って機械の調整を行っていたゼロが聞き返した。

 

『頼んだぞ』

 

短い言葉だった。

 

しかし、それだけでゼロにとっては十分な言葉であった。 

 

一瞬だけその言葉に驚いてキョトンとしていたが、直ぐに元に戻って小さく笑うと目を閉じた。

 

「天下のブリュンヒルデ様に言われたとあっては、頑張らないといけませんねえ」

 

笑いながら軽口を叩いた。

 

『はあ、あまり教師をからかうなよ』

 

「俺は貴方の生徒じゃありませんので、好き勝手にさせてもらいますよ」

 

『…………はあ、わかった』

 

千冬は諦めた。

 

立派になった弟の成長を喜ぶのと同時に、自分の見ていない間にどんな育ち方をしたのか非常に気になった。

 

「そりじゃあ、行ってくるぜ」

 

『ああ、行って来い』

 

千冬は静かに見送った。

 

『全員、行くぜ』

 

黒零と繋げられてある黒鷹のスラスターから推進剤が噴出され始める。

 

最初はゆっくりと進み始めていたが、速度が徐々に上がっていく。海上を進んでいた黒鷹が速度をあげるごとに海面から機体が浮き始める。

 

機体が海面から離れたところで更に速度を上げる。

 

目標は楽園、直行…………その前に亡国機業から派遣される二人を拾う事になっている。

 

既に待ち合わせポイントは決まっているため、後は向かうだけだ。

 

その事を考えていると、丁度スコールから通信が入ってきた。

 

『ゼロ、そっちは順調?』

 

「大丈夫だ、スコール。問題はない」

 

機体に取り付けられてある計器を調整しながらスコールに返答する。

 

「ティファとアドルフの二人は目的地に向かっているのか?」

 

『ええ、大丈夫よ。ちゃんと時間に間に合うように行かせてあるから』

 

「それならば、問題はない。本部の守りは大丈夫か?」

 

『ええ。万が一の事に備えて、モノクローム・アバター以外の部隊は全て本部に待機させてあるわ。だからこそ、貴方達にかかっているのよ』

 

万が一の自体、ネオの動きを警戒して亡国機業は今回の事件に最小の人数しか送り込んでいない。だが亡国機業の最高戦力を送り込んでいるので、油断はしていない。

 

「わかっていますよ…………それよりも、エムは目的の場所に向かわせてますか?」

 

『ええ、大丈夫よ。オータムを護衛につけて、篠ノ之博士のラボに向かわせる』

 

「急がせてくれ、今回の任務はアイツの新機体が重要になりそうですから。では、切りますよ」

 

『ええ、任せたわよ』

 

スコールからの通信が切れるのと同時にゼロは機体の速度を上げた。今回の飛行は前回と比べてそれ程まで速度は出ていない。それ程出す必要がないのだ。

 

コンテナにいる奴らは今頃戦闘に向けて精神統一を行っている。ゼロも本当ならばソレを行いたいが、今回は役割があるため我慢するしかない。

 

 

 

そして飛行する事十数分、ゼロ達は集合場所の近くに来ていた。合流予測時間まで後一分、ゼロは速度を下げてティファ達の格納準備に移る。

 

格納する余裕のあるコンテナのハッチを開き、迎え受ける準備を行う。

 

『ゼロ、目的地にはついた?』

 

ティファからの通信が来た。

 

「コッチは既に格納準備も済ませてある。あとどれくらいで着く?」

 

『うーん、時間ぴったし?取り敢えず進行方向に進んでて、動きながら格納されるから』

 

「わかってる、進行方向に合わせてある」

 

『流石、私の事良くわかってる』

 

水平線の彼方から接近して来るISの反応が二つある。ティファニアとアドルフのモノだ。

 

指示に従って動き始める。ゆっくりとゆっくりと速度を上げて行く。二人はかなり近づいて来てる。

 

そして、速度を調整して格納庫の中に入ってくる。それを確認してコンテナのハッチを閉めて、再度緩衝剤でコンテナの中を満たす。

 

入ってきた二機がコンテナの壁に固定されたのが、コックピットの中にあるモニターから知らされる。

 

速度を上げ、機体は楽園に向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはり、来るのですね」

 

楽園の中心都市の丁度中心部に聳え立つ塔の一室にクロエはいた。その部屋は束が殺された場所であり、今も遺体は玉座に座っている。

 

そして彼女の座る玉座の後ろには巨大な球体が置かれてある。これはNo.1000を保管するための装置、余りにも力の強すぎるNo.1000を封じるために束が作ったのだ。今はこれを通じて、クロエのISに力を送っている。

 

「私たちも、迎え撃つ必要がありそうですね」

 

クロエは座っていた椅子から立ち上がると、No.1000を封じ込めている球体に向かう。

 

「私たちは人の罪によって産まれたモノ、産まれてもその意義を知らないモノ。だからこそ、確かめる必要がある」

 

クロエは玉座に座る束の死体に触れた。

 

「束様、貴方には感謝しています。闇しか存在しなかった私たちの世界に、貴方は光を与えてくださりました」

 

死体に触れるクロエの手は優しかった。

 

「ですが、それは私たちにとって余りにも強い、欲望を、罪を、心に生み出してしまった。だから、私たちは禁忌に触れてしまった。罪ならば、この身に受け入れましょう」

 

手がそっと離れた。

 

「これは証明です。私たちの世を作り上げるための、楽園のための戦いです」

 

戦いは近づく。

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