春休みも終わり今日から4年生だ。学校に行くと下駄箱の近くにクラス割りが発表されていた。僕は自分のクラスを確認し終わると教室へと向かう。教室に入って自分の席を確認するとそこへ向かい、着席すると同時に寝る体制になる。HRが始まる迄にはまだ時間がある。
ふと気づくと僕は周りから指を指されたり、此方を見ながらヒソヒソと話しているのに気づいた。
(多分、修了式に二人気絶させたのが原因だろうな……どうせみんな怖がるか、虐めだすかのどちらかだから、このクラスでも友達はできないのか……)
新学期早々、絶望的な事に気づいてしまった僕は気を紛らわせる為に机に突っ伏す。
しばらくすると周りが騒がしくなってくる。顔をあげて見ると既に先生が来ていて挨拶をしていた。起こしてくれればよかったのに……
先生の話を頬杖をつきながら聞く。正直言って退屈です。大体こう言った時に話されるのは決まっている、だから聞かなくても大丈夫だろう。そう思いながら、僕は再び眠りについた。
誰かが僕の体を揺らしている。僕は顔を挙げて僕の体を揺らしている人の顔を確認する。
(先生か?)
「やっと起きてくれた」
嬉しそうな声でしゃべる少女。綺麗な藍色の長い髪に翠色に近い瞳で、どこか大人しい印象を与える少女。
周りを見回して見ると教室には
僕と彼女しかいない。
「みんなどこ言ったんだ?」
「みんな、始業式の為に体育館に行ったよ」
「あれ?じゃあ、君は何でここにいるの?」
「わたしはあなたを待ってたの、あなた此処で寝てたから」
「じゃあ、悪いことしたねゴメン。そういえば自己紹介がまだだったね、僕は織斑一夏。えっと、君の名前は?」
「誘宵……誘宵アリサ。一夏くん、この前はありがとう。わたしをその……助けてくれて」
そこで僕は気づいた。彼女は修了式の日にいじめられていた少女であるということに。
「いいよ、気にしなくて。でも、どうしていじめられてたの?」
正直この質問をしたのは失礼だと思った。
「わたし……その、昔から人見知りでみんなと上手く付き合えなくて……だからみんなからいじめられたりしたの。だから……わたし、嬉しかったんだ。その……家族以外から優しくされたのが」
俯きながら手をもじもじさせる誘宵さん。
「それに……わたしの髪の色と瞳の色がみんなと違うからさ、馬鹿にされたり……」
「そうかな、僕は綺麗だと思うよ、君の髪と瞳の色。本当に」
僕は彼女の眼を見て真剣に応える。、彼女の髪や瞳の色は確かに日本人からしてみれば確かに変かもしれない。しかしそうであっても、彼女の髪はよく手入れされており、瞳は何もかも見通す様に澄んでいる。それを綺麗と言わずしてなんと言う。
「あ、ありがとう。そ……その、嬉しいです。そんなこと言ってもらえて」
「それよりもこれからどうするの?今さら体育館へ行っても仕方が無いから、僕は図書館に行くけど」
「わ、わたしも行く」
僕たちはそのまま荷物を持って図書館へ行った。
アリサの眼の色は金か翠で悩んだ。