インフィニット・ストラトス ファントム   作:OLAP

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タイトル変えた方がいいのかな


篠ノ之神社にて

ある日僕は姉さんと弟に連れられて、ある場所に来ていた。篠ノ之神社、夏には祭りが催され、神社の中にある剣道場では剣道教室が開かれている。姉さんが昔通っており、今は弟が門下生として日々精進している。僕も何度か行ったことがあるが、道場の師範代の娘を倒してからはやる気がなくなりやめてしまった。代わりに僕は今、体を鍛える為に柔道教室に行っている。

僕は姉さんから許可を貰い、境内の中を散歩している。お参りシーズンでもないため参拝客は誰1人いない。僕はその辺にあった石でできた椅子に座り空を眺める。

 

『聞こえる?』

 

突然僕の頭の中に少女の声が響く。僕は慌てて辺りを見回すが誰1人いない。僕は不気味に思い、姉さんの元に急いで戻った。

 

 

 

姉さんたちの元に戻ると、新しく高校生ぐらいの女性とポニーテールの小学生の少女がいる。2人の内、1人はわかる。篠ノ之箒、僕が昔通っていた道場の師範代の娘。僕がまだこの道場に通っていた頃、何度か手合わせした事があるが彼女は一度も僕に勝つ事はなかった。それから僕は剣道にやる気をなくしてしまったため、道場をやめてしまった。結果としては勝ち逃げという事になる。その事が彼女にとっては気に食わなかったのだろう。学校で会う度に勝負しろ、勝負しろといってくる。正直言って面倒くさい、今彼女と戦ったとしても僕は勝つ自身がある。だから僕は彼女を適当にあしらっている。

篠ノ之箒は近づいてくる僕を睨んでいる。だが、僕が気になっているのはもう1人の高校生ぐらいの女性だ。彼女はジロジロと僕を好奇心たっぷりの眼で見てくる。

 

「来たか一夏。紹介するぞ、こいつは篠ノ之束。この神社の神主の娘で私の同級生でもある。束、挨拶しろ」

 

僕の姉である織斑千冬が高校生ぐらいの女性、篠ノ之束を紹介する。

 

「わかったよ、ちーちゃん。わたしが天才の束さんだよー♪君のことはちーちゃんからよく聞かされているよ、宜しくね、いっくん♪」

 

「よろしくお願いします」

 

彼女は僕に手を出して握手を求める。だから、僕も手を出して彼女と握手をする。

 

『早く来て』

 

まただ、またあの声が聞こえる。僕は辺りを見回したが、声の主はどこにもいない。

 

「ねえ、いっくんどうしたの?」

 

僕の様子を不審に思ったのか僕に質問する。

 

「いえ、なんだかさっきから幻聴が聞こえるんです」

 

僕がそう応えた瞬間、束さんは僕の肩を両腕でしっかりとつかみ、前後に揺さぶり始める。あまりにも速く揺さぶるため少し気分が悪い。

 

「本当!本当!いっくんそれどんな声!」

 

「どんな声って言われても、少女の声でした」

 

その言葉を聞くと束さんは僕を抱き寄せる。

 

「すごい!すごいよいっくん、まさかあの子達の声が聞こえるなんて!ねえ、ちーちゃん。この子もらっていい!?」

 

「やるか馬鹿」

 

「ちーちゃんのけち、ならいっくんついて来て」

 

束さんがそう言うと僕を抱えたまま何処かに向けて走り出した。

 

 

 

 

 

「ふふーん♪ついたよいっくん」

 

束さんに抱きかかえられること数分、僕は神社のはずれにある小屋に連れてこられた。そして先ほどよりも僕の頭の中に響く声が強くなっていることから、此処に何かがあるのは間違いない。

 

「それじゃあ入って♪入って♪」

 

束さんは小屋の扉を開けて、僕を手招きする。僕はそれに従い小屋に入る。

小屋の中は至って普通だった。どこも変わったところは無い。木材などが置かれており、普段ここは物置として利用されているのだろう。

そして僕は束さんが小屋の奥で何かをいじっているのが見えた。するといきなり、小屋の床が動き出し地下へと進む階段が現れた。束さんが機械でも使ったのだろう、でもどうして此処に機械で動く床があるのか。

 

「さあ、いっくんついて来て」

 

束さんはゆっくりと階段をおりはじめ、僕は束さんについて行った。

 

 

 

 

階段を降り終わり何歩か廊下を歩くと、鉄でできた扉の前で止まった。束さんが此方に振り返った。その顔は暗くてよく見えないが何処となくこれから起こる何かを期待している様な、それとも同族を見つけて喜んでいるのか、そんな顔であった。

彼女は息を整えると僕の眼を見る。そして

 

「改めて自己紹介するね、私の名前は篠ノ之束。ちーちゃんとは同じクラスで発明家としても有名だよ」

 

彼女の行った自己紹介は最初に行った好い加減な物とは違う。僕の眼を見て自己紹介を行う。

 

「今から君を私のラボにご招待しま〜す、さあオープン♪」

 

束さんがそう言うと同時に彼女の背後にある鉄の扉が両側に開き始める。暗い廊下に照らされるラボからの光。それはまるで僕に新しいなにかを届ける様な光、または新しい世界への入り口にも見えてくる。

僕は束さんに手を持たれ、中に連れられる。

 

 

 

 

 

僕がそこで見た光景、それは現実的であり、かつ非現実的さを感じさせた。広めの部屋には明るい証明が灯され、奥にはなにかを隠す様にカーテンがある。幾つも並べられたパソコンのディスプレイ、そこには幾千を越える文字や記号が流れて行っている。カーテン近くの巨大なディスプレイにはデフォルメしたウサギ耳を付けた束さんが笑顔で走っている。

でも、僕が気になったのはそこではない。この空間の中で僕が最も気になった物は、巨大なディスプレイでも幾つも並べられたパソコンでもない、カーテンの奥にある何か。見えてはいないが確かに何かがそこにはある。多分それは僕の頭の中に響く声の正体だろう。

 

「気になってるみたいだね、いっくん」

 

するといきなり部屋の証明が消される。そしてスポットライトが点灯しカーテンの前にいる束さんを照らす。

 

「今から君に見せるのは、私が今まで作り上げて来た物の中でも間違いなく最高傑作、その名もインフィニット・ストラトス。さあ、ご覧あれ!」

 

カーテンが開き、奥にスポットライトが照らされる。そこにあった物は白色の機械……いや、パワードスーツがあった。

 

 

 

 

 

あれからラボに来た姉さん達、そしてその後には束さんによるインフィニット・ストラトス、略してISの基本的な説明会がラボで開かれた。

曰く、ISはISコアという物を使うことで初めて動かすことができるマルチパワードスーツである。

曰く、これは何故か知らないが女性にしか扱えないらしい。この事は束さんもよくわからないそうだ。

曰く、女性にしか扱えない事が原因となり、学会で発表しても誰も興味をしめさなかったらしい。だから、現在はスポンサーを探しているそうだ。

 

そして最後に……ISコアにはそれぞれ意思がある。

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