復讐者が豊饒の女主人でこき使われるのは間違っているだろう! 作:ああああああ
「はぁ、はぁ・・・」
・・・あのやろぅー。
「リュー!!!てめえ!こんな狭い場所であの規模の魔法を放ちやがって!正気か!」
「ミャーたちを殺す気かニャ!」
「お前は襲撃者なんだから、殺されても文句ないだろ」
「うるさいニャ!」
「くぅ~、自爆覚悟・・・やってくれるじゃんか」
辺り一帯は原型がなくなるほど、破壊されており辛うじて骨組みだけが残っている建物もある。どれほどの威力の魔法だったのかが窺い知れる。
「魔法を使っても落とせませんか・・・やりますね」
息を切らせながら、リューが好戦的に笑う。
「フッ、あんたみたいな奴がいるから、中々この仕事も辞められなかったのよね!」
それに張り合うように、黒拳も笑った。まるで狂戦士だ。まあ、それは隣にいる黒猫も同じみたいだ。
「不謹慎ながら、私も心が躍る。決着をつけましょうか!」
「「上等ッ!!!」」
第二ラウンドが始まること思いきや、招かれざる客水を差しにが現れた。
「おーおー、いい塩梅につぶしあってるなぁ!」
聞き覚えのない声が聞こえ後ろを振り向くと、そこにはいかにも悪役ですといった感じの集団がいた。
「ああん?」
「ブルーノ商会・・・?どういうこと?」
黒拳と黒猫が反応する。
「あそこにいるやつ、ミャーに依頼をしてきたやつニャ」
「なるほど、つまりここにいるやつ全員漏れなく嵌められたってわけだな・・・まあ、闇派閥が倒れた今、自分たちの時代が来たとか勘違いしてる馬鹿どもがいてもおかしくないな」
「ああ?」
「なんだとこのガキッ!!!」
黒拳と黒猫、そして疾風。名だたるビックネームをつぶすには互いに戦わせるのが一番だ。確かに、一見合理的でうまくいくように見えるのかもしれない。だけど、相手が悪かった。見たところ、数はそこそこいてもほとんどがレベル1、2。数人がレベル3と言ったところだ。これではお話にならないだろう。レベル3のやつらもステイタスに胡坐をかいたバカのようだし。何より計画がずさんだ。なんでこのタイミングで出てきたし。
「はぁ・・・くだらな」
「もう、ド三流過ぎて、ニャ」
「こんなしょうもないたくらみに利用されてた自分が一番頭にくる」
「しょうがないのニャ。ニャーは今後の進退について悩んでいたから・・・・・」
結果は読めている。このまま、黒拳と黒猫、そしてリューに蹴散らされて終わりだ。・・・俺ってここにいる必要ないよなー。直接的には関係ないし。っていうか、そろそろミア母さん帰ってきそうな感じだし。
「リュー、ここは任せていいか?こいつらのバックを潰してくるから」
「わかりました。お任せします」
そう言って、俺はその場から離れた。結果は想像通り、リューたちの圧勝・・・というか、ワンサイドゲーム状態だったらしい。そして、俺の想像通り、ミア母さんの登場であの三人の戦いも終わり。俺はその現場に居合わせていないのでうまく逃げ切った・・・と思っていたのだが・・・そうは問屋が卸さなかったらしい。唯一の想定外として、潰しに行った商会の玄関でばったりと恐ろしきドワーフに遭遇。その場で拳骨を貰いダウン・・・商会の連中は俺の尋問+αであの鬼のげんこつと脅しを食らったようだ。
結果、恐怖を刷り込まれたブルーノ商会はギルドに、何も話すことはなく捕まり、事態は収束。
豊穣の女主人には俺やリュー同様の手口で脅された哀れな