世界は戦争が多い異世界へと転移したようです 作:スターリニウム
ですが投稿を怠らないように頑張ります。
ー旧エクリクシス大皇国 首都ヒルデガルドー
2035年11月30日
エクリクシス大皇国が降伏してから、およそ数時間が経っていた。
ヒルデガルドはすでにロシア軍によって制圧され、皇帝は死んでいた。
皇帝の権力を象徴していた王城の塔は、今や象徴の意味ですら失われていた。
辺りは、瓦礫の撤去作業をしている者や、戦勝を祝ってウォッカを飲んでいる者、悲しみながら途方に暮れる者など様々だった。
ロシア連邦政府は、占領したエクリクシス大皇国の領土に興味を示していた。
皇帝がいなくなったこの国は、内閣も既に解散しており、エクリクシス軍も解体された。
大通りでは、装甲車や、戦車が行き交っており、今までの風景とはかなり異なっていた。
そのころ、旧王室では、軍部の人間が皇帝の代行となり、降伏文書調印式が行われた。
この調印式には、上陸軍最高司令のネクルチェンコや、大統領のカムスキーまで参加していた。
大統領は早速、軍部の人間に、降伏文書を机の上に置くと、さっと戻っていった。
降伏文書の内容をおおまかに説明すると、
全部隊への無条件降伏、
ロシアとエクリクシスとの敵対関係の解消、
君主制の廃止、
エクリクシスの北東部地方をロシアに譲ること。
皇国の魔法技術を、ロシアに教えること、
ロシア連邦に賠償として10億ルーブルを支払うこと、などの条件があった。
だが軍部の人間は何か不可解なのか、大統領に尋ねてみる。
「10億ルーブル? いったいいくらするのだね?」
すると、大統領から答えが返ってきた。
「簡単に言いますと、あなたの国の予算の13%ぐらいですかね。」
軍部の人間は、降伏文書を睨んだ。
そして、こう断言した。
「10億ルーブルだと!高すぎる、払えませんな!」
周りはこの発言に驚きを隠せなかった。
だが大統領は、こう言った。
「もし、払えることが出来ないのでしたら、エクリクシスの全領土を無断でロシア連邦に編入しますよ、それでもいいんですか?」
軍部の人間は、この発言に何も言い返せなくなった。
そして大人しくこう言った。
「分かりました、払います。」
そう言って、降伏文書にサインした。
その後、カムスキー大統領は、ネクルチェンコに、首都に集結している全兵力を、エクリクシスの北東部地方に移動させろと言った。
ネクルチェンコはこれに応じ、この後、首都の部隊は首都から撤退することになる。
エクリクシスのその後について話そう。
エクリクシスは、エクリクシス民主共和国となって、ロシアの傀儡国となった。
エクリクシスにはもう皇帝という地位は存在せず、代わりに資本主義政権が樹立したのだった。
ロシアが異世界の国家を降伏させたことは、瞬く間に全世界に広まった。
ーアメリカ合衆国 ホワイトハウスー
「なんだと!あのロシアが異世界の国家を倒したあげく、傀儡国を樹立させただと!」
ウォレス大統領は、異世界に親露の国が樹立した事を危惧した。
何故なら、異世界に親露の国が樹立したことによって、ロシアの異世界侵攻の拠点になると思ったからだ。
「その情報はどこから聞いた?」
スコット副大統領に質問する。
「ロシアにあるアメリカ大使館からです。」
「はぁ、何てこった。」
大統領は深くため息をついた。
「大統領、2日後にはNATOの会合が始まります、なのでその時にこの件を話せばよいかと。」
「ああそうだな、そうしておくよ。」
ウォレス大統領は、ロシアや中国にトップの座をとられるのはどうしても避けたかった。
その思いを抱きつつ、二日後、NATOの会合がブリュッセルで行われた。
会合は、主に対中国の軍備増強計画や、異世界侵攻を行ったロシアを偵察するか否かに関することだった。
「これより、NATO加盟国の首脳による会合を開催します。」
NATO事務総長の言葉で開幕した。
この会合には、NATO加盟国の首脳が集合していた。
イギリスのアナベラ・デイヴィーズ首相、
フランスのロラン・オリオル大統領、
イタリアのクリストフォロ・ガッリーニ大統領、
ドイツのマクシーネ・ユンガー首相、
スペインのコンテスティ2世国王
などの首脳が集合していた。
最初は、異世界侵攻を行ったロシアを偵察するかに関することが話題に上がった。
ここでウォレス大統領は話始める。
「我々アメリカ合衆国は、異世界侵攻を行ったロシアを偵察する事に賛成します。理由としては、現在ロシアは軍備増強を行っており、その勢いで新兵器を作っている可能性があるからです。」
だがここで、ドイツのユンカー首相が発言する。
「ドイツはこの事に反対します。列強国同士の偵察は、下手すれば新冷戦になりかねません。」
などなど、意見の食い違いがおきたが、結果的にロシアを偵察することに決定したのだった。
次は、対中国の軍備増強計画について話された。
そこでもウォレス大統領は先に話した。
「アメリカはこう思います。今の中国軍は数では圧倒的に多く、脅威になりかねません、ですが我々は、数ではなく、技術という面で圧倒すべきだと思います。」
この言葉には賛同者が多く、計画は技術を向上させるという目的に変わっていた。
こうして、ブリュッセルでの会合は早々と閉幕した。
そんな中、オーラウト王国がある『イオルゴス』大陸で、とある国が大陸共通の脅威になっていた。
その国とは............
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無計画で始めたこの小説ですが、まさかここまでお気に入り登録してくれるとは思いもしませんでした。
本当にありがとうございます。
次の章に関するアンケートです。異世界の国との展開はどうしますか?因みに日本は異世界の国々と国交を結んでいる条件です
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異世界の国が突如日本に宣戦布告する
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異世界の国が日本に反乱軍の鎮圧を要求する
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異世界の国に対し日本が宣戦布告する
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その他(日本じゃないどっかの国が舞台)