世界は戦争が多い異世界へと転移したようです 作:スターリニウム
ーエクリクシス大皇国 ウリチ村ー
この村はヘメンシェ海峡に接する村で、この村は主に漁業が収入源であるため、木製の桟橋に、多数の小舟が点在している。だが、今この村にあるのは、無理やりかき集めた多数の民兵や、少し遠くから来た騎士団で覆い尽くされている。
なぜなら、ウリチ村の駐屯地が、ロシアの爆撃隊の攻撃に遭ってしまい、駐屯地に泊まっていた多数の兵士と、小屋にいた哨戒用ワイバーンが爆撃による爆発を喰らい、復旧不可能なぐらいダメージを負った。
運良く爆撃に遭わなかった兵士たちは、ロシアの攻撃だと悟り、周辺の住民を民兵にし、さらに少し遠い駐屯地から援軍を呼び、そして今この状況なのだ。
沿岸部にこの村の全兵力を集結させており、その中には、生き残った将校たちや、兵士も混ざっている。
「まさか、ロシアは空から攻撃してくるとは、敵もなかなかなもんですね。」
そう言っているのは、この地域の最高防衛担当のヴァウテル・バジンカだ、彼はウリチ村の兵士から、ロシアがここを上陸作戦予定地だとしていることを言われ、仕方なくウリチ村の民兵に、弓の扱い方を教えた後である。
「しかし、我がエクリクシス大皇国の圧倒的な兵士の量と高性能のワイバーンには勝てないだろう。」
エクリクシス大皇国の総人口は約3000万人、その内、兵役に就いている人数は約500万人だ。ロシア軍の総員をかき集めても、約90万人しかならない。だが、技術という面では、ロシアが圧倒的に有利なのだ。
「バジンカ殿、ロシア軍の上陸部隊との距離が、段々近づいています。そろそろ、攻撃した方がいいのでは?」
そう兵士が伝えると、バジンカは言った。
「よし、全員攻撃の準備をするぞ。」
そう伝えると、バジンカは言い放った。
「撃ち方用意!!!」
民兵は弓で構え、兵士はクロスボウを構えた。
そして、上陸部隊が見えると....
「撃てえええぇぇぇ!!!」
無数の弓が、上陸部隊へと向かって放たれた。 だが、惜しくも、敵は射程の外だった。
今度は敵戦車からの砲撃がくる。
「バジンカ殿!光る物体が高速で来ます!」
兵士が言って間もなく、爆発で飛ばされる。
そして、バジンカの近くで砲弾が爆発し、爆発の勢いで飛ばされ、バジンカは意識を失う。
2035年11月12日
ーロシア軍 上陸して約5時間後ー
ウリチ村の兵士達の必死の抵抗とは裏腹に、ロシア軍は容易く敵部隊を制圧し、上陸して2時間も満たないうちに、ウリチ村とその周辺を占領した。その後、ロシア軍は、上陸地点に橋頭堡を確保した。
ここは、村の集落に作られた主要基地だ。この基地は、今後の作戦で重要な基地となる。
主要基地は、兵士の会話と、陸軍の車両でごった返している。
その基地のあるテントでは、なにやら高官達が、作戦会議をしているのが見える。その中で説明をしているのは、上陸部隊総司令官の、ニキータ・ネクルチェンコだ。
「今回の上陸作戦は予定より、早く占領することが出来た。だが、次の作戦予定地は、この村から南東部に8キロ程に位置する、軍需都市リスチーネハムンの攻略だ。この都市は偵察機と諜報員の情報によると、リスチーネハムンに皇国の陸軍を結集させているようで、中には民兵も混じっているそうだ、だが、この都市の攻略には警戒すべき点がある。まず、この都市には投石機や、バリスタ等の戦略兵器があることだ。そしてもう1つは、エクリクシスの最新鋭のワイバーンも実戦投入するつもりだということだ。どのみち、今回の攻略は困難を伴うだろう。だが、ここを突破することができれば、あとは首都へと一直線だ。」
高官達は、それで作戦会議が終わったかと思われたが、ここである報告をする。
「そこでだ、軍需都市を攻略する際には、集結させている敵軍を駆逐するしか他ならない。ので、本土から編成してもらった、特殊装甲戦闘団が明日中にも到着するはずだ。因みに、この特殊工兵戦車団は既存の戦車と装甲戦闘車両を改造したのが編成されているそうだ。」
高官達はいったいどんなふうに改造されているのかと気になった。
翌日、その特殊装甲戦闘団が主要基地に到着すると、一部の車両が兵士の注目の的になっている。
その特殊装甲戦闘団の中には、1つ凶悪な車両が混じっていた。それが、
コロカジールはK-17ブーメランクの改造車両で、本来機関砲が付いているところを、火炎放射器が搭載されている。
「まさか新しく来た改造車両の中に、火炎放射器を搭載したのが来るとは..........」
このことに高官達も予想の斜め上だったようである。
そして、主要基地の部隊が準備万端になると、軍需都市リスチーネハムンへと、進路を向けて進撃した。
ロシア軍は、異世界の国家を崩壊へと導く.........
次回はついにリスチーネハムン攻防戦が開幕します!