おかしい今日は筆が動くぞ!?
内容はほぼ進展なしなんですがね(微笑)
寝るのが好きだ。
春眠暁を覚えずという言葉がある。
春暁という漢詩の一行だが、この一行だけを知っている人がまぁまぁいると思う。
正確にはその後、
処処啼鳥を聞く、
夜来風雨の声、
花落つること知りぬ多少ぞ。
と続く。
余談だが、俺は国語が大嫌いです。特に古文漢文。
温故知新とは言うけど、さ。流石にこんな昔からなにを学べって言うんだよ、と勉強しながら常々思ってた。性善説だの性悪説だのあるが、そんなの考えたってどっちが正解かなんて分かるわけないじゃん?
それより俺は日本史を必修にするべきだと思います。日本人より外人の方が日本の歴史に詳しかったりすることがあるらしいし。
日本人は過去をあまり振り返らないからよく失敗する、みたいな話を聞いたことがあるような。
閑話休題。
だがまぁこの漢詩だけはどうにも覚えてしまった。
なんとなく、好きだ。
でも別に春じゃなくても眠るのは気持ちいいと思います。はい論破。
……好きとはいったが、別にそう思うとはいってない。
まあ、んなことは置いといて。
布団に身を委ね、そっと目を閉じ、沈んで行く意識をどこか客観的に眺めながら、気が付いたら眠っている。
そんな普通の眠りが凄く好きだ。
特に、二度寝。
アレほど贅沢な行為も無い。
一度寝て起きてから、もう一度寝る。現代の時間に厳しい社会では、休日以外では難しいものだ。
だが幻想郷ではそんなこと関係無い。
学校が無い。
会社も無い。
テレビもラジオも無い。おっと関係無い。
時間に縛られないというのは凄く幸せなことだと思う。日本人はそういうところに凄く厳しいと聞いたことがある。
過労死とかが多いのもこの辺が原因なんじゃないかと思う。まぁ働いたことないからわかんないけどね。働いたら負けだ。
さて、俺はなんでこんなどうでもいいことを思考していたのだったか。
「すぅ……すぅ……」
あー、そうだラブリープリティーエンジェル幽香さんが未だに俺の横で寝てたからだ。
意外とお寝坊さん……かと思ったが、よく思い返すと、幽香さんは酒を飲んだ次の日は起きてくるのが遅かったような。
そう考えるとまだ起きないのも頷ける。
幽香さんはとても寝相が良く、俺もまあまあ良い方なので、二人とも寝た時の体勢からほとんど変わっていない。
まぁつまりおててはまだ繋いだままというわけだ。ああああ、超柔らかい。
幸せだ。最高だ。盆と正月が一気に来るどころか、ついでにゴールデンウィークと夏休みもついてきたくらい最高だ。
……すげぇ、自分で思っといてなんだが全く意味がわからん。
と、そんな状況なのだが、俺の額には冷や汗が流れていた。
二度寝して、幽香さんが隣にいて、おててもつないでいて。
さて、それなのに何故冷や汗をかいているのか。
(トイレいきてぇ……)
──尿意が、凄いです。
周りから見たらさぞかし滑稽な様子だろう。
でもね……すっごいトイレいきたい。
だが、だからといってこのラブリースウィートエンジェル幽香さんの寝顔を邪魔することが出来るだろうか。いや出来ない。反語否定するレベル。
これは……新手の不幸だな。
盆と夏休みの最後の一日が一緒に来た感じだ。何故かと言うと俺は宿題を最後に回す派だからである。まあ、そゆこと。
て、や、ヤバい。そろそろ下腹部が変な痛みを発し出した。
ちょ、本当にキツいです。
ゆ、幽香さんを起こすか? こ、こんなにあどけない寝顔を邪魔する? 無理だ。
じゃあ手を振りほどくか? 無理だ。こんな幸せを手放すなんてできるわけねーから!
(ぐぉぉぉぉぉぉぉぉん)
きっと俺は今世界で一番板挟みだと思う。
あ、ちょ、ヤバ。
「ん……春?」
と、そこで幽香さんが目覚める。寝ぼけ眼がまた……ああ、めちゃめちゃ可愛い……!!
にしてもベリーベリーグッドタイミングです幽香さん!
「ん……どうして春が、ここに……?」
どちらかと言うと俺のセリフです、幽香さん。
寝起きの幽香さんは少々舌足らずで、あの、ヤバい、超可愛いマジで。
だがまぁ今の俺は、ちょっとした苦笑を浮かべることもできないくらい窮地に追い込まれているわけで。
と、次の瞬間俺と幽香さんの手が離れる。どうやら瞼を擦ろうとしているようだ。ぐぁぁ、その行動は目に毒だと思いますぅぅぅぅ。しっかり見るけど!
トイレ? 後に決まってんだろ!
……と言いたいところだが、そんな余裕も無くなって来ていた。
「あ、あの、幽香さん。俺、朝食作って来るんでもう少し寝ていても大丈夫ですよ」
「そう……? じゃあ、もう少し……」
よっぽど眠かったのか、俺の言葉に素直にまた横になる幽香さん。
正直ここを離れるのは名残り惜しすぎるが……手も離れた今、チャンスはここしかない!
そっと幽香さんに布団を掛け直し、かなり前屈みになりながら、部屋を脱出する。ぐぬぬぬ、あまりにもトイレ我慢してたときってすげぇ歩き辛いよね……!
まあ、何はともあれ、俺は無事にトイレを済ませることが出来たのだった。
「幽香さん、起きてください」
無事に膀胱が破裂せずに済んでから、少し。朝食……というか外に出て、太陽を見てみると何気に真上にあったから、昼飯だ。
昼飯を用意してから、幽香さんが寝ているマイルームに入ると、やはり、まだ彼女はぐっすりと寝ていた。
五分ほどしっかりと、食い入るような目で眺め、十分癒されてから、幽香さんを起こす。
「……もう、朝?」
さっきとは違い、かなり良い目覚め方だったようだ。ちょうど浅い眠りだったのかもしれない。
「いえ、昼みたいです。すいません、起こすのが遅れて」
「私が寝てたのだから、気にしないでいいわ。にしても寝過ぎたわね……」
……あらら、幽香さんはどうやらさっき一度起きたことを忘れているっぽい。
まあ、説明する手間も省けるので、そのままで行くことにした。
布団を捲り、んっと背伸びをする幽香さん。
と、途轍もないエロスを感じる。
……美人の背伸びって、めちゃめちゃエロいと思います。綺麗です。結婚したい。
「ところで私はなんで春の部屋で……って」
俺に尋ねようとした状態のまま、何かを思い出したらしく、幽香さんは固まってしまっていた。
そして数秒の後に片手をおでこに持っていく。アレだ。『あっちゃー』のポーズだ。
その状態のまま少しずつ頬が紅潮していく幽香さん。な、なんだこの可愛すぎる反応は!?
「ど、どうかしました?」
「……なんでもないわ。それより、勝手に布団に潜り込んで、ごめんなさいね」
照れている幽香さんは新鮮だ。初めて見るかもしれない。脳内メモ脳内メモっと……!
とりあえず、女の子が一番可愛いのは恥じらっている瞬間かもしれないと思うくらい、可愛かった。
ってか、幽香さんが、潜り込んだ……?
……ちょ、そこのところ詳しく聞かせて欲しいです。出来れば再現もお願いします。そのサービスいくらですか!?
「いえ、あの、謝らないでください。むしろお礼を言いたいくらいで」
密着度的な意味で。
ってこれ言っちゃダメだろ!
「お礼?」
しっかり食いつかれました。
うぁ、口が滑った。俺のアホ。
なんとか、苦笑でごまかす。
少々不思議そうな顔はされたが、お腹が空いているのに気付いたらしく、先にご飯にしましょうと言われた。
なんだかんだで俺もお腹が空いているので、了承する。
朝から少々ドタバタしていたが、今日も一日頑張ろう。ところで幽香さんが可愛すぎる。
最後投げやりすぎたかな……?
調整平均とやらに色が付いて小躍りしました。うええぇい!
お気に入りも100目前です、ありがとうございます。
遅遅とした更新速度ですが、これからも頑張ります。
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