今週はよく書くなぁ。
にしてもどんどんほのぼのから遠ざかって行くような。
あとお気に入り100突破ぁぁ!!
ありがとうございます!!
「じゃあ俺は結局負けちゃったんですね」
「ええ。良い攻撃だったとは思うけど、少し、手数と速度が足らなかったわね」
朝、もとい昼の嬉し恥ずかしドキドキハプニング添い寝事件の後、昼食を取り、少し休んでから、俺の初の弾幕ごっこの反省会が開かれた。
どうやら死力を尽くした俺の攻撃は、後一歩及ばなかったらしい。
だが、魔理沙も気絶した俺に弾幕をぶつけたわけではないので、別に弾幕ごっこでは負けていないわ、と幽香さんが言ってくれた。
可愛いぃぃ。
「実戦は初めてだっただろうけど、何か感想はある?」
「そうですね……」
感想。感想、か。
怖かった。痛かった。負けて悔しい。まぁ結構色々と思うところはあるけど……。
「楽しかった、ですね」
「楽しかった?」
「はい。すげぇ痛かったなーとか、そういう気持ちも大きいんですけどね。
でも、ギリギリまで迫って来た弾幕を避けたときとか、爽快だったなーって」
まぁやってる最中は必死だったから、全然そんなこと感じる余裕はなかったんですが。
終わってから振り返ると、どうも俺はとてもあの弾幕ごっこを楽しんでいたっぽい。
少し思い出すと、やっていたときに感じていた緊張が、興奮が、脳に蘇った。
幽香さんはそんな俺の感想に最初は目を丸くしていたが、途中からはにっこり微笑んでくれていた。
超可愛いぃぃ。
ところでこういうちょっとした勉強会っぽい感じの空気で、幽香さんと一緒にいると、妄想が止まりません。
スーツ(タイトミニのスカートが非常によろしいと思います)とメガネ(黒縁または赤縁しか認めない)を装備して欲しいとか考えちゃう俺は悪くないと思う。
おっと小道具で、黒板を指す棒となんか適当なファイルも忘れちゃいけない。重要なアクセントだ。
こういうのは細かいところが大事なんだってうちのばあちゃん言ってた。
勿論嘘です、ただの趣味です。
いやでも……うぁぁぁ、絶対めちゃくちゃ可愛いじゃん! つか、え、エロそう。ごくり。
そんな外見でメガネくぃっ、としてみろ、俺理性失っちゃいますよ。あと、上から覗き込みされてもヤバいな。
ふふ、どこがわからないの? みたいな。ふぉおおおお!
「集中しなさい」
「あでっ。すいません」
こーらと軽く頭を叩かれてしまった。
怒るというより、聞き分けのない子を諌めるような言い方だったが、良い加減に本人の目の前で妄想に耽る癖をなんとかしたいものだ。
にしてもこの指導の仕方……超良い。
注意されて良い気分になるとか新しすぎると思う。
まぁ幽香さん以外にやられても、多分そうはならないだろうが。
「でも、春の行動は意外なものが多くて、見ててなかなか面白かったわ」
幽香さんはそう言った。
おお、案外好評? 自分の行動の周りから見て意外な点、を振り返ってみる。
意外な行動意外な行動……んー、全く思い浮かばないんですけど。
え、まさか、俺無意識に謎の行動取ってないよね。
なにそれ夢遊病? そういや父ちゃんが夜中トイレに起きてそのまま何故か俺の部屋に紛れ込んでくるっていう怪奇現象があったなぁ。
本人によると全く覚えがないとのことだった。にしてもアレは気持ち悪かった。朝起きたら自分の部屋の地べたにおっさんが寝てるとか怖すぎた。
そう思うとやっぱさっきのアレは神イベントだったなぁ……あー、幽香さんの寝顔めっちゃくちゃ可愛かったなぁ……。
さて、自分で把握出来ていないのは問題だと思うが、まあ、幽香さんが楽しんでくれてるならなんでもいいや。
これに尽きる。
で、と幽香さんが口を開いた。
「とりあえずの課題は基礎体力の向上、かしらね」
「スタミナ、ってことですよね」
「ええ。途中からバテバテだったでしょう?」
幽香さんの問いに頷いて返す。
実際その状態で叩きつけられたから、心が折れそうになっちゃったわけだし。
スタミナ、か。
ランニングとかなら手軽に出来るな、あと筋トレとかもした方が良いのかもしれない。幽香さんが筋肉フェチという線も考えられなくはないしな。頑張ろう。
霊力の絶対値を増やすトレーニングも、自由に操る練習もこのまま続行だな。
あとはひたすら幽香さんにしごいてもらって身体に空中での動き方を覚えさせる、これも今まで通りか。
でもやることたくさんだな。
まあ、どこかワクワクしている自分がいるんだけど。
俺も男だ。
次は勝ちたい。
負けっぱなしは、ねぇ?
「よし……幽香さん、俺早速走ってきます!」
「待ちなさい」
「ぐえ」
勢いよく走り出そうとした俺の襟を掴んで止める幽香さん。
く、首閉まったぁぁ。
「まだ霊力も回復しきっていないでしょう。今日はしっかり身体を休めなさい」
やれやれといった表情をしたあと、苦笑いを浮かべながら、やる気があるのは良いことだけれどと言って、幽香さんは俺の頭を優しく撫でてくれた。
「焦っちゃダメよ。いい?」
「は、はい……」
し、至近距離で見つめられると凄く照れるんですが……てかナチュラルに俺頭撫でられてるぅぅぅ!
子供扱いされてるような気もするが、全然嫌じゃない。むしろおねショタっぽくて色々捗りそうなまである。なんの話だよ。
やがて俺の頭から手を離した幽香さんは、玄関に向かって歩き出した。
きっと、外に花を見に行くのだろう。いつの間にか手にはお決まりの傘が握られている。
そして幽香さんは出かけて行った。
「あ、そうそう。夏が終わったらここから移動するからそのつもりでね」
そんな言葉を残して。
──ってはい!?
修行禁止令が出されているために、全くやることがなかったので、とりあえず部屋に戻り、寝っ転がってみた。
さっきの謎のお引越し宣言はまあ夜に聞くとして……。
幽香さんには休むよう言われたが、正直やるべきことが定まったので、心が高ぶっていて凄く動きたい気分だ。
今できることはないだろうか。
うーん…………イメトレ?
試しに、ちょっと目を閉じて想像してみる。
……意外と楽しい。
あの弾幕ごっこの光景は割と鮮明に目に焼き付けられているようで、
あーくそぅ、あそこはこう避けるべきだったなとか、ここで撃てたなぁとか、そんなことを考えるだけで暇は潰れそうだ。
が、疑問が浮かぶ。
そういえばどうして魔理沙はあんなに弾幕をポンポン撃てるのだろう。
戦ってる最中にも思ったが、そこまで俺と魔理沙の霊力と魔力は変わらないと思う。まぁ魔理沙の方が少し多いか、という程度だ。
これについては、色々と推測は出来たが、理由はわからない。
多分俺が魔理沙と同じ弾幕を再現しようとしたら、恐らく三分も撃てないはずだ。マジで。
で、推測その一。
魔力と霊力では根本的に密度的なものが違う説。
つまり量は似たようなもんでも霊力は十個で一個しか作れないが、向こうは十個から五個作れる、みたいな。
なにこの等価交換無視。右腕と左足持ってかれたりしないの。関係ないか。
要約すると、霊力より魔力の方が強いんじゃね? だ。
推測その二。
俺の技術不足説。
無駄に力み過ぎて余計な力を垂れ流しにしてしまっているのではということだ。
さっきのように例えるなら、俺は下手くそなので、十個あっても九個は壊してしまって一個しか完成させられない。
しかし向こうはベテランなので十個あれば十個とも完成させれます、という感じだろうか。
まぁ個人的にありそうだな思ったのはこの二つか。他にも色々と思いついたんだけどな。魔理沙ドーピング説とか。幽香さん可愛い説とか。あ、これは説じゃなくて報告だな。
関係ないけどドーピングって一回十万ちょいするって聞いたことがある。高すぎ。
それでもする人がいるってことは、やっぱ、それだけ勝ちたいって意思が強いってことなんだろうなぁ。
結論、スポーツ選手は凄い。……以上小学生並みの考察終わり。
……とまあ、相変わらず春な脳内は妄想力が逞しいらしく、ふと気付くと日が暮れだしてた。
思ってたより時間経っててちょっと引いた。
四、五時間妄想って……いや違うイメトレだった。ここ大事なとこな。
晩飯の時に幽香さんに引っ越しの話を聞いてみると、幽香さんは毎年、その季節に咲いている花を追い掛けて幻想郷を巡っているらしい。
つまり今は夏だから幽香さんは太陽の畑の近くのこの夢幻館で暮らしているわけだ。
……この季節に来てて良かったぁ。他の時だったら幽香さんに出逢えて無かったわけだし。
まあ、なにはともあれ幽香さんと一緒なら俺に文句はない。
むしろ最近は俺も花が好きになってきているので、秋にみる花が楽しみだ。
紅葉とかかな、やっぱ。
あとまあ、そういうのを唐突に言うあたりたまに幽香さんは天然っぽいと思います。もちろん可愛い。
ゆうかりんが花を追い掛けて暮らしてるってのはわかるんですが、やっぱ別荘とかがあるんですかね。その辺は勝手に自分で妄想していくつもりですが、知ってる方いましたら教えていただけると嬉しいです。
にしても勉強が辛い。フォアグラの爆音聞いて癒されよう……。
感想評価批評など、いただけるとありがたいです。