お久しぶりです。
もう早く投稿するなんて言いません(泣)
続けて書くってこんなに難しいことだったんですね……。
期末テスト結構いけた\(^o^)/
んなことはいいですね、はい。では本編をどうぞ。
「春、出掛けるわよ」
「ーーーーえ? あ、はい」
昨日はずーっとドSな幽香さんにいじられていたので、もしかして今日もいじられるのかなーと身構えていたが、今日の幽香さんは普通に優しく、いつも通り可愛かった。
……あれ、なんだろう。このうまく言い表せない残念な気持ちは。
やはり俺はMのようだ。もう認めるしかない。
……さて、そんなことは置いておいて。
時刻は夕方。
あとちょっとすれば日が暮れてしまいそうである。
幻想郷には街灯などないため、夜ので歩きは危険である。
……あ、なんか夜の出歩きってエロイ。どうでもいいか。
今から出かけるとなると確実に帰りは夜になっちゃうんだが……。
「準備できましたー!」
「じゃあ、行きましょうか」
ともあれ幽香さんとお出掛けだ。
問題などないっ! むしろお礼が言いたいくらいです。
「ほうほう……ここが例の妖怪デストロイヤーさんがいる神社ですか」
「まあ間違ってはいないのだけれど……ぐーたら巫女、と言った方が合ってるかしら」
空を飛んでやってきたのは博麗神社である。ちなみに初めて来ました。
ところで苦笑してる幽香さん可愛い。
場所なのだが、かなり高い位置にあった。高度的な意味である。
神社から少し離れると、馬鹿みたいに長い下り階段がある。空飛べなかったらこれ登らなきゃだったのか……良かった。
見晴らしはめちゃくちゃいい。なんでもここから幻想郷が見渡せるみたいです。
……ていうかこれ参拝客大変そうだな。立地悪いと思うんだが。
外観は少し大きな普通の神社、といったところか。
だが、風情というか、何か感じるものがある気がしないこともない。
……ほうほう、これは非常に趣がありますねぇ……感受性豊かな春くんはわかっちゃいますよ。
……はい、知ったかです。何も感じない。ちょっとボロい、としか。
「勝手に歩かないの。ほら、こっちよ」
「あ、はーい」
ウロウロしていたら幽香さんに呼ばれたので駆けつける。行ってみるとそこは縁側だった。
「邪魔するわ」
「えーっと、お邪魔しまーす?」
そのままそこから侵入。
中は純和室。畳の匂いが仄かに鼻を擽った。
部屋の中央にドンと置いてあるちゃぶ台にはお茶が置いてあり、それを挟んで向こう側には、エラく赤と白が際立った服装の巫女さんが、気だるそうな瞳でこちらを見つめていた。
歳は……俺より下のように見える。顔にはなんだかあどけなさが残っているように感じた。
「あらいらっしゃい。出口はあっちよ」
「つれないのね」
なかなかの毒舌のようである。
それにしても巫女って……こんなに脇を出す服装してたっけ。
すごい。巫女、すごい。
何がだよ。
ふと、半開きの双眸がこちらを見つめる。
「……あんたは?」
「立花 春です。えーと……人間です。幽香さんとこでお世話になってます」
「博麗霊夢よ。服装からして幻想入りしてきたのね。それにしても……へぇ」
なんだか少し瞳に感情が灯ったような気がした。興味とか、そんな感情が。
と思うと急にニヤっとして幽香さんに詰め寄る博麗さん。
「……幽香が人間の男を世話ねぇ」
「なにかしら」
「いえ別に。へぇー。ふーん。そう」
ニヤニヤニヤニヤ。もはや煽りである。
言葉とは裏腹に根掘り葉掘り聞いてやろうというイタズラっぽい笑みが隠し切れていない。
「あの幽香がねぇ……」
「……言いたいことがあるなら言ったらどうかしら」
声のトーンが低い。どうやら幽香さんが不機嫌になってしまったようだ。
「そうカッカしないでよ。で、何の様? 結構私忙しいんだけど」
えええええええええちょっと待てィ。
あなたお茶の飲みながらのんびりしてたやん? あ、ほらズズッと……って飲むなよ! どう見てものんびりしてるじゃねーか!
……堪えろ、堪えろ、俺。初対面でツッコミは、さすがに失礼だ。ここはググッと、お口をミッフィーだ。
うずうずしながらも色々と感情を込めた視線を送るだけに留める。が、本人は全く俺の方を見る気がないようで。
幽香さんが俺の意を汲んでか、代弁してくれた。
「どこが忙しそうなのか教えて欲しいのだけれど……。異変が解決したでしょう? 宴会でも開くモノだと思って」
「……なに、タダ酒飲みに来たの? ていうかあんたがそういうのに参加するの珍しいわね」
「気まぐれ、よ」
「……まあ、いいけど。準備くらい手伝いなさいよ」
というわりに席を全く立とうとしない博麗さん。ハッハッハ、なかなか御茶目な巫女さんだぜ。
「何か準備はしてあるの?」
「まだよ」
なるほど。手伝う=やれ、ということか。
頭を押さえながら幽香さんが俺の方を見る。ああ、その頭を悩ませてる幽香さんもかわいい……。
「……春、料理を頼めるかしら」
「あ、はい」
「助かるわ。台所はあっちよ」
座ったまま指で方向を示す博麗さん。うん、せめて立とうぜ。
だいたいわかった。幽香さんの言う通り、彼女はぐーたら巫女だ。
と、差されたほうを勝手にウロウロして台所を発見する。まぁまずはとりあえず食材をチェックする。ふむふむえぇっと……。
・長ネギ(半分)
・そうめん(大量)
「ロクなもんがねぇ……」
判明:巫女の主食はそうめん。
たまたまうまいこと使い切った直後だったにしても、もうちょい事前で手を打てたでしょ。質素すぎる。出家してんのかよ。なに、頭丸めるの?
さて困った。こちらの宴会とやらがどんなのかはわからないが、間違いなくわかることがある。
宴会料理にそうめんオンリーは流石に、ない。語尾にかっこ確信と付けてもいい。
いや、待て。
冷静に考えて食材がこれだけなはずがない。古文的に言えば、これだけなはずがあるだろうか、いやない。
そうだ、何処かに保存しているに違いない。そうであって欲しい。
「はくれーさーん」
元の部屋に戻ると、件の巫女さんは相変わらず茶をしばいていた。
「霊夢でいいわ。何?」
「あ、なら改めて。霊夢さん、食材どこ?」
「さんもいらない。台所にあったでしょ?」
随分フレンドリーである。えーと、博麗さん改め霊夢か。
台所にあった? えぇっと……。
「……まさか、あのネギとそうめんのことを言ってるんでしょうか」
「ああそういえばしばらくそうめんしか食べてなかったわね」
……さらっと心が痛い話を聞いた気がする。
最初から少し細いとは思ってたけど……スレンダーなんじゃなくて栄養不足なのか。
聞いていたらしい幽香さんが同情の視線を向ける。
「……霊夢、やっぱり貧乏なのね」
「うるさい。そう思うならお賽銭入れて帰って」
「催促ってどうなんだ……」
お賽銭催促する巫女さん初めて見たわ。
どうやらお賽銭で暮らしている巫女さんは、とても質素な生活を送っているらしい。
なぜ参拝客がいないのか。それくらい俺でもわかる。立地が悪い。以上。
なんだろう。本人がそんなに気にしてそうにない辺りが余計に虚しかった。
「にしてもさすがに、食材がそうめんとネギだけじゃ……」
「邪魔するぜー!」
俺が喋っているのを遮るようにして、シャッと障子が開く。開いた主は……これまた白と黒の服装が目立つ、いかにも魔法使いらしい格好をした、女の子だった。
それにしてもまた、女の子だ。幻想郷で通算、四人目である。しかも美少女。
もしかして、幻想郷には男はいないのだろうか。それなんてエロゲ?
いやでもそんなバカな。でももしそうだとすれば子供とか生まれないよね。
……ということは口から卵で増えるの? ナメック星人かなんかなの?
「霊夢、どうせまた貧乏してるんだろうと思って私が食材調達してきてやっ……あれ、幽香がここにいるなんて珍しいな。そっちは見ない顔だ」
無論そっちとは俺のことである。
「あ、初めまして。立花 春です」
「ん、私は魔理沙だ。よろしく。で、こんな貧乏な神社に何のようだ?」
「喧嘩売ってるのかしら魔理沙」
「ほほう霊夢はこの米がいらないと」
おおうこの魔法使いさん霊夢をうまくやり込めた様子。霊夢は所謂ぐぬぬ状態である。
なんだかとっても仲が良さそうという雰囲気でもないが、凄く気のおける間柄なのは伝わってきた。
「俺は幽香さんについてきただけですよ」
「幽香に? へぇ、なになに、お前らどういう関係なんだ?」
……女の子ってのはどーしてこうも恋バナやらなんやらが好きなんだろうか。
訪問の目的を聞かれていたはずなのだが、いつの間にか、俺と幽香さんの関係の話になり、俺は幽香さんが助けてくれるまで質問責めにされるのであった。
一話じゃ宴会にも入らなかったぜ……。
ちょっとスランプ気味なので新しい作品に手を出しそうです。
内容としては一話完結のほのぼのイチャイチャ短編集でも書こうかなぁと思っております。
それでは次はもう少し早くお届けできるように頑張ります。感想などいただけるとありがたいです。