異世界はスマートフォンとともに 改   作:Sayuki9284

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こちらでは一週開きましたね。
お久しぶりです、みなさん(。ᵕᴗᵕ。)
今話もよろしくお願いします(。ᵕᴗᵕ。)

あ、話数はあってますよ?空いた17は18禁に入ってますから^^*


第18話 指輪と魔法

 

翌朝、優輝翔は部屋のドアがノックされる音で目が覚めた。

 

 

「……そう言えば、「サイレント」は中の音漏れは防ぐけど、外からの音は聞き取れるんだったな…。」

 

 

優輝翔は一瞬なぜノックの音が聞こえるのか疑問に思ったのだが、その事を思い出すと1人納得して携帯を見た。時刻は8時過ぎだった。ホテルの朝食が9時までということを考えると、恐らくそういうことであろう。

 

優輝翔は自身の目の前でぐっすりと眠っている女の子の頬に朝のキスをすると、未だドアを叩いている相手に対応するために素早く服を着てドアを開けた。

 

 

「遅い!!」

 

 

寝起きには酷く耳に悪い音量で目の前の女の子が怒鳴る。エルゼだ。優輝翔は両の手の指を耳に入れながら口を開く。

 

 

「悪い。昨日リンゼと(セッ〇スで)盛り上がって寝るのが遅くなったんだ。」

 

「何でそこでリンゼが出てくるのよ?ていうか何で盛り上がったの?」

 

「まぁ、それは(俺の部屋で寝てる)リンゼが起きたら聞いてくれ。」

 

「なによそれ……怪しい…。……てか、そろそろ耳栓はずしなさいよ。」

 

「え?ああ…。んで、朝ごはんか?」

 

「ええ。早くしないと無くなるんだから急ぎなさいよね!」

 

「パス。」

 

「へっ?」

 

「だからパス。悪いな、まだ眠いんだ。昼には起きる。てことで寝る。」

 

「えっ、ちょっと!ゆきっ……」

 

 

エルゼがまだ何か言おうとしていたが、優輝翔はそれよりも早く扉を閉めて鍵をかけた。そしてベッドに戻ると、再びリンゼの身体を抱きしめて二度寝をし始めた。

一方、取り残されたエルゼは……

 

 

「というかあいつ……なんでリンゼがまだ寝てることを知ってるのよ……」

 

 

ひっそりとそんな違和感を抱いていた。しかしまぁそこまで問題視はすることなく、お昼に起きてきた時に聞こうと思い、リンゼを起こしに行っている八重の元へと走っていったのだった……

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~〜〜〜〜〜〜〜

 

 

それから約2時間後、10時前になって優輝翔は再び目を覚ました。目の前の婚約者がまだ眠っているのを見て一瞬三度寝も頭に過ぎったが、寝坊するのもあれなので、婚約者が起きるまでの時間その愛おしい寝顔を見ることで時間稼いだ。そして約15分、微かに婚約者の瞼が動いた。

 

 

「……リンゼ、起きたか?」

 

「ん……優輝翔…さん?//」

 

 

リンゼはそう呟きながらゆっくりと目を開ける。そして下腹部の痛みとともに徐々に昨日の記憶を取り戻すと、急激に頬を赤く染めた。

 

 

「ふっ……朝から可愛いな、リンゼは。」

 

「はぅぅ…///」

 

 

優輝翔に頭を撫でられ、リンゼは恥ずかしそうに手で顔を隠す。優輝翔はその様子にも愛おしさを感じ、すぐにその手をどけて唇を重ねた。それも舌を絡める濃厚な。

 

 

「んっ……ふぁぁ……///」

 

「ふぅ…//リンゼ、おはよう。」

 

「はい//おはようございます、優輝翔さん//」

 

 

ふたりはもう1度くちづけを交わすと、優輝翔がまず身体を起こし、続いて優輝翔に支えられながらリンゼも身体を起こした。

 

 

「痛むか?」

 

「大丈夫です//今はまだ少しだけ痛みますけど、お昼にはましになってますから//」

 

「そうか…強いな、リンゼは。」

 

 

優輝翔は安心したような声色でそう言ってリンゼの頭を撫でる。そしてリンゼにエルゼたちのことを話した。

 

 

「あ、それならちゃんと私から説明しますから//優輝翔さんは気にしないでくださいね//」

 

「ああ。……いや、最初は俺も説明しよう。俺はリンゼの婚約者だし、責任もある。まぁエルゼたちの俺への想いに関してはリンゼに任せるがな。」

 

「優輝翔さん……はいっ//」

 

 

リンゼは優輝翔の心遣いに嬉しそうに微笑む。優輝翔はその笑顔を見てまたキスしたい衝動に駆られて唇を合わせた。しかしそうゆっくりはしてられないので、名残惜しげに行動し始める。

 

まずはシャワー。昨日の運動で汗もかいたし、匂いも残るだろうからこれは当然である。ただリンゼはまだ一人で動くのは危険だということで、優輝翔がお姫様抱っこで抱えて運ぶことにした。

 

 

「ひゃっ///は、恥ずかしいですよ…///」

 

 

リンゼがそう言って丸見えになっているところを手で隠す。

 

 

「大丈夫だ//昨日さんざん見たからな//」

 

「あぅぅ…///」

 

 

リンゼが恥ずかしさからか顔を優輝翔の肩のあたりに擦り始めた。優輝翔はその姿を可愛いと思いながらリンゼの額のあたりにキスをすると、そのままふたりでシャワーを浴びにいった。

 

いちよう言っておくが、何もしてはいない。せいぜいが背中の流しあいっこくらいだ。いくら優輝翔でも、昨日の今日でアレを回復できはしない。ちなみに、ベッドなどは「クリーン」という魔法で綺麗にするのだが、自分やリンゼにこれを使わない理由は、単にリンゼの中にまだ残っているであろうモノを、誤って消し去りたくないからである。

 

そしてシャワーを浴び終え服を着終えると、時刻は11時を過ぎたところだった。

 

 

「まだ時間があるな。エルゼたちが来るまでふたりでゲームでもするか?」

 

「はいっ//……でも、その……指輪…//」

 

「あっ、悪い…」

 

 

忘れていたわけではない。タブン……

 

優輝翔は今一度リンゼに謝ってから指輪を取ってリンゼの指にはめた。リンゼは嬉しそうな顔で指輪を見つめると、ぎゅっと優輝翔に抱きつく。

 

 

「優輝翔さん……大好きです…///」

 

「ああ…//でも、俺は愛してるぞ?//」

 

「はぅ……私も…///愛してます///」

 

 

リンゼが真っ赤な顔で上目遣いをしてそう告げる。優輝翔はそんな可愛らしい顔で婚約者に見つめられて我慢できるはずもなく、リンゼの唇を貪るように吸い始めた……

 

 

「………さて、じゃあその指輪の説明でもしようか//」

 

「はぁ…はぁ…説明?///」

 

 

リンゼは息を切らしながら首を傾げて、自身の左手薬指にはまっている指輪を見た。優輝翔はそんなリンゼの頭を撫でると、ベッドの端に胡座をかき自身の膝の上にリンゼを座らせてから説明を始めた。

 

 

「ああ。実はその指輪には付与魔法を使って2つだけ魔法を仕込んであるんだ。」

 

「えっ、そんなことが出来るですか?//」

 

「ああ。「エンチャント」という魔法でな。付与魔法なんだ。」

 

「そんな魔法もあるですね…//」

 

「まぁな。それでその指輪に付与した魔法だが……」

 

 

優輝翔はリンゼに指輪に付与した魔法の説明をし始める。

 

ざっとまとめると……

 

1、「トランスファー」魔力譲渡が可能になる無属性魔法で、優輝翔の膨大な魔力が充電されている。

 

2、「マルチプル」複数の(同一の)魔法を同時に展開できるようになる無属性魔法。

 

である。

 

通常、付与した魔法をそのまま本人が使うことは出来ないが、とある魔法によりそれは可能となる。それが無属性魔法「プログラム」だ。優輝翔は偶然見つけたその魔法を使い、この2つの魔法をリンゼが好きに使えるようにしたのだ。

 

「プログラム」自体は後に出会うとある妖精も使えるので、その時に詳しく説明させてもらおう。それよりも今皆さんが気になっているのは、それなら「ゲート」や「ブースト」など、ほかの魔法もありったけ付与すればいいじゃないか?ということなのではないだろうか?

 

確かにそうだ、と思う。だがそこには優輝翔なりの理由があった。

 

その二つの魔法は戦闘時にリンゼを手助けしてくれるし、「ゲート」や「リカバリー」などは自分が居れば問題ない。「ブースト」や「パワーライズ」はリンゼのタイプにあっていない。

 

などといった、表向きの理由が……

 

 

「まぁまだ3つだが、これからも何かいい魔法を覚えたらその都度付与するつもりだ。もちろん他の婚約者が出来たらその子にもな。」

 

「はい//ありがとうございます、優輝翔さん//」

 

「どういたしまして……と、言いたいところだが、リンゼ。」

 

「はい?//」

 

 

優輝翔の言葉にリンゼが優輝翔の上で可愛らしく首を傾げる。優輝翔はそんなリンゼの頬を優しく撫でながら告げた。

 

 

「リンゼ……お前の指輪には特別に、これからできるであろう婚約者よりも強力で、特別な魔法を付与しようと思う。」

 

「えっ!///」

 

「まぁ他の婚約者にも見つけれてたら付与するが、消して同じではないし、威力も違う。もしこの事で他の婚約者が何か言ってきても、俺が納得させると約束するよ。これは俺から1番最初の婚約者であるお前へのもうひとつのプレゼントだからな//」

 

「優輝翔さん…///」

 

 

リンゼは優輝翔の言葉に頬を赤らめると、ぎゅっと優輝翔の身体にしがみついた。優輝翔も愛おしいその女の子をきつく、されど優しく抱きしめ返しながら、魔法を唱えた。

 

 

「ジェネシス:優輝翔♡リンゼ」

 

 

その瞬間、ふたりの心臓辺りから綺麗なピンク色の球状の魔法陣が同時に広がった。やがてそれは優輝翔とリンゼのふたりを包み込むほど大きくなり重なると、より一層強い光を放ちながら弾けるように消え去った。

 

 

「終わったみたいだな。」

 

 

優輝翔はそう呟くと、改めてリンゼの指輪に手を翳して「ジェネシス」を「プログラム」で付与した。

 

 

「えっと……優輝翔さん?//さっきのは…?//」

 

「言ったろ?特殊って。この魔法はまず使用者が限られるんだ。」

 

「使用者が……限られる?//」

 

「ああ。魔法の固有名称は「ジェネシス」。その効果は夫婦……まぁ俺たちはまだ婚約関係だが、そんな最低でも愛し合ってる婚約関係の男女ただ1組にしか発揮されない。だからこの魔法には使用者のふたりを最初に『登録』する必要があるんだ。」

 

「それが…さっきの何ですか?//」

 

「ああ。さっきみたいに初めてこの魔法を唱える時に魔法名と一緒に俺たちふたりの名前も言うことで、『登録』という形で俺たちはこの魔法が使えるようになる。でも例えば……エルゼにしようか。もし俺がエルゼと婚約したとしても、俺はエルゼとこの魔法に登録できない。何故なら俺は既にこの魔法にリンゼとセットで登録してるからだ。」

 

 

優輝翔がそこまで説明すると、リンゼは少し混乱気味になりながらも恐る恐る聞いた。

 

 

「そんな魔法……ほんとにいいんですか…?//いえ、もう登録はしてしまったと思うんですけど……」

 

「もちろん。でも、リンゼにした理由はこの魔法の効果の特殊さにもあるぞ。この魔法の効果は俺たちふたりの互いを想う心の深さと強さ、所謂ふたりの間の愛の大きさの分だけ大きくなる。加えて、ふたりが交わった回数にさえまでも、そのまま比例してより大きな効果を発揮するんだ。この魔法自体は古代魔法の分類に入るが、その中でもいろんな意味で異質の魔法みたいだな。」

「えっ……えっと……えっ?//」

 

 

優輝翔の言葉を処理できなかったのか、リンゼは完全に混乱したような声を上げた。それもそうであろう。どこからツッコんでいいかわからない程におかしな所があったのだ。

 

やがてリンゼは大きく深呼吸をすると、疑問に思ったことを優輝翔に尋ね始めた。

 

 

「えっと……そんな魔法が……あったん、ですか…?//」

 

「ああ。実際に今俺たちを登録して付与もしただろ?」

 

「あ、はい…//……えっと、じゃあ……交わった回数……何ですけど…?//」

 

「リンゼは昨日俺の中のものを全部受け止めてくれたからな。これから婚約者が増えても、恐らく……いや、絶対にリンゼ以上に俺を受け止められる子はいないさ。」

 

「あぅ……//……じゃ、じゃあその……1番気になった事なんですけど……『古代魔法』……って、言いました…?//」

 

「ん?ああ。古い本で見つけてな。」

 

「文字……読めたんですか…?//」

 

「いや、魔法を使った。「リーディング」って言う翻訳ま…」

 

「その魔法の付与もお願いします!///」

 

「えっ…あ、ああ……」

 

 

優輝翔はいきなり少し興奮気味にそう言ってきたリンゼに少し驚いて身体を仰け反らせた。

 

何でも聞くところによると、リンゼは昔の本を読むのも好きで、何もなくても時間をかければある程度古代言語の解読もできるらしい。ただやはり楽できるなら楽をしたいというのは人間の性で、結果、優輝翔はリンゼに指輪ではなく、「モデリング」という魔法を用いて赤ぶちメガネを作り、そこに「エンチャント」で「リーディング」を付与してプレゼントした。

 

 

「ありがとうございます///優輝翔さん///」

 

 

リンゼはそう言って嬉しそうにメガネを抱えるように持った。優輝翔はそんなリンゼの髪を愛おしそうに解きほぐしながら、そっとリンゼの身体を抱きしめる。

 

これでリンゼには計4つの魔法をプレゼントしたことになるのだが、まぁ「ジェネシス」は先に述べた通りで、「リーディング」についてもリンゼだけ特別ということでも良いだろう。その代わりこれからできる婚約者の中に他にも古代の文字を解読したいという子が現れれば、またその子にもプレゼントするつもりである。

 

 

ちなみに、「ジェネシス」が載ってあった古い歴史本について。

 

優輝翔も最初その本を見つけた時はかなり驚いたものである。何故なら、普通の一般的な町の本屋さんにある普通の歴史本に混じって、ただひとつ明らかに古すぎる本が目立っていたのだから。そして気になって店主に聞いてみたところ、どうやら店主がその道の研究をしていたことがあるらしく、そのひとつだと言う。

 

優輝翔は最初、それならば買えないだろうと思ったのだが、意外にも店主が優輝翔に文字を読めるのなら譲ってやると言ってくれたため、優輝翔は古い本に書いてあった文字を「リーディング」で読み始めると、店主が感心したように手を叩いて譲ってくれたのだ。ただ流石にタダではあれなので、優輝翔はこの歴史本の価値も考えて、店を出る直前に店主にお礼として金貨1枚を半ば無理やり握らせたのだった。

 

 

 




……これ、ちゃんと17.9禁以内に収まってるよね?^^;
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